Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

チェリーニ種

2006-07-21 13:59:30 | 
オカナガン地方は、果物の産地です。
夏から秋にかけて、イチゴ、チェリー、ブドウ、ナシ、リンゴなど
果物が沢山採れるので、各地から沢山の人々が果物狩りに集まります。

今回の旅でこの地を通った時には、まだ時期的に早かった所為か、
道路上近くでは数ヶ所の小さな出店を見かけたくらいです。
あいにく小雨も降っていたし、時間の都合もあったので、結局、
地元では何も買わずに帰って来ました。

野菜屋さんやスーパーマーケットには、オカナガン地方で採れた
チェリーをはじめ沢山の果物が並んでいます。

もうソロソロ美味しいチェリーのシーズンは終わるころ、
旅のことを思い出しながら、美味しく頂いています。

カナディアン・ロッキーの旅 (34)

2006-07-21 13:56:45 | 
車はアームストロングを過ぎて、今夜の宿泊地ケローナ市に向って南下を
続けます。

右手・西側には、南北に延々と続く細長いオカナガン・レイクがある筈
ですが、山並みに遮られて見えません。 反対に、左手に湖がずっと
見えます。 私たちの車が走っているこのハイウェイ97号線は、南北に
細長い二つの湖の間を走っているのだそうです。 左手に見えるのは
カラマラカ湖とのこと。

この一帯はオカナガン・バレーと呼ばれ、盆地のため、夏は暑く冬は寒い
ところです。 果樹園・ぶどう園が多く、盆地と言う点では、山梨のような
イメージがしますが、いかがでしょうか?

不思議なのは、この暑くて寒いオカナガン・バレーはカナダの一大リゾート地
とされていることです。 夏はゴルフやハイキング、湖の砂浜や水上スキー、
カヌーなどを楽しむために、冬はパウダー・スノーのスキーやスケートを
楽しむ人たちが押し寄せるそうです。 バンクーバーのように、夏冬の寒暖の
差があまりないところの人たちには魅力なのですね。 また、カナダ各地
から、引退後の安住の地としても人気が高いようです。 夏暑いと言っても
乾燥しているので、過しやすいのでしょう。

この辺りには日系人も戦前から住み着いており、西海岸から離れていたため
戦時中の敵性国民の強制移動の対象外だったため、果樹園主などは、安定した
生活を送ることができたそうです。

Sさんが、湖の右手の山の向こうを指差しながら話してくださいます。

「あの辺り、オカナガン・レイクの西岸に、OYAMAという名の町が
あるのです。 皆さんはきっと、大山という名の日本人が住んでいたのだと
思うでしょう。 ところがそうではないのです」
と話してくださったのが次の話です。

美しい山々と湖をもつこの地に入植した白人たちは、果樹園や酪農を
営んでいましたが、人口も何百人かにふえたので、町の名前を付けよう
ということになったそうです。 その時世界を沸かしたニュースが、
「東洋の小国の英雄が、大ロシア帝国の軍隊を破った」でした。
その英雄の「大山巌」(元帥/公爵)の名を町の名前にしようとの案が
採択されたのだそうです。

オーヤマ町のホームページにも次の通り紹介してありました。
Oyama is named after a Japanese field marshal, Prince Iwao Oyama
(1842-1916), who fought in the Russo-Japanese war of 1904-1905.

私自身、オーヤマという町があることは、何処かで聞いた記憶がある
のですが、てっきり「大山」という日系人が住んでいたのだろうと
思っていました。というのも、バンクーバーに住んでみて、「ミノル」
とか「カドタ」とか、日系人の名を付けた通りが結構あったからです。

写真:インフォメーション・センターでもらった オカナガン地方の
パンフレットです。

06-07-20 (木)快晴 15~25度