『にせC・H登場!!』
実は、内容を確かめようと精読した際、かなり消耗した。
どうも私は今回の話、読むのを無意識的に拒んでいるようだ。理由は以下。
第一に、ミックの扱いが不憫。
本来、日常生活に戻れただけで奇跡的なのに、元通りに戦えない点が強調され、依頼人・橘葉月を疑うなどの失態もあり、むしろ印象が悪くなっている。
第二に、話の流れ自体が非常に分かりにくい。
肝心の葉月が、自らの真情を終盤まで明かさないためだ。
そこに、前述したミックの失態や、後述する獠と香の痴話喧嘩が絡まり、要らぬ危険が増している。
大統領が死んでもいいのか葉月。
そして第三、ミックもそうだが、獠も香も、目の前の葉月の事件に真摯に向き合っているように感じられない事。
彼らはどんなに私情で揉めても、依頼では気持ちを切り替えていたと私は思う。
事件解決を痴話喧嘩の肴に使うのは、ダメでしょう。
もし葉月が一般人だったら死んでるよ?
他者と互いに素直な信頼を築き、命を預けて戦って、護り、救う。
こういった基本構造だけは、崩さないでもらいたかった。
その後の結果が次回、即ち最終回の幕開けに至るのである。
それでは。また次回。