2011年 11月30日(水)
入院患者は車で行ってはいけないので
朝早くから、私が運転して60km余りの道のりを行く。
さすがに大学病院!
患者の波、波、波!
手続きにけっこう時間がかかり、病室へ。
今回は個室が空いていないとのことで、大部屋に入る。
大部屋は、抗がん剤治療の泌尿器科の患者で集められていて
30代ぐらいの若い人もいた。
横のおじさんは、抗がん剤治療の回数が、かなり多いらしく
点滴の際、血管が痛いと、しきりに看護師に訴える。
「何回もやってると、血管がぼろぼろになってくるからねぇ・・・」
と看護師。
相対的に、大学病院の看護師さんたちは、とてもよく教育されていて
分け隔てなく、献身的に仕事をしている。
丁寧に、優しく応対してくださり、頭が下がる。
麻酔医から、明日の説明を一緒に聞く。
全身麻酔のリスクの説明が主。
グラグラしている歯はないか?
挿管の際、折れるかもしれない
などの説明がある。
その後、主治医から手術の説明が予定されていたが
17時以降になるとのこと。
どうしてもはずせない仕事があったので
その間に車を走らせ、仕事を終えて、急ぎ病院に戻った。
17:45から主治医の説明
①前からフォローが必要と言っていた
膀胱壁が分厚くなっている箇所に
10mmの乳頭状の腫瘍ができたため
膀胱壁と共に切除する
②切除する範囲は、9-3時ぐらいの予定(つまり180度)
端まで病巣がないか、しっかり確認する
③切除により、膀胱のサイズが小さくなるので
頻尿になるが、膀胱は3~6か月で徐々に延びてくるため
150ccくらいの尿量は溜められるようになり、頻尿も
改善してくるだろう
④一時的に、血尿が出る可能性がある
⑤手術は、12月1日15時から行う
所要時間は、2~3時間の予定
病室には17~19時か20時に戻ってくる
⑥今回の腫瘍は、腹膜の真上にあるため
腹膜の一部も切除する
⑦まだ研究段階の、蛍光膀胱鏡を使った
「ひかり力学的診断」と共に、開腹手術をしたい
肉眼では見えない病巣を、取り残さないよう
全力を尽くす
(ヘモグロビン合成過程に、酵素が集まる性質を
利用して、腫瘍部分を赤く光らし見つける)
そのための内服薬で、GOTが少し上がるかも
⑧今まで6回やってきたGC療法の効きが
今、少し悪くなってきた時期であり
ちょうどそういう時に、新たな腫瘍が出てきた
と考えられる(8月の検査の画像ではなかった)
そこで今回、術後の体力が回復したら
今までのGC療法に、タキソテールを加えた
化学治療を考えている
時期は、一旦退院して、2週間後くらいに
再入院してもらい行う
⑨術前検査では、血液も心臓なども異常はなかった
<夫からの質問>
1.骨盤に放射線を当てる、という話もあったが?
→その件については、検討した結果、放射線の
副作用(腸の動きが悪くなる)もあるので
まずは、抗がん剤でやり、放射線はその結果を
見て、考えたい
2.骨盤に放射線を、ということは、骨盤への転移の
可能性もあるのか
→8月の画像では、ない
しかし、腹部動脈(腎臓と腎臓の間)横の
リンパ節が、少し大きいのが、再発時から
変わっておらず、これにはGC療法が効かなかった
ということなので、タキソテールに期待したい
3.今回の腫瘍は、最初のと同じ「尿路上皮内がん」か?
→それは取ってみて、組織検査をしてみないと判らない
4.尿膜管がんと同じ場所だが、その可能性は?
→今は何とも言えないが、たぶん違うだろう
5.腹部にガスが溜まりやすいが・・・
→大建中湯をぜひ試してみてほしい
手術を明日に控え、今夜から絶食。
長い夜が始まる。
「また、明日ね」
病院を出たら、もう真っ暗だった。
入院患者は車で行ってはいけないので
朝早くから、私が運転して60km余りの道のりを行く。
さすがに大学病院!
患者の波、波、波!
手続きにけっこう時間がかかり、病室へ。
今回は個室が空いていないとのことで、大部屋に入る。
大部屋は、抗がん剤治療の泌尿器科の患者で集められていて
30代ぐらいの若い人もいた。
横のおじさんは、抗がん剤治療の回数が、かなり多いらしく
点滴の際、血管が痛いと、しきりに看護師に訴える。
「何回もやってると、血管がぼろぼろになってくるからねぇ・・・」
と看護師。
相対的に、大学病院の看護師さんたちは、とてもよく教育されていて
分け隔てなく、献身的に仕事をしている。
丁寧に、優しく応対してくださり、頭が下がる。
麻酔医から、明日の説明を一緒に聞く。
全身麻酔のリスクの説明が主。
グラグラしている歯はないか?
挿管の際、折れるかもしれない
などの説明がある。
その後、主治医から手術の説明が予定されていたが
17時以降になるとのこと。
どうしてもはずせない仕事があったので
その間に車を走らせ、仕事を終えて、急ぎ病院に戻った。
17:45から主治医の説明
①前からフォローが必要と言っていた
膀胱壁が分厚くなっている箇所に
10mmの乳頭状の腫瘍ができたため
膀胱壁と共に切除する
②切除する範囲は、9-3時ぐらいの予定(つまり180度)
端まで病巣がないか、しっかり確認する
③切除により、膀胱のサイズが小さくなるので
頻尿になるが、膀胱は3~6か月で徐々に延びてくるため
150ccくらいの尿量は溜められるようになり、頻尿も
改善してくるだろう
④一時的に、血尿が出る可能性がある
⑤手術は、12月1日15時から行う
所要時間は、2~3時間の予定
病室には17~19時か20時に戻ってくる
⑥今回の腫瘍は、腹膜の真上にあるため
腹膜の一部も切除する
⑦まだ研究段階の、蛍光膀胱鏡を使った
「ひかり力学的診断」と共に、開腹手術をしたい
肉眼では見えない病巣を、取り残さないよう
全力を尽くす
(ヘモグロビン合成過程に、酵素が集まる性質を
利用して、腫瘍部分を赤く光らし見つける)
そのための内服薬で、GOTが少し上がるかも
⑧今まで6回やってきたGC療法の効きが
今、少し悪くなってきた時期であり
ちょうどそういう時に、新たな腫瘍が出てきた
と考えられる(8月の検査の画像ではなかった)
そこで今回、術後の体力が回復したら
今までのGC療法に、タキソテールを加えた
化学治療を考えている
時期は、一旦退院して、2週間後くらいに
再入院してもらい行う
⑨術前検査では、血液も心臓なども異常はなかった
<夫からの質問>
1.骨盤に放射線を当てる、という話もあったが?
→その件については、検討した結果、放射線の
副作用(腸の動きが悪くなる)もあるので
まずは、抗がん剤でやり、放射線はその結果を
見て、考えたい
2.骨盤に放射線を、ということは、骨盤への転移の
可能性もあるのか
→8月の画像では、ない
しかし、腹部動脈(腎臓と腎臓の間)横の
リンパ節が、少し大きいのが、再発時から
変わっておらず、これにはGC療法が効かなかった
ということなので、タキソテールに期待したい
3.今回の腫瘍は、最初のと同じ「尿路上皮内がん」か?
→それは取ってみて、組織検査をしてみないと判らない
4.尿膜管がんと同じ場所だが、その可能性は?
→今は何とも言えないが、たぶん違うだろう
5.腹部にガスが溜まりやすいが・・・
→大建中湯をぜひ試してみてほしい
手術を明日に控え、今夜から絶食。
長い夜が始まる。
「また、明日ね」
病院を出たら、もう真っ暗だった。