月は東に

Get Out Of That Rut & Savor Life

一夜明けて

2005-04-26 23:21:02 | Daily
世界一安全で正確な日本の鉄道での大惨事。JRになってから最多の犠牲者数だそうだ。(鉄道オタのオットによれば、国鉄時代もっとひどいのがあったらしい)
事故原因は様々に取り沙汰されているが、人災には違いない。
人災は防ごうと思えば防げるもの。「想定の範囲外」では済まされないだろう。

帰らぬ母待つ8歳長男 様々な人生奪ったJR脱線事故 (朝日新聞) - goo ニュース

犠牲者の方々のご冥福をただ祈るばかりです
怪我をされた方は一日も早いご本復を…。



11年前の今日は中華航空機墜落事故。
当時、事故現場の名古屋空港から10kmほどのところに住んでいた。
残業で遅くなり、帰宅途中「やけに救急車が走るなあ」と思いつつ、
家に着いてTVをつけて愕然。
妹が空港職員だったのですぐに実家に電話をかけると、幸い彼女は非番で家にいた。
やはり幾人かの親戚が心配して電話をかけてきたそうだ。

近くの国道を、次から次へと救急車が空港へ向かって走っていく。TV中継を見た限りでは、救急隊員の必死の走行も殆ど役に立たないのは明白だった。
あの事故で7人の生存者がいたのは奇跡だ。

ターミナルの窓から墜落炎上を目の当たりにした妹の同僚は、その瞬間、その場にへたり込むしかなかった。男性社員の「何してる!救急車っ!」の声で我に返ったが、立とうとしても足の震えが止まらず、這って電話をかけにいったそうだ。

後日、私の友人の歯科医のご主人が、殆ど原型を留めない遺体の歯型鑑定に協力することになった。仕事なので黙々と作業をしたものの、流石に数日間食事がままならなかったらしい。

直接被害にあった人達や遺族だけでなく、こうして何らかの形で事故に関わった人々も、ある意味被害者だろう。こういった事故現場での救助活動中に二次災害に巻き込まれたら、仕事とはいえそれは紛れもなく被害者だ。



今回の脱線事故は、原因が明らかにされていくに連れて「起こるべくして起こった事故」になることを予想しているが、だったら「防げたはずの事故」でもあるのではないだろうか。
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