インカ皇帝の子孫が明かす日本との深い関係【都市伝説 ミステリー】
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暗殺未遂事件後の選挙集会で演説するトランプ前米大統領(20日、米ミシガン州)=AP
米国がどこへ向かうのか。欧州は気が気でない。米大統領選での「バイデン撤退」で民主党が盛り返すならともかく、米国優先を唱えるトランプ前大統領ならどうなるか。
ウクライナに武器支援を続ける一方で、停戦を求めるのではないか――。そんなシナリオが欧州の政策当局者で取り沙汰される。
つまり出口のない消耗戦はやめよと呼びかけ停戦交渉を促す、ロシアに再侵略される事態を防ぐためにウクライナの軍拡は後押しするという見立てだ。
トランプ氏がウクライナ支援に消極的なJ・D・バンス上院議員を副大統領候補に選んだことで、この観測が現実味を持って語られるようになった。
最大限の自助努力を同盟国に求めるのがトランプ流。ウクライナの「自衛」には協力する半面、停戦を迫るのは一見すると理にかなう。
それでも欧州には受け入れ難いシナリオだ。いまの前線が停戦ラインになれば、ウクライナはロシア占領下の領土を半永久的に失う。戦争犯罪の処罰も期待できない。「事実上の降伏になってしまう」。ウクライナを支えてきた、ある欧州連合(EU)加盟国の政府高官は危惧する。

トランプ氏(右)と欧州首脳の関係は冷え切っていた(2019年、独米首脳会談に臨む当時のメルケル独首相)=ロイター
対米追従はしたくない。EUと加盟交渉を始めたウクライナを見捨てれば欧州統合の信認に傷がつく。「欧州だけで継戦を支える」との強硬論も漏れ、いくつかの追加支援策が浮かぶ。
膨大な復興資金の供与、北大西洋条約機構(NATO)やEUとの加盟交渉の加速、徹底的な武器支援などだ。派兵もありうる。復興資金では日本や韓国の協力も得たいと考える。
とはいえ、米国抜きでロシアから守り切れるか自信はない。欧州の政府高官に会うと「ウクライナを支える」という表向きの言葉とは裏腹に、国土分割を受け入れざるを得ないのではないか、との懸念が広がっているのを感じる。
前回のトランプ政権時に薄かったロシアの脅威が、いまは現実になった。安全保障政策では表裏一体だと信じてきた米国は、もはや頼れない。欧州では不安と覚悟が入り交じる。
「ロシアはウクライナを越えて攻めてくるかもしれない。戦争に備えなければ」とドイツのピストリウス国防相は言う。
ロシア軍が迫ったらどうするのか。6月に閣議決定した「総合防衛指針」は全国民を巻き込んだ総力戦を想定する。
「食料の配給制」「地下鉄の駅の防空壕(ごう)への転用」「鉄道や道路は軍事物資の輸送優先」「疎開時は家族が一緒になるように配慮」。
第2次大戦中、ソ連と凄惨な地上戦を繰り広げ、平和を誓って欧州統合に踏み出したはずのドイツが戦時モードに染まる。
ありえない「最悪シナリオ」にもみえるが、多くの犠牲を伴う戦争は避けねばならない。ドイツで将来の国防相候補とされるキーゼウェッター連邦議会議員は取材で「米国の説得に手を尽くす」と強調した。
揺れる米国と、強権国家の脅威という難局に直面するのは日本も同じだ。
安保で「日米」や「米欧」という伝統的な太いパイプに「日欧」という新しい軸を加えるのが望ましい。米国を起点につながるのではなく、複層的に連携すれば民主主義陣営のレジリエンス(強じん性)は増す。
欧州は日本に期待を寄せる。民主主義のパートナーであり米国を翻意させるための連携相手にもなる。
足並みが乱れればロシアや中国の思うつぼだ。岸田文雄首相は7月にドイツを訪れ、ショルツ首相に「今日のウクライナは明日の東アジア」と改めて強調した。
9月の自民党総裁選後、だれが首相になっても欧州との絆は大切になる。
(欧州総局長 赤川省吾)
【コラム「風見鶏」最近の5本】
パリ五輪の開会式であいさつするIOCのバッハ会長=共同
【パリ=共同】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は26日、パリ五輪の開会式で「戦争や紛争によって分断された世界において、選手たちが一つになる。私たちは世界の平和をつなぐ大会の一員なのだ」とあいさつした。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が続く中で行われる「平和の祭典」の意義を強調した。
パリは近代五輪を創設したピエール・ド・クーベルタン男爵の出身地で、100年ぶり3度目の舞台となる。「五輪の魔法を共有するためにパリ以上にふさわしい地はない」とも話した。
今大会は出場枠が史上初めて男女同数となり、都市型スポーツとして新たにブレイキンが実施される。「全員が持続可能な五輪を経験することになる」と期待を込めた。

フランス・パリで開催される夏季オリンピックは、2024年7月26日から8月11日までの日程で実施されます。ブレイキンなど新競技を含む32競技329種目が行われます。パラリンピックは2024年8月28日~9月8日で実施されます。
【パリ=鱸正人、田辺アリンソヴグラン、北松円香】パリ五輪は26日(日本時間27日未明)、市中心部を流れるセーヌ川を舞台に開会式が行われて開幕した。
同日未明までにフランス各地で発生した高速鉄道TGVを狙った「大規模攻撃」によってパリ市内も混乱する中、厳戒態勢下での開会となった。
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フランスでは25日夜から26日未明にかけ、国内外を結ぶ高速鉄道TGVが「鉄道網のまひを狙った大規模な攻撃」を受けた。列車の運休や遅れが発生するなどしたが、開会式は目立った混乱もなく無事に執り行われた。
もともと夏季五輪で初となる競技場外での開会式は、警備が最大の課題だった。市内は18日からテロを警戒して厳戒態勢が敷かれており、セーヌ川両岸の一部は封鎖されたほか、中心部の地下鉄駅も閉鎖された。
32万人超の観客が両岸から式を見守る開会式に向け、警備担当者4万5千人が動員された。
パリ五輪の開会式でセーヌ川を下る日本選手団を乗せた船(26日、パリ)=中尾悠希撮影
開会式は予定通り、26日午後7時半(日本時間27日午前2時半)に始まった。選手団はオステルリッツ橋から船に乗り、川岸にルーブル美術館などの観光名所が並ぶ約6キロのコースを船上パレードした。
五輪発祥のギリシャが先頭で、難民選手団が続いた。その後は原則、開催国フランス語の表記でアルファベット順となり、日本は93番目でパレードした。
ブレイキン男子の半井重幸(ダンサー名・SHIGEKIX、第一生命保険)とフェンシング女子の江村美咲(立飛ホールディングス)が旗手を務めた。
最後に登場したフランスのほか、ウクライナやパレスチナの選手団にも大きな歓声が上がった一方、イスラエルにはブーイングも聞かれた。
パリ五輪の開会式で、セーヌ川を船でパレードするウクライナ選手団=共同
雨が断続的に降り続ける中、フランス文化や多様性をテーマにした踊りや演奏が繰り広げられた。
米人気歌手レディー・ガガさん、アフリカのマリにルーツを持つフランスの人気歌手アヤ・ナカムラさんがパフォーマンスで沸かせ、最後にエッフェル塔に築かれたステージ上でセリーヌ・ディオンさんが「愛の賛歌」を歌い上げた。
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26日、パリ五輪の開会式でパフォーマンスを披露するレディー・ガガさん=ロイター
エッフェル塔前のトロカデロ広場で行われた式典では、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長らの挨拶に続き、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が開会を宣言した。
聖火は元サッカーフランス代表のジネディーヌ・ジダンさんやテニスのラファエル・ナダルさん(スペイン)らがバトンし、最後は柔道のテディ・リネール(フランス)と陸上元金メダリストのマリー・ジョゼ・ペレクさん(フランス)が2人で聖火台に点火した。
パリでの夏季大会開催は1900年、1924年に続いて100年ぶり3回目。「広く開かれた大会に」をスローガンに掲げた。
大会では32競技329種目を行い、204カ国・地域、難民選手団などを含めて約1万1千人が参加する。
参加選手数は五輪史上初めて男女同数が実現し、8月11日まで17日間にわたって熱戦が繰り広げられる。日本からは海外開催の五輪では最多となる409選手が参加する。
国際オリンピック委員会(IOC)はウクライナ侵略を続けるロシアと同盟国ベラルーシの国としての参加を認めておらず、侵略を支持しないなどの資格審査をクリアした「個人の中立選手」としてロシア15人、ベラルーシ17人の計32人のみがエントリーした。両国選手は開会式のパレードには参加できなかった。
27日からは競技が本格的に始まる。パリ市内の会場を中心に、フランス本土から1万5700キロ離れたタヒチ(フランス領ポリネシア)ではサーフィンが実施される。大会組織委員会によると、チケットは五輪史上最多の880万枚以上が売れている。
パリ五輪の開会式で観客に手を振るフランスのマクロン大統領(右)とIOCのバッハ会長=ロイター
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無事、開会式が開催できて何よりです。
仏のナショナルモットーliberté, égalité, fraternité に加え、sororité, sportivité などのアイデアに即しながら開会を祝い、各国の多様な種目の選手たちの活躍を願う開会式と感じました。
ノートルダムや国立図書館などパリの象徴的建造物を舞台としながら、仏革命からリュミエール兄弟、Aya Nakamuraさんに至るまで、その歴史や現代に至るまでの様々なフランス文化にもくまなく触れたパフォーマンスが盛り込まれた、どこまでもフランスらしい開会式だと感じました。
安全な大会の遂行と、各国の選手の皆様のご活躍を心から願います。

「もはや巨額建設費を投じるハコモノ国家イベントの時代ではない」と、ここで何度も書いて来ました。
大阪万博も、まちなかフェスティバルでいいではないか、と。 ・・・やられました。
セーヌ川で開会式とは。 パリ五輪の事業費は、過去の五輪を大幅に下回る100億ドルと報じられます。
95%は既存施設の活用。つまり、それだけヒトや技術、そして施設のアップデートに振り分けたということです。
多様なパフォーマー達の、水準の高さとセンスよ。見守った世界中の人々はパリという都市の本当の意味での「豊かさ」を、強く印象づけられたでしょう。
オリンピックのありようにとっても、転換点になるかもしれませんね。お見事です。パリ。

フランス・パリで開催される夏季オリンピックは、2024年7月26日から8月11日までの日程で実施されます。ブレイキンなど新競技を含む32競技329種目が行われます。パラリンピックは2024年8月28日~9月8日で実施されます。