風草

好きなこと。

ツーリング。麻雀。廃墟探訪。史跡巡り。
歴史書を読むこと。NMB48。

振り返る

2009-11-15 22:54:06 | Weblog
「少し、振り返る余裕が出来ましたか?」

「そうだな。
やっと一つ山を越えて、もちろんまだ富士山五合目で杖買ってる状態なんだけどな。
とりあえずほっとしてるよ」

「まず、試験というものそもそもが久しぶりでしたよね。
長らく一つに照準を合わせて努力した試験、という類いで見てみると」

「この試験はそれこそ、大学の定期試験みたいなお気楽な試験なんかとは全く違う意味合いのものだったから、緊張したよ。
消防士の試験より、初めて司法書士試験受けたときより、だいぶ前のことで記憶が定かではないんだけどおそらく、大学入試よりもナーバスになって、かつ一心に努力してきた試験だったと思う。

だから多分、その一周間二週間前からずっと緊張してて。
それは多分、無意識の内に心の奥で強く意識している状態というか。

そしてある一つの思考に落ちそうになるんだよ、恐怖っていう」

「恐怖?ですか。
それはその、落ちるかも知れないことへの恐怖ですか?それとも…」

「落ちるなんてことを気に病むつもりは俺はない。

もちろん合格の方がいいには決まってるけど、合格も不合格という結果になっても、何かに対して努力したということは必ず自分を成長させてくれる、一段階上のステージに歩を進めることが出来ると思うから。

むしろ一番怖いのは、解答用紙を見た瞬間、頭が真っ白になって何も考えられなくなり、焦れば焦るほど混乱を極め、それまでの努力が泡と化し、全くの白紙で解答を出すことになり、その後何も手につかず、やる気がなくなり、二度とペンを持つことさえできなくなるんじゃないか。

そういう、恐怖。

妄想と言えばそれまでだけど、常にこういう恐怖から逃れられない。
どこかで大きな洞穴のように大きく口を開けて、俺が穴に落ちるのを今か今かと待ち構えてる、そんな感じ」

「そう…ですね。
不合格は敗北ではない、敗北とは心が折れて、立ち上がる勇気が持てなくなったとき、ですから」

「まあとにもかくにも、一つ山を越えた。精一杯力は出し尽くした。
それだけは事実だ。
その事実は必ず、明日に繋がる。

早稲田はいい大学だったよ。
俺もあんな大学に通いたかった。

この試験に受かれば、法学部三年修了時と同程度の知識があると認めてもらえるらしい。

法学と関係ない学部を卒業し、ふらふらしながらそれでも勉強はしてきた俺が法学部三年修了…つまりは四年生として卒論に取り掛かる段階の実力を得たことが証明されるこの試験は、何としてでもパスしておきたかった。

そこからようやく、本当のスタートだって気が俺はする」

ふう

2009-11-15 16:32:00 | Weblog
とりあえず、試験は終わりました。

持てる力は全部、出し尽くしたつもりです。

後は結果がどうなるかですが、

ひとまず自分にお疲れ様、と言ってあげたいと思います。