「生活」とは何でしょうか?
「食って、排泄して、寝る」、これが生活だと言われることもありますが、ある社会学者の「生活とは、生き続ける努力の営み」という言葉が心に強く残っています。これには「生きる」、「続ける」、「努力する」、「営む」という四つの行動を意味する言葉が含まれ、さらに人間の確固たる意志がみえます。
故・京都大学大学院の外山義教授は、これまで施設ケアには「三つの苦しみと五つの落差」があると指摘しました。三つの苦しみは、一番身近な人が亡くなる苦しみ、地域を離れる苦しみ、生活の落差の苦しみです。そして生活の落差とは、空間的落差、時間の落差、規則の落差、言葉の落差、役割喪失の落差という五つ落差です。これらの苦しみを取り除き、落差を埋めなければ、高齢者の生活は豊かにはなりません。
厚生労働省は「個人の尊厳を尊重した介護を」を目指し、新型特別養護老人ホームとして段階的にユニットケアと個室を推進しています。老人ホームを個室化するなど「生活の再編」を目指すことがのぞまれています。
常に主人公は老人自身であり、それを支援するのが私たちの役割です。特別養護老人ホームは、これからも生き続ける努力の営みがなされる生活の場でなければならない。このことが、私が、故・外山義教授から引き継いだ「魂」だと思っています。
「食って、排泄して、寝る」、これが生活だと言われることもありますが、ある社会学者の「生活とは、生き続ける努力の営み」という言葉が心に強く残っています。これには「生きる」、「続ける」、「努力する」、「営む」という四つの行動を意味する言葉が含まれ、さらに人間の確固たる意志がみえます。
故・京都大学大学院の外山義教授は、これまで施設ケアには「三つの苦しみと五つの落差」があると指摘しました。三つの苦しみは、一番身近な人が亡くなる苦しみ、地域を離れる苦しみ、生活の落差の苦しみです。そして生活の落差とは、空間的落差、時間の落差、規則の落差、言葉の落差、役割喪失の落差という五つ落差です。これらの苦しみを取り除き、落差を埋めなければ、高齢者の生活は豊かにはなりません。
厚生労働省は「個人の尊厳を尊重した介護を」を目指し、新型特別養護老人ホームとして段階的にユニットケアと個室を推進しています。老人ホームを個室化するなど「生活の再編」を目指すことがのぞまれています。
常に主人公は老人自身であり、それを支援するのが私たちの役割です。特別養護老人ホームは、これからも生き続ける努力の営みがなされる生活の場でなければならない。このことが、私が、故・外山義教授から引き継いだ「魂」だと思っています。