@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

Tory Burchバッグ、パイピング修理

2019-02-01 01:51:33 | 過去のブログ2021年10月まで
バッグの底のコーナーはよく傷みます。
丸ぶちの部分が擦りきれて、
中のプラスチックの芯が
見えてしまったり。
パイピング修理というのは
傷んだ丸ぶちの部分に革を巻くというものです。傷隠しと補強です。修理跡はでます。

料金を聞いて驚かれることがあるのですが、ここに革を巻くためには
部分的にでも解体が必要なので
なかなか手間のかかる工程なのです。

↓修理前


↓プラスチックの芯が見えています。

↓もう片方も傷んでいます。



↓修理後
革を巻いた部分がうっすらとわかります。






婦人バッグ、内張り交換

2019-02-01 01:11:59 | 過去のブログ2021年10月まで
パッチワークな革のバッグです。
サッカーボールみたいな柄です。
表は革ですが内張りが合成皮革なので
例によって劣化してネトネトです。
内張り交換です。


大まかにいうと2つの袋からできています。片方はファスナーがついていてマチも広いです。
やや手の込んだ作りといえます。
持ち手の飾りのレースも外して、新しい内張りを取り付けたらまたもとのように戻すことになります。

↓修理前






構造を確認しながら解体中


作業中!机の上は散らかります。




↓修理後









余計なポケット(カード入れとか)はいらないということだったのですが、
それでもなかなか難しかったです。
特にファスナー側が。

「えー」とか「これどうなってんの」とか「むずい」とか夜中に独り言が増えます。そして夜が明けました。


内張りにはシャンタンというレーヨン100%の生地を使っています。水も弾くし劣化もしません。黒・焦げ茶・ベージュが定番です。その他の色でも元に近いもの・取り付けて違和感のないもの・お客様の希望に近いものも探したり取り寄せたりしています。