@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

ウレタン底の

2017-04-30 00:59:48 | 過去のブログ2021年10月まで
合成皮革の修理がやりにくいというのは過去に書いたと思いますが
それは靴底のウレタンも同様です。
合成皮革は劣化します。
ウレタンも劣化します。
劣化したウレタンはぼろぼろのネットネトで
ろくでもないです。
劣化ウレタン底のオールソール。
古いソールをはがすとき、ネトネトなんではがれません。素手なら手がネトネトになり、石鹸で洗っても落ちない。ビニール手袋…手は汚れないがくっついて作業できない。機械で削り落とすと、溶けたウレタンがヤスリペーパーにこびりついてペーパーが使い物にならなくなります(悲)。
ペーパーは消耗品なので磨耗して削れなくなってきたら交換するのですが、取り外した古いペーパーは捨てずにウレタン削り用に置いておきます。
何にせよ床に落ちたウレタン屑はそのまま床にこびりついて黒ずみます。踏んで歩けば歩いたところにつきまくって黒ずみます。そしていつまでもいつまでもネトネトです。
ヘラとか使わないと落ちない汚れになります。やはり合成素材は、直す側にはなんにもいいことがありません。

作業場新設から1年…綺麗だった床は
靴墨やら合成皮革やらウレタンのおかげでで、黒い。