膀胱がん  勇気とともに

56歳で、膀胱を埋め尽くす10cmものガンが見つかった夫との日々

私の入院前夜

2012-02-26 21:59:34 | 闘病
2012年  2月26日(日)

明日から、私は腫瘍の治療のため入院する。
前夜の今日、一家4人で、わぁわぁと楽しかった。
つまらないことを騒いで、いつになくわぁわぁと。

夫も笑顔で、賑やかだった。
みんなが送ってくれているんだな、と感じた。

夫も、息子も、娘も
皆で笑顔で送ってくれている
そんな風に感じた前夜だった。


夫の状態は安定しており
スキー学会にも行ってきた。
2日半、しっかり滑り(夜は学会で、発表したり勉強したらしいけど)
滑りすぎたから、足が浮腫んでいると見せた。
かなり腫れている。
でも、楽しい日々を過ごしてよかった!


病に負けず、仕事も、自分のやりたいことも
すべてやっている。
凄い!
凄い生きざま!


痩せ細った背中

2012-02-25 18:49:27 | 闘病
2012年  2月25日(日)


夜、夫がちょうどお風呂に入ろうとしていた。
洗い場に入っていく背中を見て、ぎょっ!となった。

小さい!
知らぬ間に、小さくなった!

ガリガリに痩せた身体は、細く、小さく
弱々しかった。

毎日、会っているものだから
どうしても徐々の変化には、気がつかない。


思わず、後ろから抱きしめたくなる。
我慢して、お風呂のドアを閉めた。


大丈夫なの?!
病気が進まないように
ちゃんと食い止められてるの?!



辛い抗がん剤は、効いているの?!!!

63回目の誕生日

2012-02-24 23:47:22 | 闘病
2012年 2月24日(土)

今日は、夫の63歳の誕生日
彼の姉夫婦が、誕生日を祝って食事会を開いてくれた。
4回目のGT療法から2日しか経っていなかったが
私の入院も来週に迫り、日がないから行こう!
と言う。
食欲ないのに食べられるん?
と聞くと「食べれるだけ食べる」との返事。
お酒も飲む気なのか、電車で行く。

昼食には少し遅くなってしまったが
14時半過ぎから宴会始まる!

まず前菜に「糸こんにゃくのたらこ和え」
「豚肉ともやしの酢の物」
「キャベツとプチトマトのサラダ」
どれもとってもおいしかった!!
たらこは、こんがりと焼いてあって
入っていたきぬさや、しめじとも
ベストマッチだったし
酢の物の味付けも、とても美味しかった!
キャベツのサラダが、線切りだけでなく
小さくちぎったのもあって、食感がすばらしかった。
いろいろ勉強になりました。


メインディッシュは「ぼたん鍋」
それも若い猪を入手してくださった!
餌も厳選して育てている猪らしい。
なかなか手に入らない貴重品だ。
私も1度だけ若い猪のぼたん鍋を食べたことがあるが
若い猪はとってもおいしい!!

全く臭くなく、真っ白の油身もしつこくなく
とても味がある
また肉も柔らかく、ごぼうやこんにゃく
きのこなどの野菜ともよく合って
最後の麺もおいしくて、おいしくて・・・
食べ過ぎてしまいました。
彼もたーーーーーくさん食べていました!
良かったね!

さらに「手作りヨーグルト with ブルーベリーソース」
そして苺大福も美味で・・・
ホントに至福のひとときでした。

お酒もビールから始まって、赤ワイン
それも、な、な、なんと!サンテミリオンだったのです。
ひぇーーーっ!
日本でサンテミリオンをいただけるなんで、夢のよう!
スパイシーで、香り高い有名なワインです。
香りもしっかり楽しませていただきました。

その後、芋焼酎もおいしかった。
最高の気分で帰路につきました。

お義姉さん、お義兄さん ありがとう!!!



来年の誕生日も、きっと祝えますように!!
神様、仏さま、お願い!!









タキソールの副作用

2012-02-23 17:22:22 | 闘病
1月22日(日)
タキソールの主な副作用 もっとも一般的な副作用

・感染リスクの増加を伴う白血球の減少  →あり 風邪などの感染が心配!
・出血リスクの増加を伴う血小板の減少  →あり 貧血がひどく、青白い顔をして、フラフラ歩いている
・髪が薄くなるまたは抜ける  →あり かなり!です 
・足首や手のむくみ  あり ずっとむくんでいる
・下痢  →あり
・食欲不振  →あり 少しずつ食べられるようにはなってくるが、おいしそうではない
・悪心・嘔吐  →あり 食べ物の匂いだけでもイヤらしい
・発疹  あり じんましんが出ている
・末梢神経の炎症またはダメージによる手足のしびれ及びうずき
     あり 手や舌がしびれているという

それほど一般的でない副作用
・口や唇のただれ  あり いかにもマズそうに食べている
・水分貯留による体重増加
・疲労→  あり 「体力がなくなった」と、よくこの頃言っている
・筋肉痛  →あり 「身体のどこもかしこもピリピリ痛い」と唸っている。辛そう。強力な薬を使い出した
・間質性肺炎


まれな副作用>
・深刻なアレルギー反応  →あり 全身に発疹

・手足の赤み、腫れ及び痛み  →あり 掻くとひどく腫れる


くすりのメモ
商品名:タキソテール
成分名:ドセタキセル
発売元:アベンティス ファーマ


どんながんに使われるのか
健康保険が適用されているのは
乳がん、非小細胞肺がん、胃がん、卵巣がん、頭頸部がん、食道がん。
使用法
点滴で用いる注射剤。
通常(成人)は、1日1回、体表面積1平方メートルあたり
60mg(乳・非小細胞肺・胃・頭頸部がん)
70mg(卵巣・食道がん)を
1時間かけて点滴。3~4週間間隔で投与。

治療費はどれぐらいか
1回の投薬量80mgの薬価は7万9910円。
健康保険を利用した場合、1回の薬剤費は3万円前後の自己負担になる
(医療機関によって異なる。その他、再診料や検査費用などもかかる)





4回目のTG療法

2012-02-23 17:06:06 | 闘病
2012年 2月23日(木)

昨日、通院による4回目のTG療法に行ってきた。
初回は治療第一日目はどうもなかったが
2日目、3日目とどんどん厳しい症状が出てきた。

2回目は、治療1日目から症状が出てきたが
1回目ほどひどくなかった。

3回目は、筋肉がピリピリと痛むのも
前よりましで、食欲の戻りも
1、2回目より早かった。
でも、髪はかなり抜けてしまい、気にしていた。

そして今回の4回目
副作用は舌の荒れと
筋肉のピリピリ感
そして、毛がほとんど無くなったアタマの後ろに
たくさんの湿疹が出ている。
大きなものは、直径3mmぐらいある。
痛がゆいらしい。
顔色は真っ青!
貧血なんやから、しゃ~ない
と本人はケロッとしている。

でも、だんだん副作用がマシになってきた、と言う。
慣れてきたんかなー と。

「次はいつするの?」と聞くと
「わからん」

どのくらい血液データが下がるか判らないから
現時点では言えないのだろうが
厳しい治療だから、ドクターも慎重の様子。



GT療法が始まる前に言われた
“身体がボロボロになります”
という言葉がよみがえった・・・









力強く 「うん!」

2012-02-12 23:08:53 | 闘病
2012年 2月12日(日)

昨日あたりから、また筋肉の痛みがあるようで
布団に入ってから、ウンウン言っている。
聞いてみたら、前回ほどはヒドくないとのこと。
でも痛み止めを飲み出したし、やはり辛そう。。

前回出たじんましんは、出ていないし
今回は軽くていいなぁ、と思っていたら
少しご機嫌も悪い。
やっぱりしんどいんだね!



アタマもかなり気にしている。
ほとんど抜けてしまって・・・

肩にもいっぱい落ちている。
落ちた毛を取ろうとすると
「取っても一緒!」
と言う。

お風呂の排水口もすぐ詰まってしまう。
おびただしい髪の毛が落ちていて
排水口を掃除しても、すぐに詰まる。



帽子が手放せなくなった。
ここ数日、また寒い日が続いているが
今日、帰るなり言った。
「これかぶるとクセになるわ」

頭皮がほとんど見えているから
寒空の下では、さぞ寒かろう。。。
「髪の毛が保温の役割があったことが、よくわかった」
などと言っている。

治療に行ったら、院内でも帽子をかぶったままの人が
けっこう多いという。
「化学療法やってる人が多いんやなぁ」と。





「またすぐ、真っ黒のがいっぱい生えてくるよ!」
と言うと、もの凄い力強い声で
「うん!!」と返ってきた。








3回目のTG療法

2012-02-08 23:00:33 | 闘病
2012年 2月8日(水)


血液データが正常値になったので
今日、3回目の化学治療が行われた。

3時間近くかけて点滴するようで
「1日仕事や」と言う。

治療直後はまだ元気で、
「雪山を見たくて、長距離走って山に行ってきた」
とのことには驚いた!

残念ながら山は見れなかったらしいが
山のこんにゃくを手に、ニコニコ帰ってきた。

解るような気がする。
彼も、辛い副作用が出る前にご褒美がほしかったんだ。
私がショッピングに走ったのも同じ。



前回は、治療のその日の夜から、どんどんタイヘンになったけれど
今夜は静かに寝てしまった。
食事も普通に食べ、特に辛そうではない。

「今回、また同じような副作用が出るとは限らんからね」
そう言う姿は、副作用が出るのを許さないようにも見える。
“精神的に負けないぞ!”という思いが伝わってくる。
ホントに精神的に強い!



友人から聞いた話だが、友が3年前、大腸がんになり
見つかったときは、すでに末期。
肝臓や肺にも飛んでいた。

しかしその人は諦めず
3年間で38回もの抗がん剤をしたという。
次の治療に入る前の、わずか5日間だけ
体調がよかったとか。
苦しい治療や副作用に悩まされながらも
生きたい一心で、耐えたのだろう。
よくそこまで治療を続けた、と驚愕!
3年間で、何日元気な日があったのだろう・・・


別の私の友も、抗がん剤をやったら、どんどん体調が悪化し
1週間目ぐらいが最悪。
そして緩やかに回復していく、と言っていた。



それを思い出すとき、彼の副作用に負けない!!という
強い決意が感じられる。


がんばろう!
サポートするから!








ご機嫌悪し。。。

2012-02-04 21:57:04 | 闘病
2012年 2月4日(土)


昨日ぐらいから、ずいぶん食べ出した。
私よりずっと食べているし
ビールもおいしくなってきた、と言う。
ワインも進む。

しかしどうも機嫌が悪い。
何でかな?
考えてみるに、髪の毛かも。。。

楽しく夕食をしていて
写真と撮ろう!となった時のこと。
いつになく撮られるのをイヤがった。
カメラレンズに、にょきっ!と出した手が
写った。
彼が「イヤや!」と言って
手を広げた瞬間だった。



もう少し回復したら、次の抗がん剤を打つという。
打つとまた、あの副作用が現れるのか?!
そう思うと怖い!   恐ろしい!

でも、いのちを守る闘いだ
どんなに厳しくてもやらなければ・・・・!






また、大切な人がガンに!

2012-02-03 23:08:44 | 闘病
2012年 2月1日(水)

大切な人が、乳管がんになった、ということを聞いて
ずっと気になっていたら、今日お会いすることができた。

夕食を共にして、いろいろ経過を伺った。
乳がんで、一番最初に飛ぶ、と言われているリンパ節に
飛んでいなかったようで、リンパ郭清もされていない。

大きさは少々大きいが、悪性度も2の下と低く
ラッキーだった、とホッと胸をなで下ろした。

しかし、このままでいいのか・・・
今は、抗がん剤もされていない。
ホルモン療法はできないタイプらしく
もし抗がん剤をするなら、半年がかりなので
そんなに仕事を休めない、と言われる。



友人に0期の乳がんで、完全治癒と言われていたのに
25年後、脳転移した人がいる。
乳がんというのは、じっと細胞内で生きているんだと
恐ろしさをしみじみ感じた。

そんなこともあり、複数の専門医にこのままでいいのか
聞いてみた。

3人のドクターに伺ったが
「乳管ガンは、良い経過をたどることが多い」
「一番飛びやすいリンパに飛んでいなかったということは、良かった」
「ガンが手術で、ころっと取れたなら、たぶん予後はいい」
「組織が2の下なら、自分なら抗がん剤はしない」
「今、いい仕事をしておられるなら、全力でこの5年いい仕事をした方がいい」
「あまり大きくならないガンなので、30mmというのは??」
 →12mmが2つ、くっついてあったとのこと
「結局はその人の人生感」
などで、総合するとこのままでいて、定期健診を怠らないよう!
とのお話だった。
さっそくお伝えした。

素晴らしい仕事をされている方なので
絶対、転移することがあってほしくない!!
強くそう思った。





一夜で真っ白の髪に!

2012-02-03 22:58:21 | 闘病
2012年 2月2日(木)

夫の髪が、一夜で真っ白になった!
その上、どんどん抜けている。
本人には見えないが、後ろから見ると
枕に当たる部分の毛がほとんどなく
頭皮が見えている。

本人も後ろはともかく、前や横は見えるので
さすがに分かり
「ほら、こんなになったわ・・・」
と言う。

否定も出来ず
「だいじょぶよ!
 すぐ新しいのが生えてくるよ!
 また真っ黒のが生えてくるよ!」
と言った。


男性にとって、頭髪は特別のようで
何も気にしない夫でも、さすがにアタマは気になる様子。

この数日、厳しい寒さが続いている。
帰宅早々「アタマが寒い!」と言う。
それで、今日毛糸の帽子を買ってきた。
若者が被るようなおしゃれなもので
前にツバがある。
私がかぶっても、おしゃれなので
もし夫が気に入らなかったら、私が使おう
と思って購入したけど、さっそく鏡の前にいき
まんざらでもない様子。
よかった!

アタマから風邪ひかないよう、かぶってネ!