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漢方薬と鍼灸

2004-11-18 22:59:50 | 東洋医学一般
 今日は、薬剤師の方と鍼灸師との、合同での学習会に行って来ました。
 漢方薬と、鍼灸を併用すれば、もっと治療効果があがるのだろうけども、あまり鍼灸師と薬剤師の交流が深いわけでもなく、実際は、別々に治療方針をたてていることが多いのです。
 お互いの知識を交換しあい、共通の診方ができるようになれば良いという展望で合同の学習会をすることになったということなので、私も参加させてもらいました。
 中国最古の医学書は、「黄帝内経」です。それは、「素問」と「霊枢」という二部分に分かれています。「霊枢」は、鍼灸に関しての記述になるので、漢方薬を扱う薬剤師さんが読む最古の医学書は、「素問」ということになり、それは鍼灸の原点でもあるため、共通の認識となるはずです。
 しかし、「素問」で使われていた用語も、時を経て、間違った解釈やある一面だけで解釈してしまったものが、ある一部の人たちで使われ始める、ということで、いろんな流派ができ、狭義の意味での言葉がそのまま、言葉の使い方の違いとして認識されてしまってきたのではないかと思っています。
 漢方薬を扱っている方たちで使われる用語も、鍼灸で使われている用語も、言葉は同じでも違った意味で使われているように感じるものもありましたが、その言葉の原点を「素問」から探ると、使っていた意味はお互いに狭義の意味で、広義の意味でとらえると本来の意味では同じということがわかり、解釈の幅が広がるように思いました。
 鍼灸と漢方に限らず、どんな世界でも、意見の対立や見解の違いなどは、原点の共通したものとは離れたところで議論するから「違う」と感じて、原点に戻って見てみると、同じことを目指していたり、同じことを主張していたということに気付くことは多いのではないかと思います。

 今日の収穫・・・今日のびっくりしたこと。
 漢方薬の朝鮮人参(高麗人参ともいう)は、英語のキャロットとは別物なんだそうです。セリ科の植物であるキャロットが日本に輸入された時に、キャロットを「人参」と訳してしまったので、本来の中国語である漢字での言葉は「人参=朝鮮人参」だったのに、キャロットが「人参」として普及してしまったのだそうです。
 漢字は中国語から来ていますが、日本では、当て字があったり、訳すときに間違っていたりすることで、本来の意味からはずれてしまっているものも多いようです。
 


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