gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

“It”(それ)と呼ばれた子

2004-10-21 21:51:25 | 読書感想文
4冊一気に読みました。
児童虐待経験のある作者の話。
虐待される子どもに罪がないのは当然だけど、家族の秘密を守るために、愛されたいがために、救いを求めることができない。
自分が悪いのではないかという罪悪感も持ってしまう。
救い出されて保護されてから、里親や周りの温かい人々とのふれ合いによって、憎しみの連鎖から抜け出すことができた作者。
でも、なぜ虐待されたのか、という疑問は残り、母親と対決。
「声」が気にさわった、というささいなことがきっかけだったという事実がわかる。
もちろん、アルコールが原因ではあるけども。
母親もまた、虐待の経験者だったという事実。
作者が、虐待の連鎖を断ち切ることができたのは、もちろん本人の努力と、本人のたくましさと純真さなのだとは思うけども、周りの優しさに触れることができたからだということは大変大きなことなのでしょう。
イライラを解消するために、弱い子どもが犠牲になってしまう事実。
もし、母親も、周りの優しさに触れることができたら・・・そして、周りの優しさに心を解放することができていたなら・・・ここで虐待の連鎖も終わっていたのかもしれない。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿