Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

雌エルクの群れ

2006-06-30 13:44:47 | 
ジャスパー・パーク・ロッジ手前の湖で遊ぶエルクの雌の群れ。
望遠で撮りました。

30分後の帰り道、エルクたちの姿はすでに消えていました。

カナディアン・ロッキーの旅 (13)

2006-06-30 13:27:39 | 
車はマウント・ロブソンを離れ、カナディアン・ロッキーの北のリゾート地、
ジャスパーへ向います。

6~7分走ったところで、Sさんが「熊がいますよ!」と云って、
さっと車を道路わきに止めます。 見ると熊が一頭、道路わきの草むらで
草を食んでいます。 草は茎の伸びたタンポポのようです。
木立に近いところにも2頭います。 熊は危険なので車の中から観察
しますが、我々の車の方をチラッと見ただけで、無心に食べています。

私たちの車が止まっているのをみて、後続の車が止まったので、
熊はその人たちにバトンタッチして、また走り始めます。

「サア、この辺りからアルバータ州に入ります。時計を一時間進めてください」
一時間足らずでジャスパーの街に着きました。

ジャスパーは標高1050m、人口3000人ほどの町で、カナディアン
・ロッキーではバンフとともに観光の拠点です。バンフの街が都市化したのに
較べ、静かな落ち着いた町としてこちらを好む人も多いようです。
また、ジャスパーは箱根の姉妹都市として友好を結んでいるそうです。

車はジャスパーの町を通過し郊外へ向います。「町は後で引き返してきて
見ることにします」と、ジャスパー・パーク・ロッジへ向いました。

途中、線路脇の草むらに大きな角をつけた鹿が数頭見えます。 エルクという
大鹿で、ここに居るのは雄鹿だけだそうです。

Sさんによると、エルクは雄は雄だけ、 雌は雌だけのグループで行動し、
繁殖期の9~10月になると雄同士の死闘で、この辺りのアサバスカ河が
血に染まり、勝った雄が一雄多雌の群れを率いるそうです。
(ふと、頭に浮かんだ言葉「雌雄を決する」・・・・?は合いませんね)

このあと更にアサバスカ河の橋をわたり、ジャスパー・パーク・ロッジの
方に向う道をしばらく行くと、右側に美しい湖が見えてきました。
その湖の遥か彼方で、水浴びをしている鹿の群れが見えます。
角のないエルクの雌たちでした。

06-06-29 (木)晴れ

カナディアン・ロッキーの旅 (12)

2006-06-29 14:38:47 | 
明日はいよいよカナディアン・ロッキーです。

Valemount はブリティッシュ・コロンビア州内ですが、
明日は30分も走ると、アルバータ州に入ります。
時差の関係で、明日は時計を途中で一時間進めなければなりません。

スケジュール表では8時出発となっていたのですが、時間を挽回
するために、7時に出発することとし、6時にモーニング・コールが
掛かるようになっていると、Sさんが伝えてくださいました。

そんなわけで、私たちも早めに休むことにしました。
夜9時過ぎでもまだ明るいので、ゴム張りのような分厚いカーテンを
閉めます。 ところが、4時過ぎに目が覚めるとカーテンの隙間から
光が差し込んでいます。 この辺りはバンクーバーより緯度が4度高く、
日照時間も40分程長いそうです。

翌朝、他の皆さんも同じように早く目が覚めたようで、7時丁度に
車は出発しました。 車の窓からは雪を抱いた山々が見えてきたので
カメラを向けますが、高速で走る車からは上手く撮れません。Sさんが
「まだまだ写真をとるのは早すぎますよ」

20分ほどドライブしたところで、Sさんはハイウェイを下り広い
駐車場に車を止めました。走行中、ずっと見え隠れしていた雪を
被った巨大な山が目の前に!

「さあ。これがマウント・ロブソンです。カナディアン・ロッキーの
最高峰で、3954m。皆さん写真をドンドン撮ってください。
若いA子さんは、お見合い用の写真を!」

Sさんの明るい冗談に、みんなの気分はますます解れます。
今どきお見合いなんてあるのかしら?… と可笑しく思いながら、
Sさんも、私たちと同じ1969年に移住した方だということを
思い出しました。

時刻は7:30am。私たち8人の外には周りには人は居ません。
まるで貸切の景色です。ところどころに青空は見えるのですが、
雲が多く肌寒い感じです。

マウント・ロブソンを望む場所には草原が広がり、白い可愛い小花が
群生しています。 その先に針葉樹林が立ち並び、左右から切り込んだ
山の間に、マウント・ロブソンの威容が見えます。

この山は、何時も雲をかぶっていることが多いそうですが、やや曇り空
とはいえ、山のほぼ全容が見られたということはラッキーなようです。

カメラの望遠レンズで見る威容に、「もし麓から見上げたらどんなに
素晴らしいでしょうね?」とカレに声を掛けたら、「うん」と一言。
しばらくして「でも、これで十分」ですって。

カナダの北の方には、ローガン山(5950m)をはじめ、5000m級の
山々があるそうです。

06-06-28 (水)快晴

ビーバーの棲む湿地帯

2006-06-29 09:37:17 | 
ホテル裏の展望台から見た広い湿地帯。

カレが、戯れている2匹のキツネを見たのもこの一角です。
翌日の朝早く散歩に出た同乗者のA氏は、この沼地でビーバーを
数匹見たと話しておられました。

如何にもビーバーがたくさん棲んでいそうな場所ですね。

カナディアン・ロッキーの旅 (11)

2006-06-28 13:48:14 | 
外へ出てホテルの廻りを暫く散策しましたが、数キロ離れた所に
雪を抱いた山並みが見えるだけで、人家は見当たりません。

案内によるとValemount は、人口1000人ほどの小さな町のようです。
Valemount とは、山に囲まれた谷あいの広野という意味だそうです。
このホテルは町から離れた所に建っている様で、SさんとAさん一家は、
町へ一寸した食料と飲み物を買いに出かけたようです。

ホテルの入り口を出た駐車場の向こうは針葉樹林です。建物をぐるりと
回って裏へ出ると野原が拡がっています。その周りには、野ばらや
数種の山野草の白い花が木々の根元に密かに咲いています。
高さ4~5メートルの木造の展望台があるので上ってみました。
三方が山に囲まれています。この辺りは野鳥の宝庫のようですが、
あいにく双眼鏡を持ってきていません。

下を見ると、この辺りが一面の湿地帯であることが分りました。
遠くに蒲の穂が見えます。私が雪を抱いた山の写真を撮っていると、
「アッ、キツネだ」とカレが叫びます。カレが指差している方を
見ましたが、もう繁みの中にかくれて見えません。
カレによると、傾いてきた太陽の光を浴びながら、黄みがかった茶色の
狐が二匹、太い尾をなびかせながら、追いかけっこをしているのか
飛ぶように走っていたそうです。
カレは野生のキツネを見たのは初めてだと云っています。

湿地帯だけあって蚊もいるようで、蚊に好かれるカレはホテルに
戻ろうといいます。夏至に近いので10時ごろまでは明るいのですが、
もう7時過ぎなので食事をすることにし、ホテルのSummit Grillという
ダイニングルームに入りました。先客はカナダ人の老夫婦二人きりです。

私はお昼の残りもあるし軽くすませる事にして、シーザーサラダにスープと
コーヒー、 カレはシーフッド・パスタにスープとコーヒーを注文しました。
「この辺りには野生のキツネはいますか?」とカレが係りの女性に訊くと、
「いますよ」とこともなげな返事です。 カレは見間違いでなかったか
確認したかったのでしょう。

私の注文したサラダは主食サイズで量もタップリ、カレのパスタも
なかなかのお味でした。 サービスも良く会計は税込み35ドル+チップです。
翌朝Sさんに話すと、多分デニーズ系のファミリー・レストランの経営では
なかろうかとのことです。それにしても、あんなに客が少なくて経営が
成り立つのかと、何時もの事ながら気に掛ります。

部屋へ戻る途中ロビーを通ったら、大型バスが到着するのが見えました。
ドイツからの観光客の一行です。

写真:展望台から見た、湿地帯と荒野の向こうに見える雪山のひとつ。
密集した蒲の穂の手前の土手に、ピンクの花が風に揺れています。

06-06-27 (火)快晴

隣家の庭 (つづき)

2006-06-28 13:45:34 | 住と周辺
それにしても、中国系の人たちが緑や庭を嫌うのには驚くばかりです。
もちろん園芸店へ行くと、中国系の人も見掛けますが少数です。

前にも書きましたが、隣家の前の住人一家も、庭の手入れをしない
人たちでした。10数年まえに越して来て、どうも初めての庭に
少し興味を持ったらしく、直ぐ電動芝刈り機を買った所までは
殊勝だったのですが、最初の日に芝刈り機でコードを切ってしまい
一発でアウト。

それ以来、芝は刈らず放りっぱなし。裏庭も如何して良いのか
分らないらしく、やたらと砂利攻めの様子でした。

前庭は地続きだったので、その後何年かカレが 刈っていましたが、
隣家の人が近道するたびに、我家にゴミを落とすようになったので、
柵をしたところ、芝を殺し砂利を敷いてしまいました。

2年前に隣家を売りに出す時、裏の公園の大木まで切ってしまいました。
明るい方が良いと思ったようです。風水でも見て貰ったのでしょうか。

隣家を買い取った新しい住人も香港からの人たちです。
ご主人は50才くらい。顔が合うとニッコリ笑って
「ハロー」と云いますが、英語はダメみたいでそれで終わり。
あとの家族は顔を背けます。どんな顔の人たちか全く分かりません。

その彼が、敷地の殆どをセメントで固めてしまいました。
やはり、風水を見て貰ったのでしょうか?
コンクリート・ジャングルの街から来た人にとっては、
草木の庭など煩わしく、両隣の庭が鬱陶しいのかも知れません。

私たちの方が迷惑を掛けていると考えた方が良いのかも知れませんね。

写真:隣との垣根に蔓を伸ばした白い昼顔。根を抜いても抜いても
出てきて広がってしまいましたが、蕾も花もきれいなので、この夏は
大いに楽しむことにしましょう。

06-06-27 (火)快晴

隣の庭

2006-06-27 15:10:08 | 住と周辺
バンクーバーはこの数日28~30度の暑い日が続いています。
年に1週間位、30度前後の真夏日があるのですが、今がその真っ只中。
しかし、明日からは少し気温が下がりそうです。

こちらの家には冷房が付いていないので、部屋の中も26~28度と暑く、
急いで出した数台の扇風機がフル回転しています。
木陰に入るとヒンヤリして気持ちよいのですが・・・。

この炎天下に、お隣の中国人宅は、庭全体をセメントで張り固めて仕舞い
ました。私には信じられない・・・いや、信じたくない光景です。
数日前より工事をしていたのですが、昨夜で終わったようです。

昨日、二階のベランダで友人を交えバーベキューをしていた私たちは、
工事の人たちが帰った後のセメントと化してしまった裏庭に、
沢山のトンボが飛び交っているのに気付きました。

蝶やトンボを見かけるのは珍しいくらいのこの地で、20~30匹くらいの
トンボが、集団で僅か20坪ほどの狭い土地の上を飛び交うのを見たのは
初めてです。結構長い時間でしたが、不思議な気持ちで眺めていました。

カレは、「新しいセメントの照り返しがトンボに心地よいのかも」
と云いますが、私は、「イヤ、あれはセメントに対する抗議行動ですよ」
「そこを棲家としていたのかも?」と友人・・・。
「棲家を奪われてしまった悲しみを訴えているのでは?」
そんなことを話しながら、珍しい光景を眺めていたのですが、
そのうちに何時の間にか姿が見えなくなりました。

あらためてその庭に目をやると、日陰になった新しいセメントの上に、
何処の家の猫か知りませんが、黒っぽい猫が一匹気持ち良さそうに、
体を長々と伸ばして横たわっているではありませんか。

「♪♪・・・猫はコタツで丸くなる♪♪」という歌があるくらいですから、
「温まったセメントが気持ちよいのかしら?」
「いや、丸くなるのでなくて長くなっているから、日陰になって
ヒンヤリしてきたセメントの上で、身体を冷やして気持ちよいのでしょう」
と友人が言います。

なるほど猫も人間と同じで、この数日は暑さで参っていたでしょうから・・・。
外は未だ明るくてもすでに9時半頃、風も空気もいくらかヒンヤリして
きていました。(つづく)

写真:雑草が消えたセメントの庭を大写しにしたので、猫が小さくて
見えにくいですね。

06-06-26 (月)快晴

カナディアン・ロッキーの旅 (10)

2006-06-27 14:22:40 | 
Spahats 滝を後に、Sさんは今日の宿泊地ベイルマウントへ急ぎます。
「これから目的地まで2時間。休憩地はありません」

バンクーバーからベイルマウントまで、全長約700キロ。
途中、食事やレスト・エリアでの小休憩で2時間近く費やしています。

運転兼ガイドのSさんが運転中いつも気にするのが、大型観光バスの
動向です。大型バスを見つけるとSさんは乗客の国別をいち早く判断します。
そしてなるべく、大型バスよりも先にレスト・エリア入りを目指すのです。

Sさんによると、5~60人も乗った観光バスがレスト・エリアに着くと
大変な混雑で、特に女性客が多いと時間が掛かるから、肝心の観光に
時間が取れないからだそうです。

でも本日の最終走行でもSさんが急ぐのは、訳があります。
今や観光業界ではオーバーブッキングが恒常的に行われていて、
ホテルの予約がしてあっても、現実に鍵を手にするまでは気が安まらない
のだそうです。

あと数キロでホテルという地点で大型バスを見かけたSさんは、
急いで追い抜いて行きましたが、ホテルの駐車場に着いたのは5時40分。
予定より20分早い到着です。
車を入り口近くに着けると、Sさんは一人急いでフロントへ行きました。
しばらくして出てきたSさんは、私たちに鍵を手渡すとホッとした様子で、
荷物を下ろしてくださいました。

ホテルの名は"Holiday Inn Valemount"です。
北米でホリデイ・イン系のホテルは必ずプールを備えていて、
家族連れで安心して泊まれることで名が通っています。

先ほど追い抜いた大型バスはまだやって来ません。 
ほかのホテルだったのでしょうか。
鍵を開けて部屋へはいると、大きなダブル・ベッドが二つ入っています。
お昼に食べ残したおむすびやから揚げを冷蔵庫に入れ外へ出ました。

写真:散歩道から見たホテルの裏側、左前方に雪山が連なっています。

06-06-26 (月)快晴

カナディアン・ロッキーの旅 (9)

2006-06-26 15:47:39 | 
それまでの国道5号線のコカハラ・ハイウェィはカムループスで終わり、
その後は片側一車線の(5号線)ハイウェイになります。
田舎の日曜日の午後であるためか、意外なほど車は多くありません。
たまに前方に車が見えてもあっという間に追い越して行きます。

運転をしているSさんも首を傾げるほどスムーズです。
あまりの順調さに時間的余裕もありそうなので、途中の休憩地
Wells Gray 州立公園に近い クリアウォーターで時間を割き、
スパハッツ(Spahats)の滝を見に行きました。

車を降り林道を抜けると、直ぐに視界が開け青空が見えます。
視線を下ろすと足元は断崖絶壁、100メートルほど先の対岸を見ると、
深さ100メートルほどの谷底まで、絶壁の地層が岩肌をギザギザに
見せています。

目を左にやると、異様なSpahats の滝が見えます。 「異様」というのは、
まるで、断崖絶壁の中ほどに開けられた巨大な排水口から流れ出すような
感じがするからです。水を排出する所は暗闇のようです。

良く見ると、絶壁の中に開いた排水口ではなく、地層に深く切り込んだ
水流のなせる業だと気がつくのですが、上部を鬱蒼と茂る木が覆って
いるので、流出口の辺りは真っ暗なのです。

この辺りの地層は40万年前の度重なる噴火による溶岩層によるもので、
2万年前の氷河の融け水によって侵食されて出来たものだそうです。

この Spahats 滝は、広大な Wells Gray州立公園(5000平方キロ)の南の
端っこにチョコッとくっ付いているに過ぎず、この州立公園のあちこちには、
たくさんの巨大な滝や湖があって、人跡未踏の場所もあるそうです。

まるでテレビや映画の中で見る秘境の地のような、思いがけない絶景に、
息を呑む思いで《その時は》興奮冷め遣らぬまま、もと来た道を
引き返してバンに乗り込みました。

《その時は》と書いたのは、
それから後に見る景色の壮大さを知らなかったからです。

06-06-25 (日)快晴

カナディアン・ロッキーの旅 (8)

2006-06-25 15:01:41 | 
Lac Le Jeune の湖を出て、再びハイウェイにのった私たちの車は、
数十分でカムループスの街に差し掛かります。
その頃には青空も見え始め、ますます気持ちが高鳴ります。

カムループスに近づくにつれ丘陵が広がり、山の麓のあちらこちらに
長く連なった新しい集合住宅が異様に目立ってきました。
「こんなに土地が広いのに、どうしてあんな所に集合住宅を
建てるのでしょうね?」と不思議に思って訊いたら、
「上下水道の経費の節約のためですよ。一軒ずつバラバラに建てたら
家の値段もぐっと上がりますからね」・・・もっともな話です。

カムループスは盆地のようで、夏は暑く冬は寒い所です。
砂漠のように乾いた土地で、夏は35℃、冬はマイナス35℃にも
なることがある、気候の大変厳しい所だそうです。

今回はまだ緑の美しい丘陵地帯でしたが、これからは草木はほとんど枯れ、
荒野のような町と化してしまうようです。

33年前、一家6人に私の両親を連れて、カナディアン・ロッキーの
旅に出て最初に泊まった中規模の街です。そのころは未だハイウェイも
なく、一日掛ってこの街にたどり着いたことを想い出します。

車体は直射日光で火傷をするほど熱くなり、ボンネットの上に
卵を落とせば、直ぐに目玉焼きが出来そうなくらいでした。

ようやくたどり着いたカムループスの街で、モーテルを探し
小高いところにあるモーテルにチェックインした時は、みんなグッタリ!

それでも空気は乾いていて、夜空を眺めたら星がいっぱいできれいでした。
夜空が青いということに、カレは初めて気がついたようです。
私は田舎で見ていたので知っていましたが・・・。

そんなことを思い出していましたが、車はこの街を通過します。
カムループス通過は午後1時過ぎです。途中レスト・エリアや昼食を
とったりしたので、3時間半ドライブしたことになります。
今日の全行程700キロの約半分355キロを走破したことになります。

Sさんは「片側2車線のハイウェイはここで終わりです。ここから
今日の目的地ベイル・マウントまでは片側一車線になります」

写真:真っ白い雲の間から青空が見えてきました。
助手席に座っていたカレが、走行中撮影したものです。

06-06-24 (土)快晴

カナディアン・ロッキーの旅 (7)

2006-06-24 11:43:45 | 
お弁当はバンクーバーの「ふじや」製の豪華弁当で量もタップリ。
満腹した私たちは Lac le Jeune のピクニック場を出発しました。

ピクニック場はキャンプ場と繋がっていますが、そこを出るときに、
急に車がガタガタと音をたてます。Sさんが教えてくれます。

「皆さんよく見てください。今から渡るのが テキサス・ゲートです。
これは人や車は渡れるが、野生の動物は渡れないように工夫してあります」

見ると道幅は4メートルほど、長さ3メートルほどの鉄製の橋です。
橋の下は深く掘ってあり、その上に直径10センチほどの鉄製パイプが
縦横に格子状に間隔を空けて組んであります。

なるほど、動物が渡ろうとすると、丸いパイプで足が滑って
渡れそうにありません。テキサス・ゲートの左右は金網のフェンスが
張り巡らされていて、出入り口はここだけのようです。

キャンプ場などに野生の熊などが餌を求めて侵入するのを防ぐ為です。
街に住んでいる私たちにとっては、初めて知ることだらけです。
旅慣れない私は、今になってあれもこれも、写真を撮っておけば・・・・。
「後悔先に立たず」いや、「後悔後を絶たず」です。

キャンプ場をでて、ハイウェイに戻る途中、良く見ると木々の間に
小規模のモーテルが何軒か見え隠れします。Sさんによると、
この辺りは、以前はほどほどのお客さんで賑わったのだけれども、
最近は寂れて、休業するところが多いとのことです。

車はふたたびハイウェイに戻り、さらに北上を続けます。
もう直ぐカムループスの街です。

写真:湖のほとりに並ぶピクニック・テーブル。バーベキューが
出来るように設備がしてあるテーブルが幾つもあり、夏は家族連れや
グループで楽しむ人でいっぱいになるそうです。

06-06-23 (金)快晴

カナディアン・ロッキーの旅 (6)

2006-06-23 15:27:24 | 暮らし
更に北上を続ける私たちの前に、黒いオートバイにまたがった
黒装束のオートバイ族の一団・20人ほどが見えてきました。
Sさんはチョット手を振って見る間に追い抜いて行きます。

高速で走る車のフロントガラスには、虫が次々にぶつかってガラスに
白い染みのようにこびりつき、あっという間に乾いてしまいます。
Sさんが「一雨くると助かるのだが・・・」と云っていると降りだしました。
結構大粒の雨です。 急いでワイパーを廻すと、視界が良くなります。

ちょうどお昼時、車はハイウェイから脇道にそれて、湖と樹木のきれいな
森の中へ入っていきました。
標高1280メートルの Lac Le Jeune 州立公園です。

湖の一角にピクニック・テーブルが置いてあり、近くには、車一台に
テント一張りキャンプが出来るように整地したロットが木々に仕切られて
点在しています。
Lac Le Jeune の湖に面したピクニック場は小雨で濡れています。

ここは倉本 聰のドラマ「ライスカレー」の撮影が1986年にあった場所で、
レストランなどもあり、一時は日本人のハネムーン客や観光客が押し寄せて
賑わったそうです。
中井貴一、時任三郎、陣内孝則などの出世作だそうですね。
陣内さんは今でも時々来られるようです。

今はあちこちの林のなかに小規模の宿泊施設も見え隠れし、
落ち着いた雰囲気の素敵なリゾート地です。
カナダの一ドル硬貨/ルーニーの図柄になっているLoon の生息場所
だそうですが、あいにく数羽しか見かけませんでした。

天気が良ければ湖畔のピクニック・テーブルで食事する予定だった
ようですが、あいにく小雨が降っていたので、車の中でお弁当を頂く
ことになりました。

車の中から湖を見ていると、肌寒い中、中年の男性が独り泳いでいます。
大きなニジマスも釣れるそうです。 冬場はクロスカントリーや氷結した
湖でスケートが楽しめるとか。

全行程中、唯一の豪華和食弁当を楽しんでいると、さきほど追い越した
オートバイ・グループがやって来て、我々のバンの前にオートバイを整然と
止めます。中には、サイドカー付きの格好良いオートバイもあります。
見ると、皆中年の恰幅の良い人たちで、女の人も数人混じっています。

日本の若者はスピードを出してスリルを味わうのが目的だそうですが、
北米のオートバイ族はグループで整然と巡航速度でクルージングするのが
目的のようです。

Sさんの説明によると、ハーレー・デービッドソンなどのオートバイを買う
カナダの人たちの平均年齢は45才で、みな思慮分別のついた人達とか。
一行はオートバイを駐車すると、そこに止まっていたバンに集まってきます。

そういえば、このピクニック場に私達よりも前に数台の車が止まって
いました。我々のバンの一番近くに止まっていた黒い車が、このバイク・
グループ専用のバンだったのです。

バンから人が降りてきて後ろのドアを開け、サンドイッチと飲み物を
手渡していました。 小雨の中を三々五々歩きながら食べています。
よく見ると、口の横にマイクがヘルメットから延びています。
みんなが一斉にしゃべったら大変でしょうが、誰もしゃべっているようには
見えません。本当に静かなオトキチ達でした。

写真を撮りたいと思ったのですが、彼らの迫力に圧倒されて、何となく気が
引けて一枚も撮りませんでした。チョット声を掛けたらよかったのでしょうが。
今思い返してみて、とてもザンネンなことをしました。

写真:小雨の中、車から降りて広い湖を見に行きました。お天気の時は、
ボートや水鳥が浮いているのでしょうが・・・。
ここでの写真は、どういう訳か?・・・二枚しか撮っていないのですよ。

06-06-22 (木)快晴