@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

パイソン革 紳士靴 すべり革修理

2020-10-28 05:46:25 | 過去のブログ2021年10月まで
蛇革の靴です。
靴修理屋さんで履き口の破れ修理(すべり革)をしてもらったものの、使用してある革の色が合ってなくて目立つので履かなくなってしまったということでした。

ライニングのベージュ色の革で統一してあり、確かに、あまり…。
すべり革修理自体は何も問題はないのですが、とても残念です。
もう少し違和感のない革でやり直してほしいとのことでした。

↓修理前







↓修理後









いろいろ革を検討し悩んだのですが、
やはり蛇革には蛇革を使うことにしました。色は染めてみました。
足入れ部分は蛇革では強度がないので普通の革とコンビで修理しています。


使う資材のチョイスはとても重要なのだと改めて思いました。

紳士靴、ヒール交換とハーフソール

2020-10-09 14:32:48 | 過去のブログ2021年10月まで
カカト交換のご相談でしたが、プラスチックのヒールが割れていますのでヒール&カカト交換になりました。
今回はスポンジでヒールを作り、ゴムのカカトを取り付けです(革でもできます)。
靴ヒモも交換し、半張り(ハーフソール)もします。


↓修理前









↓修理後














TUMIバッグの持ち手交換

2020-10-09 14:23:54 | 過去のブログ2021年10月まで
Tumiバッグの持ち手の交換修理です。
生地ベルトの持ち手で手で持つ部分に革があててあります。

生地ベルトでなくすべて革で交換してほしい、できれば元の革パーツは移植してほしい、というご依頼です。

↓上が元の生地ベルト持ち手
下が元のベルトから型紙をおこし、革で作成した持ち手です。


↓左が作成した革持ち手に手元の革パーツを再利用したもの。穴があいていますのでその穴の通りに縫っています。
右は元の持ち手です。今回は見本として残して比べながら作業しています。片側がうまくいったのでこれからもう一本同じように作ります。



新しい革持ち手をバッグにとりつけました。
↓修理後












オロビアンコ、ボディバッグ根革交換

2020-10-09 14:08:18 | 過去のブログ2021年10月まで
やはり、持ち手やショルダーの根元部分はよく傷みます。常に負荷をかけられている場所です。私はいつも感心しています。

この部分の縫製があまいとすぐ外れてしまいます。縫製はよくても使用してある素材が弱いとちぎれます。

頑丈な根元というのは素晴らしいです。
でもいつかは傷んでしまいます。
長年の負荷に耐え、それでも修理してまた使えるなら、それもまた素晴らしいことです。

今回はボディバッグのナスカン式ショルダーベルトをつけるDカン付き根革のちぎれ&縫いのほつれ修理です。左右と真ん中、いろいろな位置にベルトを付け替えられるようですが、左右が傷んでいますので揃えて2ヶ所の根革交換です。


↓修理前






まったく同じ革ではありませんが、
色や質感などなるべく違和感のないもので…。


↓修理後
元より強度をあげています。








加えて、ショルダーベルトの生地の黒ずみをクリーニング致しました。