ミケランジェロ 大洪水
システィナ礼拝堂の天井画では、「最後の審判」の壁画がある側から数えて六番目の区画が「蛇の誘惑と楽園追放」、一つおいて八番目の区画が「大洪水とノアの箱舟」です。
大洪水に襲われている人々が描かれています。
この物語は創世記の六、七、八章にでてきます。地上に邪悪な者がはびこったので、神は大洪水をおこし、すべてを滅ぼしつくそうと決心します。
ただ、心の正しいノアんだけは三層づくりの巨大な箱舟w造るように命じ、ノアとその妻、ノアの子供たちとその妻たち、あらゆる種類の動物の雄雌ひとつがいを乗せるよう命じます。
この物語の原形はシュメールに起源をもつギルガメッシュ叙事詩にあります。 古代メソポタミアの都市がしばしば大洪水に襲われたことは、発掘の結果分かっています。
テルまたはテペと呼ばれて、低い丘のようになっている都市遺跡を掘りさていくと、厚い粘土層に突き当たり、さらにその下に住居跡が見つかることが多くあります。
この厚い粘土層は集落が大洪水で水没し、しかも水がなかなか退かなかったことを表しています。実際にあった恐ろしい大洪水の思い出がギルガメッシュ叙事詩に取り入れられ、旧約聖書にまで伝わりました。
(関連文書)
旧約聖書 P文書とJ文書https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/391ae9d174b9bf986e966d9c46f32af1
バチカン、システィナ礼拝堂の力強い旧約物語https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1252edd5eaeffbd8d38740d85ce806bb
楽園追放 イブは何故、禁断の木の実を食べたのか(J文書)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/8e1c7f36709e277976882a57648d691f
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