ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ほんの一握り

2017-10-06 | アメリカ事情

今滞在している島の内外には、多数の訪れて楽しい小さな店々がある。姉妹3人であちこちの店をひやかす。アンティークが主だが、アロマ製品の工房、地元アーティスト達のギャラリー、ガラス工房、昔懐かしいキャンディを売る専門店、石鹸工房、などなど。すでに紅葉の木々に街路は彩られ、夏にはない寂れたような海辺の町の秋に心が休まる。

もし傷心を抱えての旅人ならば、どれだけ慰められることだろうか。夕暮れ時の家の灯りのように、その中で寛ぎたい気持ちを起こさせ、帰宅したら、自分の家の灯りが誰かの心を慰められるようにしよう、と単純な私はそう思う。

ふらりと入った店のハリネズミの置物に笑みを誘われ、小さな皿に盛られたドングリに幼い頃の宝物を思い起こさせられて、店に漂う清潔なラベンダーの香りに心が躍る。 

 

店の外へ出て青空を見上げると、二階の丸窓からキリンが顔を出している。海のかなたを臨む銅像と足元の大きなパンプキンのある、そぞろ歩きにふさわしい散歩道がある。

   

ほんの一握りの小さな旅だが、すっかり心洗われた気分。来週から又学院生とのおつきあい。さあ、頑張るぞ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする