ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

また来年

2017-10-09 | アメリカ事情

 

 

今回の旅は、本来の目的を達成しただけでなく、本当に休養できた、と思う。長姉の夫の一周忌を姉妹3人で過ごせ、何よりも、長姉に寂しい思いをさせずにいたのが、よかった。9月30日は、彼の好きだった黄色いバラを墓前に捧げ、思い出を語り、その近くにある私達の父親と弟のお墓にも、それぞれ挨拶した。前日までの雨が止み、濡れた芝生の上を少し背伸びすれば、木立の向こうに海が見え、洗われた空には、白い雲が漂った清々しい朝だった。姉の愛すべき人は、私達の父と弟と、かすかにそよぐ風に揺れる木々の葉陰に潜んでいるように感じた。

 

 

この海辺の小さな町は、いつ訪れてもホッとするが、度々オーカが数頭迷い込む湾近くにある小さなラグーンに、かつて姉の古い友人老夫婦が住んでいた。オーカは大抵親子連れで、湾に何組か迷い込むと、大海へ導き返したい人々が一時的に1頭づつ、まず捕獲するように湾から追いやるそうである。離れ離れになると、子も親も、相手を偲び、鳴くため、聴く者の胸は、張り裂けるようだと、その老夫婦は姉に語ったことだ。 その夫婦も今は亡い。

 

 

さて、姉達は、どちらも犬猫の多頭飼い主。長姉は、今までの殆どの飼い猫を上記写真のような猫アダプションセンターから引き取ってきた。純血種でも、少しでも器量が悪いなどとケチがついた仔猫は、ここに置いて行かれるそうだ。飼い主が年老いて、もう飼育できない、という例も。ハロウィーン後には、黒猫がかなり捨てられるのも事実。姉はここから今までに5匹引き取った。皆大切に飼われ、愛されて寿命を全うしていく。そのセンターに足を踏み入れた私は、下の写真の女の仔と、目が合ってしまった。

 

https://waifanimals.org

よく見ると、口元にニヒルさを醸し出している女の仔。メロディーと名付けられている。小学生だった頃我が家に舞い込んできた仔猫に実によく似ている。私自身は、実は猫アレルギーがひどく、飼えないのが恨めしい。長姉に秋波を送るもう一人の姉と私。長姉は約3エーカーの林に、2頭のオールドイングリッシュシープドッグ、3匹のアダプトされた猫がいて、少し前1匹の年老いた猫が逝ったのだ。お姉さん、この仔はお値打ちものだと思いますが?

 

そんなこんなで過ごした貴重な10日間。また来年ね。

コメント
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