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利休の茶室日記

侘び寂びを求めて、何を思う

キャンプで聴いた歌

2005-08-02 | 自然
高校生だった頃、同級生たちと八甲田山の田代平へキャンプにでかけました。まだ幌布地の三角テストが主流だった時代です。
その夜、初めて井上陽水の歌を知りました。『人生が二度あれば』を聴きながら、漆黒の暗闇の中で、父と母をおもうのです。この歌と反抗期のせつなさは、私の大脳皮質の中で長期記憶となりました。
今の高校生たちは、キャンプの夜、満天の星の下で、どの歌と感情を、シプナスに送るのでしょうか。


読むことは蓄積すること、書くことは築くこと

2005-07-31 | 自然
山にあこがれ、学生時代は、山を学び、作家・新田次郎氏の山岳小説を読み漁りました。

最近、新田次郎氏の娘さんが自分の父について書いた本(※)で、新田氏が日頃から「読むことは蓄積すること、書くことは築くこと」とおしゃっていたことを知りました。
私を突き動かした言葉です。

そして、私のブログのテーマになりました。


※「父への恋文―新田次郎の娘に生まれて」藤原咲子著(山と渓谷社)

森は海の恋人

2005-07-29 | 自然
 




宮城県気仙沼の牡蠣養殖をされている漁民たちに「森は海の恋人」という言葉があります。それは山村に住む歌人熊谷龍子さんの「森は海を、海は森を恋ながら、悠久よりの愛を紡ぎゆく」という一首から生まれた言葉です。海中生物の減少に気がついた漁民が、その原因が荒れた山にあることを知りました。
そして海を守るために、山に漁民自ら植林を始めるという活動が生まれました。
 海と山を結ぶ一本の川、それは命の源であり、生命を育む広葉樹などの腐葉土層を通ってきた水は食物連鎖の底辺を支える食物プランクトンを大量に育ててくれます。その水が水田に注がれ稲穂を育て、また海に流れつき多くの生物の栄養素になります。

かつては生野銀山で栄えた兵庫県朝来市生野町は、瀬戸内海に流れる市川、日本海に流れる円山川の分水嶺です。生野の土地に蓄えられた水が、海に至るまでの数々の町に住む人々の生活を支え、そして海を生かしていることを思う時、「生野は海の恋人」になります。また瀬戸内海と日本海の豊富な海の幸は、生野の森が補完しているという自然の摂理から多くのことを学ぶことができます。

私は高齢者福祉の担い手として、豊かな自然の恵みの中で、生活文化を営んできた人たちの歴史を継承していきたいと願っています。それが地域福祉の原点であり、地域の活性化に対する私の役割だと思います。