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Renaissancejapan

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日経平均終値360円超高 「アーム祭り」バブル後高値迫る

2023-09-15 15:10:19 | 日本経済・金融・給料・年金制度

15日の東京株式市場で日経平均株価が続伸し、前日終値からの上げ幅は一時450円を超えた。終値は364円99銭(1.1%)高の3万3533円09銭だった。けん引役はソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計アームだ。14日に米国市場で新規上場し、「文句なし」の好調な滑り出しとなった。親会社のSBG株は一時5%高の水準まで上げ、日本株再浮上の力強い援軍になっている。

 

終値で3万3500円台に乗せるのは7月3日以来、約2カ月半ぶり。

アームは14日、米証券取引所ナスダックに新規上場し、63.59ドルで初日の取引を終えた。売り出し価格の51ドルと比べて25%高い。取引終了間際には一時、売り出し価格から3割弱高い66.28ドルまで上げた。時価総額は652億ドル(約9兆6100億円)となった。

 

 

アームの好調な滑り出しは15日の東京株式市場に波及した。SBG株は午前に一時前日比5%高の6914円まで上げた。

マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは「アームの新規株式公開(IPO)は文句なしの結果。人工知能(AI)関連企業に投資する目利き力が改めて評価された」と指摘する。

アームのIPOを前に、SBG株は13日と14日の2営業日で2%強下げていた。

金利上昇というハイテク株への逆風などから低調なIPOになるのではと警戒され、売りが優勢だったためだ。蓋を開ければ事前の不安をかき消す良好なスタートとなり、投資家心理が上向いている。

SBGにとってアームは「虎の子」の存在だ。
SBGはこれまで投資先の株式を担保に資金を調達し、新たな投資を繰り返してきた。従来はその役割を中国のアリババ集団が果たしてきたが、今後はアームが担う。

アームが設計したCPU(中央演算処理装置)は成長著しい米エヌビディアのAI向け半導体に使われている。

アームの開示資料によると米国のアップルやグーグルなども出資を検討しており、AI関連の需要拡大に対する期待が強い。

15日の東京株式市場では、半導体市場の成長期待を再確認する流れから東京エレクトロン信越化学工業ルネサスエレクトロニクスなど半導体関連株の一角も買われている。





日経平均は7月3日につけたバブル経済崩壊後の高値、3万3753円を射程に捉えた。

大和証券の細井秀司シニアストラテジストは「このところの円安基調で自動車を中心とする輸出銘柄の業績上振れ期待が高まっている。

夏枯れ相場を越え、再び上昇基調に乗ってきた」とみる。


「アーム祭り」を新たな援軍に、高値更新を狙う機運が高まってきた。

(桝田大暉)

 

 

日経記事 2023.09.15より引用

 

 

 

 


欧州、EV一辺倒からの揺り戻し 住友ベークライトが商機

2023-09-15 11:46:32 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


独フォルクスワーゲンの新型ワゴン「パサートヴァリアント」。
プラグインハイブリッド車(PHEV)を設定すると2023年8月31日に発表した。欧州車メーカーはエンジンを搭載
するPHEVに力を入れ始めた(写真:フォルクスワーゲン)

 

「電気自動車(EV)こそが正義だ」。北欧のとある国の人が言い切ると、ドイツ人がかみついた。「あなたの国は再生可能エネルギー由来の電力が豊富だからいいかもしれないが、石炭を燃やす国もある。どう考えるんだ」と。

2人の自動車関係者がベルギーのヘントで大激論を交わしていたのは、欧州連合(EU)が内燃機関(エンジン)搭載車を全廃するとしてきた方針の転換を発表する数日前のことだった。EUは2023年3月末、合成燃料(e-fuel)や水素を利用するエンジン車に限って35年以降も販売できると認めた。

EV一辺倒だった電動化の流れからの「揺り戻し」に、胸をなで下ろしたのが住友ベークライトでエンジン搭載車向けの変速機に使われる材料を担当する関係者だ。クルマの主流がEVになれば、変速機の需要は激減する。


「どうしてプラグインハイブリッド車(PHEV)向け変速機に関する問い合わせや引き合いが増えているのか」。

EUが新方針を発表する少し前から同社スマートコミュニティ市場開発本部特任部長の川口均氏は疑問を抱いていたが、激論の場に遭遇して納得した。欧州市場の変化に触れ、「変速機向け材料の事業は生き残りそうだ」と実感した。


部品点数は最大50%削減

激論の舞台となったのは、住友ベークライトの欧州子会社が主催した「Composites for Future Mobility Conference」である。

次世代モビリティー向けの複合材料をテーマにしたイベントで、自動車メーカーや部品メーカー、研究機関などから50人以上が参加した。各社による講演や試作品の展示があり、懇親会で意見をぶつけ合った。



住友ベークライトの欧州子会社が主催したイベントの様子。
各社による講演のほか、樹脂を多用した電動アクスルの試作品の展示もあった(写真:住友ベークライト)

 

こうした中で注目を集めたのが自動車部品大手の独ヴィテスコ・テクノロジーズの講演だった。

19年に量産を開始した変速機制御ユニット(TCU)で、オーバーモールド加工を適用したのが特徴である。半導体や電子部品を実装した基板をエポキシ樹脂で覆った。住友ベークライトは同技術を「一括封止」と呼ぶ。

一般的なTCUは、センサーや信号処理、制御といった形で機能ごとにモジュールを用意していた。
ヴィテスコの開発品は、全ての関連部品を1枚の基板上に実装してオーバーモールド加工を施すため、モジュール間をつなぐ配線をなくせた。



       ヴィテスコと住友ベークライトが共同開発したTCU。基板をエポキシ樹脂で一括封止した(出所:ヴィテスコ)

 

基板の片面だけを一括封止するため、各モジュールは基板やセンサーを金属ケースなどに収めていた従来方法では15ミリメートル(mm)ほどあった厚さを7mmまで薄くできた。

ヴィテスコによると、部品点数は最大50%削減でき、30%以上の軽量化を実現したという。対応温度域は-40〜+150度と広い。

ヴィテスコのTCUは住友ベークライトと共同開発したもの。
住友ベークライトは半導体の封止材としてエポキシ樹脂を事業展開しており、車載向けの用途を拡大する中でヴィテスコとのプロジェクトを15年に始動させた。

両社で設計内容を詰め、長手方向を300mmほどにすることが決まった。「何言ってるの? そんなに大きいのはできないよ」

住友ベークライトの技術陣は即座に反発。もともと半導体の封止材料を手掛けてきたため、大型部品に関する知識や経験がなかった。

川口氏は「半導体という世界の地図から外れたところを歩くことに、技術者たちは抵抗感があった」と振り返る。


一括封止を適用した車載部品の例。名刺サイズの電子制御ユニット(ECU)で、基板の両面をオーバーモールド加工している。ヴィテスコとの開発品はさらに大きく、かつ片面封止という難しさもあった(写真:日経Automotive)

 

「そこを何とかやってほしい」。プロジェクトのまとめ役として、関係各所を調整していたのが同社スマートコミュニティ市場開発本部欧州マーケティングマネージャーのマンキョン・フー氏である。

フー氏は当時シンガポールの拠点におり、日本と欧州の3極に分散する関係者に何度も電話やメールで連絡をとって調整したという。

大型部品で、しかも片面のみをオーバーモールド加工する難しさの1つは、反りの抑制である。エポキシ樹脂は固まる過程で縮むので、その物性を理解して基板が変形しないような加工条件を見いだす必要があった。

このほか、基板上に実装されたコネクターとの接着性も課題だった。コネクターは熱可塑性樹脂であるポリアミド(PA)6で、熱硬化性のエポキシ樹脂と界面を密着させるのが難しい。この点は、「ヴィテスコにコネクターの位置を変更してもらうなどして密着性を確保した」(フー氏)という。


苦労の末に量産にこぎ着けたヴィテスコのTCUは、欧州の自動車メーカーに採用された。住友ベークライトとしては、TCUの「次」を期待して提案活動を進めたが大型受注はなく、停滞感が漂っていた。


3〜4社とのプロジェクトが始動

こうした状況を打破するきっかけになりそうなのが、自動車業界で起こる揺り戻しの動きだ。先に説明した電動化だけでなく、電気/電子(E/E)アーキテクチャーでも現実解を探る動きが目立ち始めた。

E/Eアーキテクチャーは多くの電子制御ユニット(ECU)を使う「分散型」から、数個の統合ECUにデータ処理を任せる「中央集中型」に移行していくとされる。

このトレンド自体は変わらないが、統合ECUに全ての仕事を任せることに対して慎重論が出てきた。
「統合ECUの処理能力を超えるほどのデータが集まる懸念がある。ある程度はエッジ(端末)側で処理しないとパンクする」(川口氏)との見方だ。

車両に搭載されるセンサーの数は年々増えており、これらが取得したデータを処理する「スレーブECU」を採用する動きがある。統合ECUの補助役で、小型軽量化が期待できる一括封止技術とは相性がいい。

高性能なSoC(システム・オン・チップ)を実装する統合ECUは一括封止すると放熱性を確保できなくなる懸念があるが、スレーブECUは処理能力がそれほど高くない部品を使うため問題にはならないとする。

住友ベークライトは、電気信号で車両を制御するX-by-Wire(エックス・バイ・ワイヤ)の領域にもエッジ処理のニーズがあると見る。

ブレーキや電動パワーステアリング(EPS)などバイ・ワイヤ化が進んでいる領域の、アクチュエーター周辺部に一括封止技術を適用することを目指す。

欧州のニーズを素早く把握して事業拡大を進めるため住友ベークライトは23年4月、ベルギー子会社のヴィンコリットの商号をSumitomo Bakelite Europe(Ghent)に変更した。ヘントの拠点に一括封止向けエポキシ樹脂の生産ラインも立ち上げた。

同年3月のイベントをきっかけに「3〜4社とのプロジェクトが動き出している」(フー氏)という。一括封止向けのエポキシ樹脂事業を拡大できるか。停滞感を打破するための模索は続く。

(日経クロステック/日経Automotive 久米秀尚)

[日経クロステック 2023年9月5日付の記事を再構成]

 

 

日経記事  2023.09.15より引用

 

 

 

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英独仏、核開発進めるイラン制裁継続 10月の期限後も

2023-09-15 11:02:50 | 安全保障、戦争・軍事・テロ・ハニトラ、暴力団、マフィア、スパイ・犯罪・詐欺


              イランは核開発をエスカレート=ロイター

 

【ロンドン=江渕智弘】英政府は14日、核開発を進めるイランに対して英国とドイツ、フランスの3カ国が10月以降も制裁を継続すると発表した。2015年の核合意に反して濃縮ウランの備蓄や最新鋭の遠心分離機の配備を進めていることを重くみた。

英政府によると、ミサイルや核兵器開発に関わる個人などに対する国連や欧州連合(EU)、英国のさまざまな制裁が10月18日に期限切れになる。

 

 

 

日経記事  2023.09.15より引用

 

 


米検察、バイデン氏次男を起訴 銃の違法所持めぐり

2023-09-15 10:57:18 | トランプ政権


           バイデン大統領の次男ハンター氏=AP

 

【ワシントン=中村亮】米東部デラウェア州の大陪審は14日、銃所持をめぐる3つの罪状でバイデン大統領の次男ハンター氏を起訴した。2024年11月の大統領選で再選を目指すバイデン氏に痛手となる可能性がある。

検察は、ハンター氏が18年10月ごろの銃購入時に虚偽申告をしたり、薬物の使用中に銃を所持したりしたとして起訴に踏み切った。ハンター氏の捜査を担当するデビッド・ワイス特別検察官が大陪審に起訴を要請した。

CNNテレビによると、ハンター氏の弁護士は「検察が政治的圧力に服従したことは我々の司法システムに対する深刻な脅威だ」と批判した。野党・共和党はハンター氏に対する捜査が甘いとして検察を糾弾していた。

検察は6月下旬、銃所持をめぐる違反について条件付きでハンター氏が罪を免れることで弁護団と合意した。その後、検察と弁護団は7月末の法廷尋問で合意事項に関する見解が食い違い、合意が白紙に戻った。

共和党は検察の捜査と別にバイデン家への追及を強めている。共和党のマッカーシー下院議長は12日、バイデン氏の弾劾訴追に向けた調査を指示したと表明した。ハンター氏が海外ビジネスで不正行為をしたと疑い、バイデン氏の関与を調べる。

 

 

日経記事  2023.09.15より引用

 

 


米国、ロシア・北朝鮮に制裁辞さず 会談の全容把握急ぐ

2023-09-15 09:19:47 | NATO・EU・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


13日、カービー氏は「北朝鮮とロシアの軍事協力の急速な進展を懸念している」と述べた(ワシントン)=AP

 

【ワシントン=中村亮】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は13日の記者会見でロシアと北朝鮮の首脳会談に関し「武器取引を進めれば我々は適切に対処する」と語り、制裁措置を辞さない姿勢を示した。会談の全容把握を急ぐ。

カービー氏は「北朝鮮とロシアの軍事関係について急速な進展を懸念している」と述べた。「いまはそれぞれの国が会談で何を求めて、何を得たのかはわからない」と話し、情報収集を進める方針を強調した。

米国務省のミラー報道官も13日の記者会見で「北朝鮮とロシアの武器売却を仲介する団体に制裁を科してきた。適切であれば追加行動をためらうことはない」と断言した。


ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は13日、ロシア極東でおよそ4年半ぶりに会談した。

プーチン氏は北朝鮮の人工衛星開発を支援する考えを表明した。ロシアはウクライナ侵攻を継続するために北朝鮮から弾薬の調達を目指しているとの見方がある。

 

 

 

日経記事  2023.09.14より引用