膀胱がん  勇気とともに

56歳で、膀胱を埋め尽くす10cmものガンが見つかった夫との日々

100年後

2011-04-28 16:28:55 | がん
2011年 4月28日(木)

100年後、我々はどうなっているのだろう
と、ふと考えた。

たぶん、ほとんどの人が死んでいる。

全く違う人々が暮らし
全く違う世界が開いているだろう。



そう考えたら、気持ちが軽くなったよ~



3回目の化学療法終わる

2011-04-28 16:11:23 | 治療
2011年 4月24日(日)

3回目の化学療法を4日間受けて退院。

2回目の化学療法が終わった1か月後に
撮ったCTによると
膀胱への転移は依然あるが
リンパの腫れは半分以下になった
とのことだった。

初めての化学療法がどれだけ
効を成すか
それがとても重要。

レミッション(がん細胞が身体のどこにも見当たらない状態)が
待ち遠しい!



焦げた鰻

2011-04-28 15:11:36 | がん
2011年 4月17日(日)

うっかり鰻を焼きすぎた。

タイマーの具合が悪くて
すぐ切れてしまったから
2回目をセットしたが
あ!と思ったときは
無残に焼け焦げていた。

あ~ぁ・・・
もう1匹あるから、これは捨てよーネ

残りの1匹を出すために
冷蔵庫をごそごそやっていて
ふと見たら
なんと、焦げた鰻をバリバリと食べている!

あわてて駆け寄ると
「これは僕だけが食べてもえーねん。
 身体じゅうががんでいっぱいやから
 僕だけが食べられるねん」
 と言った。

止めても聞かず
「焦げたん大好き!」
「干渉しないでほしい」と。。。



孤独なんだね・・・
淋しいんだね・・・

一人で闘ってるのではないのに・・・


自分がとても無力に感じた。














もし骨に転移したら もうおしまいや!!

2011-04-17 19:45:22 | がん
2011年 4月15日(金)

来年、もし骨に転移したら
もうおしまいや!!
死ぬわ!

この日
ちょっとしたことで激昂して叫んだ。


なんで、ボクが膀胱がんになったんや!!
なんでや!!
なんで、ボクやねん!


浮腫み止めのストッキングを投げ捨てて
なんで、こんなに いつまでも腫れが取れないねん!!


叫ぶのを聞いていて
不思議だけれど、こちらもスッとした。


じわ~っと溜まってきたものが
スーと消えていくようだった。


今まで、ろくに言わず じっと持っていたんだ
これでいい
吐き出してよかった、と思った。





家族ががんになると「第二のがん患者」が出るという。

たしかに、かなり疲れてきた。
何かにつけて、気を遣うのにも疲れてきたし
長年続けてきた生活のペースも
何かが違う
いつもと違う

普通に
空気のように過ごしていたのが
再発、というあの日から崩れてしまった。


当たり前の日常をなくして
今、あの平穏な日々が、いとおしく感じられる。



偶然の生
必然の死







少し治療効果が出てきた!

2011-04-06 22:27:08 | 治療
2011年 4月6日(水)

2クールやったGC療法の効果が
3月下旬より、ちょっと出てきた!

≪腹部膨満感≫
少しマシになったようで、食欲が出てきた。
一時は食べると、ふぅふぅと苦しそうで
ほんのちょっとしか食べられなかったが
最近は、私と同じくらい食べる。

≪リンパ腫≫
鼠径部と頚部で、しこりとなって触れていたリンパ腫は
最近判らないくらいに小さくなっている。
嬉しい!!

≪味覚≫
抗がん剤をやり出してから、舌がやられたらしく
細かい味は分からないと言う。

≪寒い!≫
抗がん剤を始めてから、副作用で貧血になり
寒い、寒いと言っていた。
寒さを感じることはあまり変わらないらしいが
最近春めいて、ずいぶん暖かくなってきたせいか
氷のような手足や、ゾクゾクする寒さは、ましのようだ。

≪リンパ浮腫≫
左足が、ずいぶん前からリンパ浮腫でかなり腫れている。
その点は、GC療法をやってもなかなか改善しない。
サポーターストッキングを履き
椅子の上に左足を乗せている。

今日、2時間ほど桜を見に行った。
ゆっくりと歩いたが、帰ったら左足がパンパンに腫れていた。
やはり長時間立っていたり、歩いたりするのはよくないようだ。


抗がん剤治療中は、体力を温存し、すべての力を
治療に注ぐ! これがとても大切だとのこと。



5年生存率

2011-04-03 22:36:41 | がん
肝や骨などに遠隔転移がある場合、現状はかなり悲観的
というふうに書いてある

でも、夫は肝臓や骨には転移していない!

希望を持とう!

あきらめずにいこう!


遠隔転移したステージ4は、5年生存率27.3% 


でも、彼はリンパ節転移だけなんだ!
治癒の希望もある


小さな膀胱がんは、たぶん今の化学療法で消えるだろう。
消えなければ、またTURをすればいい。


今のGC療法が、彼のリンパ節転移にどれくらい効くか
そこがとても大切!!



あきらめないぞ!!!


化学治療の効果は?

2011-04-02 23:23:15 | 治療
2011年 4月2日(土)
抗がん剤は、効果が画像に出るまで
やり始めて2~3か月かかるといわれる。

2クール終えた化学療法だが
4月13日に検査するらしい。


そのとき、どうぞ効果が現れていますように!!

それをひたすら祈っている。





あぁ、再発!!

2011-04-01 21:56:26 | 再発

夫は再発してしまった!!
7年目に入っていたのに!



病状は、T2N2M1
T2bとは、筋層の半ばを越えるもの
N2とは、 5cm以下の多数個の所属リンパ節転移を認める 
M1とは、遠隔転移あり  つまりリンパ節転移あり

乳頭状のがんは転移したり局所で浸潤するようなことはまれ
と書いてある。
この「まれ」の中の一人・・・


なぜ、こんなになるまで膀胱鏡や尿細胞診以外の
検査をしなかったか、思い切って聞いてみた。

まずG2だと思っていたから、という返事
悪性度の3段階のうち、真ん中だったから、と。

次に、膀胱鏡でずっと診続けたが本当にきれいだった
オペした教授も、自我自賛だったと。
尿細胞診でも、いつも何も問題もなかったし、、、


でも、なぜ半年に1度の腹部CTや、数年に1度のペットを
しなかったのか?!


今さら言ってもむなしいだけだけれど
くやしい!
悔しい!

治療を任せた大学を、全面的に信頼していた夫

自分自身が医者で、医学の専門知識もあるのに
かえすがえすも残念の一言に尽きる!



「今さら言ってもしゃ~ないやんか」
そう夫は言って、今を受け止めている感じだった。