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ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 



いやー、長らくお休みを頂いておりました。
やっと病気から回復しましたので、今日はリハビリをかねて、短いアップです。

1ヶ月ほど前のことになりますが、ジェレミーをウィンダムズ・シアターで撮った写真家のマーカスと会いましたので、その時のことをご報告しますね。
ジェレミーの話は、ちょっとだったんですが、イギリス人が語るロンドンのことが色々聞けましたので、ご報告します♪

この日は、ちびさんがロンドンに来られると言うことで、オーダーされていたジェレミーの写真を取りに、マーカスの地元駅まで行ったのです。
うちの駅から40分ほど、ロンドンの中心地から少し離れた閑静な住宅地でした。

「ごめんなさい、待ち合わせの時間よりかなり早く着いちゃった・・・」
と私の無茶な携帯メールにも、
「わかった、なんとか早く行くから」と返事をくれる、とてもイギリス紳士なマーカスでした。
(その日は、夫もロンドンにいなくて、息子の幼稚園のお迎えが早い日だったので、出来るだけ早く戻らないと行けない日だったのです・・。無理いって、ごめんなさい、マーカス)







(駅名はプライベートの為、公開できませんが、こんな感じで静かな場所です。
駅の反対側には、商店が並び、素敵な公園があり、私たちはオープンカフェでお話しました)


「わー、素敵な場所ね、マーカス。緑が沢山で、静かで!」
「そうだろう。この辺は、白人、イギリス人ばかりが住んでるんだ。ロンドンの中心部は、どこの国だか分からないくらい多民族だけど、こうしてちょっと離れるとイギリス人の街が広がってるんだ。
この地下鉄の線は、この駅から終点までイギリス人ばかりさ。隣の駅までは、黒人が沢山住んでいるけど、この駅からは地価が高いから白人ばっかりだよ。」

マーカスとは、前にロンドンの移民の多さについて、話したことがありました。
彼は、他の民族が嫌いな訳ではありません、むしろグローバルにお友達や彼女がいます。
「君のようにイギリスに興味があって、英語を勉強して住んでくれる分にはいいよ。
でも移民の中には、自国の言葉しか喋らない、イギリスにもなんの興味もなくて、自分たちだけで集まって住んで、別の宗教で暮らしている人が多いんだ。彼らは、家や車や経済的な為だけに住んでいるんだ。それを政府も後押ししてた。だから、僕らはどんどんロンドンの中心部を捨てて、周りにドーナツ状に住んでいるんだ。」
確かにロンドン中心部で暮らしていると、「ここは誰の国?」と言いたくなるほど、多民族。
もし、日本にこんな状況が発生したら、そりゃ嫌に決まっています。
ロンドンの難しい移民問題の現実。
せっかくなので、皆さんにお伝えしようと思って、書いてみました。

それからマーカスと色んな事を話して、ジェレミーを撮影した時の話題に移りました。
「そういえば、聞こうと思っていたんだけど、ジェレミーを撮影した時って、貴方が指示を出して撮ったの?
それともジェレミーがポーズをとったの?」
「ほとんど僕が指示したね。僕がカメラの位置をずらしたり、ポーズをお願いしたり。」
「貴方が指示したんだ!36枚しか撮影しなかったけど、その全てが成功してるなんて、凄いわ!」
「半目になっている写真があるけど、あからさまに失敗っていうのは無いね。目をつぶっているのは、それはそれでいいし。」
「貴方は、腕の良い写真家だって事だね!」
「でも、戻れるなら、もう一度あの時に戻って、もっと写真を撮りたいよ!!」
マーカスは、いつもジェレミーとの撮影を思い出す時、こう言って悔しがります。
あの写真でも、ジェレミーの自然な美しさというか魅力が滲み出ていて素晴らしいのに、
やはり芸術家は、更なる高みを目指すんですね。

この後も、楽しい話は続きました。
「そういえば、この前コスプレ・パーティしたんだよ。」
「え、コスプレ・パーティ?」
「うん、みんな海賊だとか色んな格好になって、夜通しお酒を飲みながらパーティ。あ、そうだ、その時の写真が携帯にあるよ。」
「見せて!見せて!」
マーカスは、携帯で写真を探し、私に見せてくれました。
そこには、女の子がキティのTシャツを着て、可愛く映っていました。
「これ、貴方の友達?可愛い女の子ね」
「それ、僕だよ!」
「えええ!!??貴方なの!?どう見ても女性じゃない!」
「カツラ被って、ちょっとメイクしたんだよ。」
「えー、見えない!すごいわー。」
「あと一枚あるんだ。」
今度は、別のカットを見せてくれました。
マーカスが短いスカートをはいて、後ろから写っていました。
「ふふふ、マーカス、これ下着も見えるけど!」
そういって二人で大笑い。
ちゃんと短いスカートなので、見えても良いような下着を着けているマーカスに大笑いです!
イギリス人って一般的にすごく優しくて親しみやすいんですが、長い冬があるせいでしょうか、
春夏にはこうしてハジけて、パーティなども多く開かれるようです。
普段が、皆さん真面目なので、こうして気を抜く場所や時間をお持ちのようです。
それが、「イギリス人は個性的」と言われる由縁だと思うのですが(笑)

他にも、イギリス人の女性について、聞いてみました。
「貴方は、世界にお友達がいるみたいだけど、イギリス人の女性と、そうね例えばアジア人の女性を比べると、どちらの彼女が良い?」
「一般的なイギリス女性の話題と言えば、本当にセレブの話題かTVの話なんだよ!僕は、どちらも興味がないから、退屈だよ。その点、ロンドンに来る他の国の女性は、そんな事がないから、良いかもね。」
なるほど、こちらではゴシップネタが多いですが、やはり読者層がいるんですねー・・

他にも、初夏の日差しを浴びつつ、二人で楽しく1時間ほどお話ししてお別れしました。
もうロンドンで会えるのは、残念ながらこれが最後でしょう。
「日本で会えるのを、楽しみにしてます!」
そういって、お別れしました。

ちょうどお会いした日は、日本の首相が替わった日。
そんな話題も、開口一番出ていました。
真面目で感性溢れていますが、「キティが好き」なんてところも、また親近感がわきます♪


そうそう、今回は、更新が大幅に遅れてしまい、すいませんでした。
ペンパルギーナか手足口病というウィルス性の夏風邪にやられて、大変な思いをしてたんですよー
もうあまりの喉の痛さに、のたうち回りたいほどで、食べれない、喋れない、寝れないと酷い状態でした。
かなり強い痛み止めを倍のみしても、何も収まらず、「もうモルヒネ頂戴!」って感じでした。
夫もビックリして、日本出張だったのですが、戻りを早めてくれました。
しばらく水も飲めないので点滴でしのいでたんですが、ようやく昨夜からお粥も喉に通るほどに。
本当に喉が辛いとき、人は牛乳や水すら浸みるんですよねー。もちろんお粥なんて固すぎます!

今日から、徐々に復活したいと思います。
とりあえず更新遅れた分、来週は火曜日あたりにもう1個アップ予定です。

そう、帰国まであと1ヶ月!
寝ている場合ではないので早く完治して、引越準備や最後の思い出作りに駆け回りたいと思います。

ではでは、また。

りえ









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コメント
 
 
 
祝復活! (そーなの)
2010-07-16 21:31:02

よくなられて、本当に良かった!海外で医者にかかるなんて、不安ですよね。
コミュニケーション能力があればこそ、病院へも行けて、マーカスさんとの会話も弾むんですよね。本当に素晴らしいです。

全然関係ないんですが、今はゴルフの全英オープン中で、毎日テレビで見ています。テニスのウィンブルドンも録画してしっかり見ました。
イギリス人のスポーツ観戦スタイルまでもが、紳士的なジェレミーに繋がるような…病的過ぎますか?
 
 
 
安心しました・・・ (nyny)
2010-07-17 01:58:47
少しお元気になられたようで良かったです。
やはり日本とは色々違うから、体調を崩すと大変ですね。でもとりあえずお粥食べれるまで復活してよかったです。
マーカスさんの女装・・・なんか分かる気がしました。そー言えば綺麗なお顔してるし。
ロンドン住民のお話聞けて面白かったです。
あと一ヶ月!楽しんで下さい。
 
 
 
Unknown (ちび)
2010-07-17 19:33:05
大変でしたね。。。水も滲みるなんて、想像もできません。お粥は少し固めになりましたか?そんな状態なのに、これほどの長文をアップ下さるとは、有難いことです。でも、くれぐれも無理しないでくださいね。駆け回るのは、完全回復してからに^^V
 ジェレミーの写真集、本当にありがとうございました。ブログを拝見しながら、また見返しております。あのポーズはマーカスさんが指示したのですか!あんな短い時間に。凄いですね。ジェレミーの表情にも、それを撮ったマーカスさんの技術(心)にも感動しました。ああ、もっと撮ってほしかったです☆
そんな凄腕マーカスさんと、キティちゃん&女装マーカスさんとの違いがまた良いですね^^ジェレミーも素と役によって全く違いますし。二人にもっと話す機会があれば、楽しかったのではと思います。♪
 そしてロンドンの現実の話も心に残ります。りえさんを受けいれてくれたからこその、イギリスの方の本音なのでしょうね。決して了見が狭いわけではなく、文化背景が異なった人達が気持ちよく共存して行くための礼儀なのだと。事実、マーカスさんはテレビやセレブの話題が主なイギリスの方より、そんな話題のない他国の女性と話すほうが楽しいようだし♪マーカスさんがまた日本に来れますように☆
 
 
 
Unknown (bonchan)
2010-07-21 17:00:39
元気になられて安心しました。
もう、大丈夫ですか?海外での病気は、ほんとに心身的にも参りますよね。
しかし、マーカスさんとそんなすごい会話が出来るなんて羨ましいです・・・。私も、ジェレミーからイギリスの文化や歴史さらには、英語でイギリス人と話せるようになりたい!!という想いから始まったわけでだから、りえさんの貴重なお話しはとても興味深いです。
そして、あと1ヵ月なんですね・・・
いつの間にか、りえさんと一緒に旅をしているような気持ちになっていました。
なんだか、寂しい気持ちでいっぱいですが、あと1ヵ月大切な時間を育ててくださいね。


それからこの場を借りて・・・ちびさんへ。

NHK版シャーロックホームズの冒険「アマゾン」で買っちゃいました。
まだ、ちゃんとは見てないのですが、これからゆっくりじっくりと読んでいこうかな?と思っています。
教えてくれてありがとうございました。
また、宝物が増えました。
ありがとう♪
 
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