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ロスチャイルド財閥ー160 東京裁判 真珠湾だまし討ちの責任と吉田茂

2023-01-10 09:53:39 | 国際政治・財閥


【真珠湾攻撃】なぜ決断されたのか?真相はどこに?計画から経過まで元東大生がわかりやすく解説!
https://www.youtube.com/watch?v=hg0X3ndmEOU






東京裁判

東京裁判(正式名は「極東国際軍事裁判」)は、1946(昭和21)年5月3日(金曜日)に東京市ヶ谷の陸軍士官学校大講堂で開始されました。 

A級戦犯28人の「平和に対する罪」の審議が2年10ケ月間も続き、戦争に負けたから責任を取らされます。「ポツダム宣言」で戦争犯罪人の処罰が明示されており、「敗戦処理」からは逃げれません。 

戦勝国からすれば、「ポツダム宣言」を受諾しておきながら、「正義の戦争」と宣(のたま)う日本無罪論を主張する、戦後、吉田茂や岸信介~安部晋三ら首相に尻尾を振る情けない一部の阿呆な産経新聞などの記者は、支離滅裂な姿にしか映りません。 

東京裁判は市ヶ谷で審理されましたが、「国際裁判」であることを忘れてはなりません。 法理論も国際法が優先されます。








騙し討ちの責任と吉田茂

戦後日本は、「戦争責任」を自主判断していない。 戦争犯罪から逃げたのは誰だ。 
真っ先に挙がる戦犯は、外務省だ。

真珠湾攻撃の前日、ワシントンの日本大使館の職員たちは、米政府に宣戦布告書を手渡すことが遅れ、「日本人、卑怯者め!」の汚名を、永遠に被せられた日本国民に対する責任をとったのか。 日本は「真珠湾騙し討ち」のレッテルを貼るれた。「真珠湾攻撃」の解明こそが、日本に残されている戦争責任の追及だ。

大本営は「真珠湾攻撃」に「宣戦布告は不要」とうそぶいていた。 しかし、外務省が「宣戦布告の必要性」を強く説いたので、しぶしぶ対米英に宣戦布告することになった。 大本営としては真珠湾への奇襲作戦の効果を最大限に高めるため、通告をギリギリまで引き延ばしたい。 この引き延ばしが、失策を招く。 

全部で14通からなる「最後通牒」のうち、最後の14通目には「大至急」とも「至急指定」もなされていない。 なぜ英米に対する宣戦布告を明確に謳った14通目が「大至急」ではないのか。「至急度」が下がっていれば、電報の到着が遅くなるのは当然。 そのうえ、訂正電報まで送っている。 タイプライターの時代、清書した原稿を訂正するには最初から打ち直さなければならない。

外務省と大本営は、在米日本大使館職員のタイプ打ち聖書が間に合わなくなるような工作をしていた。 東京で「最後通牒」を遅延させていたのであれば、出先の日本大使館が予定通告時刻午後一時に間に合うわけがない。外務省と大本営の戦争責任を隠すため、在米日本大使館に責任転嫁をした可能性は捨てきれない(三浦宗弘「対米会戦通告の遅延と外務省の訂正電報:第903号と内06号の東京発信時刻と日本大使館配達時刻」『エネルギー史研究』第31号・2016年・原田邦紘「史料紹介 昭和46年12月7日」対米覚書伝達遅延事情に関する記録」『外交史料館報』第8号・1995年)。

その犠牲者となったのが一等書記官の奥村勝蔵(おくむらかつぞう)である。汚名を被る代償なのか、奥村は外務省の最高官職である外務次官に異例の昇進。 奥村は外務次官を退いた後も、外務省顧問に留まり、戦争責任隠しを組織的に行った。  本来なら、奥村は懲戒になるべき人物だ。




吉田茂1878年〈明治11年〉9月22日 - 1967年<昭和42年> 高知県出身
実父は高知の自由民権家竹内綱、幼少時に貿易商吉田健三の養子となる。明治39(1906)年東京帝大法科大学卒。同年外務省入省。大正7(1918)年パリ講和会議全権随員、14年奉天総領事等を経て、昭和3(1928)年外務次官、11年特命全権大使・英国駐箚。戦時中和平工作を進め、20年4月憲兵隊に逮捕・拘置された。戦後は、東久邇内閣・幣原内閣で外相、また貴族院議員にも選出され、21年戦後第1回総選挙後首相に就任。公職追放となった鳩山一郎の代わりに日本自由党総裁となる。以後29年までの間、5度に亘って政権を担当した。




この政治的隠蔽の元締めが吉田茂である。 外務省が自発的に罪を告白しないように、失態したで責任者の奥村をあえて外務次官に就https://www.youtube.com/任させたのか。 吉田茂は「対米協調」ではなく「対米追従」へと戦後日本を創り上げた。

戦後日本の立役者・吉田茂は、1964(昭和39)年に「大勲位菊花大綬章」を受賞。 勲章をもらって3年後、1967(昭和42)年10月09日(金曜日)、吉田茂は心筋梗塞で死去。日本武道館で10月31日(火曜日)に「国葬」が糸まれた。89歳で没した吉田に、最高位の「大勲位菊花章頸飾(けいしょく)」が贈られる。墓の中でさぞ嬉しかったろう。


だが、喜びは打ち上げ花火のように一瞬にして消え去る。1968(昭和43)年9月27日(金曜日)早朝、神奈川県大磯の吉田邸に泥棒が入る。 犯人たちは風呂場の小窓をドリルで穴をあけ侵入。 

吉田茂が息を引き取った寝室に飾られていた最高位の「大勲位菊花章頸飾」をはじめ、懐中電灯やカフスボタンなど合計34点を盗み出す(「大勲位頸飾盗まれる 故吉田邸」『朝日新聞』1968年9月28日)。 警察の調べによると、(一)吉田邸にいる四匹の犬が吠えていない、(二)祭壇に立てかけてある吉田茂の遺影が裏返しにされている、(三)室内を意図的に物色した痕がみられ、単独犯なのに複数犯に偽装している、と発表。

吉田邸に出入りをしていた者の犯行という見方を強めているた(「鼻メガネもご難 故吉田邸」『朝日新聞』1968年9月29日)。 内部の犯行か、それとも組織的な古美術を専門とした窃盗グループの仕業か。 様々な憶測が流れたが、犯人は捕まらず勲章も未だに発見されていない。迷宮入り。
欲しかった権力と名誉を極めた吉田茂。 戦前の1932(昭和7)年9月15日(木曜日)イタリア特命全権大使を終えたばかりで54歳だった吉田茂は「華族」に昇格侯爵したいと「綬爵」を願い出ている。 当時の日本は、「爵位制度」があり、「公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵」の5段階の爵位があった(松田敬之<華族爵位>請負人名辞典』吉川弘文館・2015年)。


吉田の願いは御上(おかみ)に聞き入れられたのか。「不許可」 人を見る目が、いかに重要かを教えてくれる教訓だ。


                                                   以上


出所 『占領神話のj崩壊』 著者:西鋭夫・岡崎匡史、発行:中央公論新社  
西鋭夫 : スタンフォード大学フーヴァー研究所・教授
岡崎匡史:元スタンフォード大学フーヴァー研究所・リサーチフェロー

*占領期の日本から多くの公文書が密かに米国に持ち出されていた。 スタンフォード大学・フーヴァー研究所に手付かずのまま残された数万枚に及ぶ極秘文書。これらを徹底的に調査し、新たな発見をもとに、隠蔽された歴史の真実にせまる。




おまけ

最古参教団元幹部が初証言/安倍家三代と旧統一教会【12月28日(水)#報道1930】
https://www.youtube.com/watch?v=MvQ03QVerGc

ロスチャイルド財閥-152 終戦
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ロスチャイルド財閥-158 東京裁判 戦友と国を裏切ったA級戦犯犯罪者たちの釈放
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