第三回多磨農協脅迫事件では、脅迫状が置かれたのは、旧甲州街道沿いの綿新商店近くのダストボックスである。そして、一橋本、79頁によると、「綿新さんですね。お宅の前にある緑の箱の横に名札をかけるところがありますが、その箱と名札入れの間に手紙が入っています。その手紙を多磨農協に届けて下さい。さもないと、お宅に迷惑がかかりますよ」という強迫電話である。ただし、脅迫状はダストボックスの下に置かれていた。第四回多磨農協脅迫事件では、東府中駅から南へ伸びる通り沿いのダストボックスの下に脅迫状が置かれていた。一橋本、79頁によると、「お宅の前に緑の箱があるでしょう。その下に手紙が置いてあるから、至急、日東ハイヤーで、多磨農協に届けて下さい」という強迫電話である。なお、「緑の箱」というのは、当時からの、府中市での、ダストボックスの固有名詞である。
(2013年12月記)
(2013年12月記)