ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

土曜日のお楽しみ

2017-10-21 | アメリカ事情

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ダウンタウン C(私の住む町)は、たくさんのアンティークショップが軒を連ねている。年に一回大掛かりなアンティーク市を開催しているが、それは春先のこと。それでも秋の土曜日、散策がてら、ダウンタウンのショップを覗いてまわる。そういえば、日本の姉はアンティークショップ巡りにはテーマがあって、まず古いテーブルクロスを探す。いままで何枚かノスタルジックな物を集めた。季節ごとや行事ごとに使うテーブルクロスを揃えていた。


私がまず探すのは、ヴィンテージ物のTatting Shuttle(タッティングレース編むのに使うシャトル)を探すこと。もっともこれは、eBayやETSYで探すほうが早いし効果的だし、手が届かないほどの値でもない。普通のアンティーク店では、まず滅多にお目にかからないし、あっても非常に高価である。特に象牙製や銀製は、高い。象牙は1989年のワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)によって、国際取引は原則禁止であるから希少価値ということか。


1989年以前に加工された象牙製品は、市場に出回っているが、本当に1989年以前製であり、本物であるかは、じっくり見て、さわるとわかる。本物の象牙は、木目のような縞がある。中国製の偽物は、プラスティックだし、手触りや加工を見てもわかる。


19世紀のタッティングシャトルは象牙あるいは銀、木などであり、20世紀になるとベイクライト、プラスティック、メタルなどになった。今は、木、水牛やその他の動物の骨、貝で作られていたりする。下の写真の一番大きなシャトルは、象牙製でかなり古い。手触りがやさしくて、気に入っている。真ん中と青い物はベイクライトと思われる。



 

 



下の三つはメタルがアメリカ製、青とグレイは、中国かインド製で、グリーンのはヨーロッパのどこかからだったと記憶する。先に鈎針がついているシャトルは手っ取り早い作業ができるので便利だ。 



 

 

 

 

身贔屓というのかもしれないが、私は、下のクローバー(日本の)製のシャトルが好きだ。色も美しく、普通のよりも少し小さめで、反り返ったシャトルの先が鋭く、タッティングをする過程で使いやすい。赤いのは、ちょっと不思議な材質で、普通には売られてない。Etsyを何気なく見ていた時、目についた物で、いつ作られたのか、何故この材質なのかは知らない。



 


こうしたシャトルで作るのが、下のようなレースである。これは、2つのシャトルや、一つのシャトルと糸だまを使って編むレースである。 一見難しそうに聞こえるが、私には鈎針でのレース編みよりもずっとやさしいと思う。タッティングは、漁師さんが網を繕うのに使うシャトルと同じ原理ではないだろうか。教本は、アメリカ、英国、ロシア、などと多くの国が出しているが、私のお気に入りは日本の本である。日本の教本はわかりやすく、きれいで、お書きになったタッティング作家方には、本当に感謝する。



 



アメリカやフランスやスウエーデンなどの手芸店で、クローバー製品をよく見かけるが、こんな小さな物にまで手を抜かない日本人の気質を感じ、それが製品に現れるから、外国でも人気がある。新しいアイデアにもあふれている。手芸店で、誇らしい気持ちにさせてくれる品々である。

 

 

 

 

コメント
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