閑谷から南下し、備前市に入る。焼き物の街だ。備前市歴史民俗博物館には登り窯の模型があった。
備前片上宿
三石まで12kmくらい。宿の間の距離3里だ。
片上の宿の道標は宇佐八幡神社の前にある
大きな備前焼の狛犬は沖縄のシーサーを思わせる。
備前市から岡山ブルーラインに入る。片上大橋を渡る。さすがの風光、うつくしい。
これを平忠盛は「虫明の迫門のあけぼの見るをりぞ都のことも忘られにける」と詠んだ。
島々に囲まれ、入江のようになった海に日が昇る。そんな時間ではなかったが充分に美しかった。
忠盛にせよ源頼政にせよ、歌を出世の手段として大いに活用した。しかし、それも歌才あってのこと、忠盛はやはりひとかどの歌人であったのだ。
虫明IC近くの道の駅
虫明から牛窓へ
牛窓は万葉集にも見える地名だという。古くからの港町だが、高倉天皇が譲位の後に行った厳島神社行幸の寄港地の中には見えない。
牛窓天神には、菅原道真が大宰府に行く折に寄ったとある。
牛窓天神からの眺め
江戸時代には朝鮮通信使の一行の寄港地として知られる。鞆の浦から牛窓に寄るのだ。
牛窓街並み
唐琴通りというそうだ。道真の歌からか、地名を詠んだ歌か