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富士通、長期インターンを10倍の300人に 採用でも加味

2024-06-21 18:53:04 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


富士通は長期インターンの募集人員を現状比10倍の300人にする

 

富士通は21日、長期の有償型インターンシップの募集人員を拡大すると発表した。

インターンの期間は1〜6カ月間で、人数を段階的に増やし、2年後には現状比10倍の300人にする。

 

併せて内定時に職務内容と処遇を決めて採用する仕組みを導入し、インターンでの活躍ぶりを採用選考でも加味する。

日本の大手企業で、長期有償インターンを100人以上などの大規模で実施するのは珍しいとみられる。富士通も従来は1〜2週間程度で業務を体験してもらう短期インターンが主だった。

 

長期インターンは実際の業務のプロジェクトに参加してもらう。入社後のイメージをつかんでもらい、雇用のミスマッチをなくす狙いだ。

従来の対象は研究・開発職とシステムエンジニアに限られていたが、営業職やコーポレート職などを含む全職種で受け入れるようにする。現在の給与は時給1400円からだが、インターン拡充後の給与は今後詰める。

 

富士通は職務内容に応じて処遇を決める「ジョブ型」を拡充し、新卒者にも適用する。部門と職種を決めて募集し、内定時には入社後の職務とそれに応じた処遇を提示する。26年4月入社の新卒採用から導入する。

学生時代の研究成果や学外の活動のほか、長期インターンでの活躍ぶりを判断材料に職務内容と処遇を決める。給与の上限はないものの、新卒者の大半が月31万5000〜38万5000円の間になる見込みだ。この場合、年収は600万円相当になるもようだ。

 

富士通は20年から幹部社員、22年からは一般社員を対象にジョブ型を適用している。

 

 

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

 

 

石田裕子のアバター
石田裕子

サイバーエージェント 専務執行役員
ひとこと解説

長期有償型インターンシップを数百人規模で実施するのも珍しいですし、インターン中の評価を採用選考に加味した上で職務内容と処遇を決めて内定通知を出すことも珍しいですね。

富士通さんに限らず、それだけ企業と学生双方にとって「入社後のミスマッチをいかになくすか」の重要性が上がっていると同時に、裏返すと、短期のインターンシップや単なる面接メインの選考だけでは、お互いのミスマッチを見抜けなくなっているということの表れでもあると思います。

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石塚由紀夫のアバター
石塚由紀夫
日本経済新聞社 編集委員

ひとこと解説

生産年齢人口の減少もあり、新卒採用だけでは事業に十分な人員を企業は確保できなくなっています。

中途採用を増やす大手企業も目立っていましたが、長期有償型インターンシップの拡大とは富士通も大胆な手を打ってきましたね。

新卒一括採用した若手を終身雇用前提でじっくり社内で育てる――そんな日本型雇用もいよいよ終焉を迎えそうな気配です。

富士通に限らず、今後は社員の採用手段の多様化が他社でも必要になることでしょう。

 

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日経記事2024.06.21より引用
 
 


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