利休の茶室日記

侘び寂びを求めて、何を思う

看取りを終えて

2008-04-13 | 高齢社会
4月12日(土)午前10時、ひとりの大切な命を看取った
老人ホームにおける看取りは、今は制度のひつとである

早朝から肩で呼吸をする、という報告を受けた
そう気づいた段階で、夜勤者はご家族に連絡を入れていた
「もうそろそろ」
という覚悟を持とう朝の申し送りで確認した

それから1時間も経たない間に、ご家族に看取られながら
私が信頼するスタッフたちがご家族様と一つの輪になって援助申し上げた命が旅立った

僭越ながら、静かで厳かな人生の終え方だったように思う

今日はまた3日前に旅立った方のお通夜に参列する

命を引き継いでいこう
高齢者福祉の仕事のミッションだと自分に言い聞かせる

素晴らしい仕事に恵まれたことに感謝です

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2 コメント

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スタッフの想い (昔の友)
2008-04-16 10:52:51
看取りのお話、手を合わせて祈るような気持で読ませていただきました。

さぞかし、スタッフの方々も看取りを経験される中で多くのことを感じて、学んでおられるのだと思います。
介護の仕事のついて、しんどい仕事の割りにはお給料がよくない、などよくない情報が多く流れていますが、他の職場では味わえない喜びがあると思います。このブログでは、そうした喜びの話をどんどん書いていただきたいと思います。福祉の未来を考える若者たちがいろいろな視点から、考える事ができるように。よろしくお願いいたします。
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ありがとうございます (<利休)
2008-04-17 08:04:59
私も福祉の仕事に対するネガティブな表現が多いことに心を痛めています
おむつ交換があるから「くさい」
夜勤があるから「大変だ」
大変な仕事なのに「給料が少ない」
この根拠はなんでしょう。

おむつ交換をしながら健康状態を把握しています。
夜勤をこなしながら、自分の生活スタイルを確立すればプライベートタイムも充実したものになります。
決して給料は多くはないですが、制度上安定した仕事ですし、資格を取得しながら経験を積めば確実にスキルアップができ給料もアップします。
仕組みを理解ししっかりとした目標を持つことができればいくつになってもチャレンジが可能な仕事です。

自分たちの考え方を変え、周りの方々の理解を得る努力をしていきたいと思います。
もちろん制度的事業ですから、その枠組みの中でメリットやデメリットも考える必要があります。

エールの言葉に感謝申し上げます。
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