@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

ウレタン底の

2017-04-30 00:59:48 | 過去のブログ2021年10月まで
合成皮革の修理がやりにくいというのは過去に書いたと思いますが
それは靴底のウレタンも同様です。
合成皮革は劣化します。
ウレタンも劣化します。
劣化したウレタンはぼろぼろのネットネトで
ろくでもないです。
劣化ウレタン底のオールソール。
古いソールをはがすとき、ネトネトなんではがれません。素手なら手がネトネトになり、石鹸で洗っても落ちない。ビニール手袋…手は汚れないがくっついて作業できない。機械で削り落とすと、溶けたウレタンがヤスリペーパーにこびりついてペーパーが使い物にならなくなります(悲)。
ペーパーは消耗品なので磨耗して削れなくなってきたら交換するのですが、取り外した古いペーパーは捨てずにウレタン削り用に置いておきます。
何にせよ床に落ちたウレタン屑はそのまま床にこびりついて黒ずみます。踏んで歩けば歩いたところにつきまくって黒ずみます。そしていつまでもいつまでもネトネトです。
ヘラとか使わないと落ちない汚れになります。やはり合成素材は、直す側にはなんにもいいことがありません。

作業場新設から1年…綺麗だった床は
靴墨やら合成皮革やらウレタンのおかげでで、黒い。

オーダー、名刺入れ

2017-04-26 15:54:02 | 過去のブログ2021年10月まで
結構前にご依頼頂いてた名刺入れ、
ようやく完成しお渡し出来ました。

ご希望は、
・赤の革
・裏、内張りは黒
・イニシャルを入れる
・表の糸の色はオレンジで
・2+1ポケット





かなりお待たせしてまして、
申し訳ない…m(__)m

黒onlyの自分の名刺入れも作りたいんですが
…自分のことは後回しになってしまい、まだ作れてません。仕方ないから失敗したやつをずっと使ってます。

気づいたら、カバンの持ち手元は破れているし、小銭入れは雑誌の付録のやつで合成皮革がめくれてぼろぼろだし→買うくらいなら作ろうと思ってそのままなんです。(直せよ…)と自分で自分に言ってみる。

この小銭入れに通勤用ICOCAカード入れてて電車のなかで落としてしまったのですけど
忘れ物として回収されていて後日ちゃんと戻ってきたのが最近唯一の良い話です。

靴修理の紹介:婦人靴、巻革交換・半張り

2017-04-20 17:14:45 | 過去のブログ2021年10月まで
↓修理前
ヒールの革の部分が傷んだり破れているので
新しい革を巻き替えます。カカトも新しくなります。

すり減った前のソールに、補強とすべりどめのゴムを貼ります。

つま先の色を補修します。



↓巻革、修理中
ヒールを取り外す。

取り外したヒールに新しい革を巻く。

ヒールを座付きネジでしっかり取り付ける。


まったく同じ革を探すことは難しいので革の質感と色は変わります。今回は同じような型押しの焦げ茶の革、ありませんので違和感なさそうな色の普通の焦げ茶の革になりました。

↓修理後







巻革交換という修理。
新しい革を巻くために
強固に取り付けられた釘やネジを靴を傷めないように抜いていったんヒールを取り外す、革を巻いてからまたヒールを元通り取り付ける…私はコツを掴むまでは出来るようになるまで大変苦労しました。

今回、2012年自分の作業場で靴修理を始めてから初!巻革交換でした。
腕は鈍っておりませんです。

ミニチュア犬 4作目

2017-04-17 19:40:58 | 過去のブログ2021年10月まで
愛犬等の写真を元に羊毛フェルトと革で小物をつくる…4作目。

依頼されてから2~3年(!)
ようやく宿題を果たすことができました。
本当に申し訳ない…。


『アメリカンコッカースパニエル』
という種類の犬だそうです。
今回は立体でなく平面。
擬人化・肖像画風。




過去のおさらい。

No.3


No.2


No.1

婦人カカト交換2足

2017-04-12 03:07:55 | 過去のブログ2021年10月まで
ヒールのめくれた革も綺麗に整えたいのですがここまで傷んでいると
元通りまでは難しいです。




違和感なく仕上げること。
定番修理だからと軽んじることなく
一足一足丁寧にやりたいと思っています。




10年以上やってたって、
カカト交換は飽きないです。
次はもっと綺麗に出来るように…。