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貧乏父さん奮戦記

早く「金持ち父さん」へ改名したいのですが・・・。

あの日に帰りたい・・・・。

2010年10月23日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日の朝、裏の田んぼに黄金色の小さな山が出来た。

三角形の頂点には煙突が一本立っている。

この時期名物の籾殻焼きが始まるのだ。

どこに火をつけるのか分からないけれど、暫くすると黄金色の山に段々と黒い斑点が浮き出てくる。

どこからともなく独特の籾の焦げる匂いが漂ってくる。

煙突から出る煙は風になびいて一本の糸のようだ。

次第に山は黒く変身してしまう。

決して炎に包まれることがないのが不思議なくらい。

どこで燃えるのか分からないけれど、形は原型を留めているが完全に真っ黒だ。

時間を掛けてじっくりと燃えているのだろう。

これって、蒸し焼きの一種なのだろうか。

焼き芋作りにはもってこいだと思うのだが。

いつの間にか黒い山は崩され、田んぼの中に黒焦げのパンケーキが現れる。

夕暮れ時にはまだ早いけれど、秋の夕日が柔らかい午後3時50分。

黒いパンケーキは水を掛ける為、更に薄く延ばされ黒のクレープ生地になる。

隣のおじさんが丁寧に水を満遍なく掛ける。

消火作業と言うよりは苗床に水をやっているような感じ。

2階の窓から見下ろすと、田んぼの中で水を含んで輝きを放つブラックホールみたいだ。

のどかだな~・・・・。

ふと子供の頃の記憶が蘇る。

赤とんぼを追っかけて田んぼの中を走り回っていた。

夕日はあの頃と変わりはないけれど、真っ赤な夕焼けは何処に行ってしまったのだろう。

あの日に帰りたい・・・・。

太陽が沈むまでの夕暮れ時はちょっと特別な時間です。

太陽が沈み薄暮の東の空にうっすらと夕焼けの色が滲んでいる。

薄いピンクを背景に満月が浮かんでいる。

夜のとばりに包まれるまでの時間は余りにも静かで幻想的だ。

ちょっとセンチメンタルな秋の夕暮れ。

今朝も5時起床、霧にむせぶ朝だ・・・・。

コメント
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