炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

バイオ発電 続報。 湿式と 乾式?方式

2005-03-29 | エコロジー
バイオメタン発電に興味を持ち、さらに調べてみました。
廃棄物からメタンを取り出す方式には、「湿式」、「乾式」の方式があることを知りました。

メタンは、中国語で、「沼気」・[ zhaoqi ]と呼ばれるように、空気から遮断された嫌気状態で、発生します。
「湿式」方式は、水槽に有機物を溶かし込み、水中で酸素を遮断してメタン発酵させる、オーソドクスな方式です。日本でも、酪農家が、比較的小規模な装置を導入して、すでに実績を上げています。
ドイツ シュマック社 HP  (左下の、「Reference plants in foreign countries」 をクリック)こちらは、確かな実績があります。
「湿式」メタン発電の設備としては、発酵槽(攪拌機付き)、メタンガスホルダー、発電設備一式、制御装置、発酵液処理槽、固形物残渣脱水機などが必要です。

さて、「乾式処理」方式ですが、比較的新しい方式で、生ごみなどをそのまま密閉容器に入れて酸素を遮断し、嫌気発酵を行うというものです。
必要な設備は、密閉式発酵槽(攪拌機不要)、メタンンガスホルダー(圧縮式)、発電設備一式、制御装置のみで、一見いい事ずくめ(^^)!発酵液処理槽と固形物残渣脱水機は不要とされています..。ドイツ ビオへルム社のHP

こちらは、一見、必要な設備数が少なく、安価な方法であるかのように思えますが、
有機物の嫌気発酵には、固形物重量に対して75%以上の、水分が必要とされ、攪拌しないで、固体有機物内に発生した、ガスを抜き取ることが出来るのか。耐用年数など、筆者には疑問が残ります。建物もトラクターが接触すると、機密が保てなくなりそうな、脆弱さ・・・・
発酵室内は、家庭用生ごみ「 E M 菌 」処理器の内部と同じような、 超ド悪臭状態になると予想されます。。。インチキ商法は、どこにでもありますね。皆さん、注意しましょう。

-ご参考- 『 コンポスト化技術 』 藤田賢二 技法堂 1993年

さて、都市ガス(主成分メタン)を燃料にした、家庭用燃料電池の実用化も、近いようです。ヒーリングデザインさんのブログ。さらに、メタンから、水素とベンゼンを、触媒で安価に分離、抽出できることを「農家のあとつぎ」さんのブログで、知りました。
日本の技術は、世界に誇るものがあると、感激したのですが、こうした技術が、広く利用できる日が来ますように、祈るものです。

圧縮天然ガス車(ガス協会HP)もすでに実用化されています。天然ガスの主成分も、メタンですから、
あなたのうちの牛で作った、メタンで自家用車を走らせたり、電気を起す時代が、モウじきやってくるのかも知れせんね^^。

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