姫路城
余りにも広い城域、よくこれだけ残ったものだ。そして美しい城だ。確かに世界遺産、他の城とは格が違うようだ。
白鷺城とも呼ばれる白い城だが、屋根の瓦の目地に白い漆喰が盛り上げられている。それで屋根全体が白っぽく見えるのだが、妙にすすけて黒くなっているところもある。
中にいたガイドさんに聞いたら黴で黒くなるそうである。そういうものらしい。
天守の六層の最上階まで登る。姫路はけっこうな街で、それなりの高層ビルもあるのだが、元々小高い所に石垣を築きさらに城があり、城域が広いこともあり、全く目立たない。
石垣の上の土台と櫓
「天守物語」は姫路城を舞台に想定しているけれど、以前ビデオで見た歌舞伎はあまり面白いものではなかった。
↑白鷺城の白猫さん
姫路城の北の方に隣接して兵庫県立歴史博物館がある。常設展は姫路城関係に特化しているようで、歴博としてはあまり面白いところではないのだが、今回は特別展をやっていた。「絵空事の楽しみ」江戸時代の絵画展だが、源平合戦図屏風が出ている。一の谷合戦図が大作、三浦畠山合戦図、他にエピソードごとの場面を6つ屏風に仕立てたもの。酒呑童子の屏風も面白かった。
姫路は、播磨の国府でもあり、大国播磨の中心地だった。
近くに総社がある。射盾兵主神社という。
国府跡の調査もされたようだが、郵便局の建物の下らしい。
播磨国分寺
姫路城から2号線を東へ、地名も国分寺、現役の寺もあるがその東に国分寺跡がある。
中門と回廊
一番東に南大門、右手に塔、正面に中門、中門から回廊が巡る。
その奥に金堂、講堂が続くはずだか、現在の寺の下になる。
南大門
塔跡
経正神社
国分寺から2号線を更に東へ。高砂市に入って北へ折れる。広く山が視界に入るが、ハゲ山に見える。2011年1月大きな山火事があったそうだ。10年たっても、元には戻らないものなのだな。
経正神社に向かう道はだんだん心ぼそくなる。たまたまいた人に車では行けないと聞き、車を置かせてもらい歩く。
集落から山道を少し入った所の小さな社だったが、きれいにしてあった。
播磨は、忠盛が守になり、清盛も保元乱の後で播磨守になった。以来この都に近い大国は平家の知行国だったようだ。但馬の守だった経正にも何か縁があっだのだろうか。経正は一ノ谷で死んだとされる。須磨からここまで逃げ延びられたとは思われない事だけれども。