Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

カナディアン・ロッキーの旅 (19)

2006-07-06 14:03:22 | 
コロンビア・アイスフィールドを後にした私たちの車は更に南下します。

「ペイト・レイクが開いていたら寄りましょう。 先週は未だ道路を
閉めていたようです」Sさんが運転しながら云います。 
Sさんはさかんに標識を見つけようと注意を払っています。
この国立公園は道路標識がほとんどありません。必要最小限にしているようで、
あっても目立たないように小さいのです。 自然の景観を損なわないためです。

「開いているようですね」Sさんはハンドルを切りハイウェイから脇の道に
入ります。道は上り坂に変わり細くなります。すれ違う車がないので良いのですが、
右下は急な崖です。駐車場には、乗用車が2台止まっています。
  
標高2000メートルの展望台に出ると、息を呑むようなパノラマが四方に
拡がります。山々から眼下に視線を下ろすと、百数十メートル下にペイト湖が
拡がって見えます。 熊の敷物を長く伸ばしたような形に見えますが、カレは
クマが手を伸ばしているようだと云います。

この湖の色は季節により、また日中の時間により、色が変わるのだそうです。
私たちが見た時はトルコブルーに見え、溜め息が出るような美しさでした。 
ラピスラズリやエメラルド色にも変わるのでしょうね。 
季節により色が変わるのは、何処の氷河の水かによるのだそうです。 
また日中でも天気によって色の見え方も変わるのでしょう。

しばし不思議な湖の色を眺めていましたが、目を遠くへ移すと遥か彼方へ連なる
山並みの美しいこと! カレにたのんで望遠で写してもらいました。
みんなでウットリと眺めているうちに、観光客の一団が上がって来ました。 
入れ替わりに駐車場に戻ると、リスがいます。

Sさんが、小石を手のひらでカチカチ音をさせると木の実かと思うのでしょうか?
傍によって来ます。 国立公園内では、動物に餌をやってはならない筈ですが、
そんな行為に慣れているのでしょうか。
我が家の裏庭で見るリスの、1/3ほどのかわいいリスでした。

ハイウェイへ戻る坂道を下って行くのですが、日本からのお一人が、
「日本だったらガードレールを付けるでしょうに・・・」
「ガードレールを付けたら1台の事故では終らないからですヨ」
「ナルホド!」

ハイウェイに戻ってしばらく行くと、前方にハイウェイを跨ぐようにメガネ橋が
見えてきます。Sさんによると、これは「人造ケモノミチ」だそうです。
この辺り野生の動物が多く、ハイウェイを横切る動物との衝突事故が多発、
動物保護の観点から問題視されてできたもので、ハイウェイに2ヶ所設置して
あります。

英語では「Wildlife Corridow」野生動物たちの渡り廊下と訳するのでしょうか。
云われてみて初めて気が付きましたが、動物たちがここ以外では横切らないように
ハイウェイ沿いには延々と金網のフェンスがしてありました。

車はバンフの町へひた走ります。

06-07-05 (水)薄曇りのち晴れ

アサバスカ氷河

2006-07-06 12:28:32 | 
コロンビア・アイスフィールド(大氷原)には六つの氷河があり、
これは、その一つ、アサバスカ氷河です。

雪上車で見学できるのは、アイスフィールド・パークウェイから
見えるアサバスカ氷河だけです。

写真:アイスフィールド・センターから見たアサバスカ氷河。

06-07-05 (水)薄曇りのち晴れ