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テキサス州、半導体に2300億円支援 日韓台と「脱中国」

2024-07-07 10:38:01 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


取材に答えるアボット・テキサス州知事(州都オースティンの知事公舎)

 

【ヒューストン=花房良祐】

米南部テキサス州は半導体産業に約14億ドル(約2300億円)を補助して生産・研究を支援する。

グレッグ・アボット知事は日本経済新聞に「同盟国と協力して中国に対抗する」と話し、半導体生産で日本や韓国、台湾といった同盟国・友好地域と連携する考えを示した。

 

アボット氏は6日から台湾、韓国、日本を歴訪する。ビジネスや投資について企業と協議する予定で、半導体やエネルギーが主要なテーマとなる見通し。

半導体などのサプライチェーン(供給網)を米国に呼び戻す「リショアリング(国内回帰)」を主導する考えだ。

 

テキサス州は台湾に事務所を設置し、経済関係を強化する。「台湾は米国にとって特別な貿易相手だ」と言及した。台湾は台湾積体電路製造(TSMC)をはじめとした半導体産業が盛んだ。

「潜在的な敵に必要品を頼らないことが大事だ」 と述べ、中国への警戒感を示す。半導体を米国で生産することの重要性を指摘した。

 

半導体生産の米国回帰の流れを受け、テキサス州やアリゾナ州では韓国や台湾の企業による投資計画が相次いでいる。

米政府は巨額の予算で半導体産業を振興しており、支援を受けた韓国サムスン電子はテキサス州に巨大工場を建設中だ。アボット氏は「サムスンに追随して多くの部品メーカーも進出する」と話し、日本企業の進出にも期待を示した。

 

テキサス州も独自予算で半導体産業を支援する。約14億ドルで工場建設や研究機関を補助する。工場建設の支援先について「近く公表する」と明らかにした。

米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)が本社を構えるテキサス州は、半導体生産で米国最大の州だ。物流インフラが整備されており、他州に比べた労働コストの安さも大規模な生産体制を支えている。

 

企業の税負担が軽いため設備投資も盛んだ。「工場建設に必要な許認可が出るまでの期間も短い」(アボット氏)。半導体に限らず幅広い業種の企業がカリフォルニア州やニューヨーク州などから拠点を移している。州の経済規模はカナダやロシアを上回る。

アボット氏はテキサス州が液化天然ガス(LNG)や水素、アンモニアといったエネルギー分野でも世界を主導していると強調した。「テキサス州はLNGを長期にわたり世界中に供給する」とも話した。

 

 

 

 


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