『夜と霧』(byヴィクトール・E・フランクル)、読了。
言わずと知れた名著。因みに新版を購入。
ずっと前に、年上の知人から、一度は読みなさいと薦められていた本だった。
強制収容所におけるユダヤ人迫害がテーマと知って、二の足を踏み続けて数年。
『銃・病原菌・鉄』を読み通せた今の自分なら勝てると踏んで挑む。
5分タイマー作戦で、1日5ページ読めれば合格、とハードルを設ける。
すると、一つの小見出しが、5ページ以下で終わる事もあり、2ヶ月ほどで何とか読了できた。旧版もいずれ読まねばなるまい。
そっちの方なら、専門用語や時代背景の解説があるだろう。
以下、印象に残った部分を自分なりにまとめる。
・尊厳の全てを奪われても、各々が心の中で考えてる夢想だけは奪われない
そして、今までの経験や記憶や思い出も決して奪われない。
・結局のところ、人生は運で決まる。
数分後生きてるか死んでるか分からない、良くなるとも悪くなるとも分からない、そんな世界には、具体的根拠は何もない。
・人間、どんな時でも、ユーモアは忘れない。
・人間、極限状態におかれても、自然には感動する。朝日にも夕日にも。
・終わりのないとされた拘束から、突如解放されても、すぐに喜びは湧かない。
喜んではいけないと、体に芯まで染みこんでいるから。
・自分は虐げられていたから、今度は他人を虐げる権利があると思い込んでしまう危険。
虐げられていた過去を評価されたい、讃えられたい思い込んでしまう危険。
それでは。また次回。