湖とプール

プール・サイドには、デッキ・チェアがズラリと並んでいます。

リッチな人たちが、ノンビリと日光浴をして過すのでしょうね。
映画の中で見るような、優雅な情景が目に浮かびます

カナディアン・ロッキーの旅 （１４）

雌のエルクの群れが見えた湖を過ぎると、ロッジの入り口です。

前方に見える山の名は、マウント・イデス・キャベル（Edith Cavell）。
Ｓさんのお話では、この山の名は英国生まれの看護婦の名を付したもの。
第一次世界大戦のとき、ベルギーの病院で働いていたイデス・キャベルは、
多くの捕虜を中立国のオランダに逃したため、ドイツ軍の捕虜となり、
連合国の抗議の中、処刑された人で、ヨーロッパでは有名な話だそうです。

私たちが知っている看護婦の話は、せいぜいナイチンゲールくらいです。
どんなに知らないことが多いか、思い知らされます。

ジャスパー・パーク・ロッジは、ジャスパーの町から遠からず近からず、
程よく離れた木立の中の隔離された場所にあります。 木立の翳に
散らばって建つ小さな山小屋風客室建物。 それぞれの木陰に駐車場があり、
廊下などで繋がれているわけではありません。かなりのプライバシー。

それらの小屋を束ねる本館は、とてつもなく大きな木作りの建物で、
広々としたロビー・ダイニングルーム・ホールなどがあります。
ホテルに付いたゴルフコースも有名です。

南側には大きなプールがあり、その向こうには湖、そして雪を抱いた山並み。
私たちが立ち寄った時にはお客も少なく、よくありがちな音楽も流していない
その静かな雰囲気は、最高の贅沢のような気がしました。

以前、勤務先の取引客の案内役として、ここに泊まったことのあるカレは、
「叶うことなら自費で泊まって見たい所だが、所詮果てしない夢だ」そうです。

ジャスパー・パークロッジ、シャトウ・レイクルイーズ、バンフ・スプリング
・ホテル、ホテル・バンクーバー、 エンプレス・ホテルなど・・・・カナダで古くから
有名なこれらのホテルは、今は米国のフェアモント・グループの所有になっています。

お上りさんよろしく、カメラを持って外の景色を写して廻りましたが、
二度とないチャンスですので、急いでロビーに返り、ソファーに腰掛けて
気分を味わいました。(たった一分だけ）もう出発です。

「終戦後は外車が止まっているのを見ると、その横で写真を撮ったりして」
「そうそう、チョット手をかけて、カッコつけてね」
Ｓさんとカレ会話に、みんなで大笑い。

06-06-30 （金）快晴