膀胱がん  勇気とともに

56歳で、膀胱を埋め尽くす10cmものガンが見つかった夫との日々

共倒れの、がん患者の家庭

2012-11-01 19:54:57 | 闘病
2012年 11月1日(木)

11月に入った。
今日は、とても風が強く
季節の移ろいを感じる。


昨年再発してから、1年半以上経った。
がんは、再発してしまったら負け、という話が多いので
5年以上経過しての再発は、物凄いショックだった!!
彼も「ガーンときた」と友人のDrに電話で話していた。
5年以上も、我々はがんを忘れて過ごしていたのだ。


昨年は、なんとか明るく頑張り
今年になって、どんどん悪くなってきて
それに従い、私の免疫も落ちて落ちて
今では、抗がん剤を繰り返している彼より
私の白血球数の方が少ない。


私が元気で、夫がどんな要望を出してきても
ニコニコ叶えてあげたい!
何でも軽々とやりたい。
長年パワフルに、いっぱいのことをやってきたのだ
だから、元気でありさえすれば、できる
でも、今は限りなくウツっぽく
元気が全く出ない。

彼に  ~して  ~取って  ~行きたい ~食べたい
と言われるたびに
目はぐるぐる廻るし、耳なりや
吐き気はするし
夜は目覚めてばかりで、最悪の睡眠の質

突然どしゃー!っと汗が出るかと思えば
ゾクゾクして寒い
果てしなくしんどい

車の運転をしても、常にぼぉ~っとしていて
いつの間にか家に帰り着いている。
こんな状況では、運転も危ない。
だからよけい、彼が福井県に行きたい→長野に行きたい→
九州に行きたい→白浜に行きたい→
とどんどん言うと、頭がフリースして
クラクラする。
大学病院に、付き添って運転して行くのでさえ
自信ない。


この3週間苦しめていた抗がん剤の副作用は
やっと少しマシになったようで
ここ2~3日、だいぶ食べられるようになってきた。
食べられると、彼の表情も少し明るい。

地図や本を読む気もおきてくるわ
と言う。




でも私は、元気を取り戻せない。
親友から、目が死んでいる、と言われた。
元気を出して、先を考えず、明るく楽しく
日々生かされていることに感謝して
と解っているのだけれど、頭では。
でも、身体がしんどくて、しんどくて
どうにも動かない。

仕事でも、頭は働かず
苦痛の時間。
仕事先にも
申し訳なく
また、彼にも申し訳ない。
元気が出なくて


日々是好日
解っている
いるけれど、心のコントロールができない。
人間とは弱いものだ、としみじみ感じる。


わかりもしない先を考えるから悪い!
わかっちゃいるけれど・・・



神仏にすべてゆだねる
そう本当にできれば、楽なんだろうけど・・

彼は立派に生きているのに、、、
ほんとに夫は強い



なんとか踏ん張り、頑張って
乗り切らないと!
そう強く思い
がんばれ、がんばれ!と
夜にベッドに入って
声を出さずに絶叫している



一日一生!!

明日になったときに、明日をどう生きるか考える

現在のいま・ここ、に集中して過ごしていく


努力しよう!
がんばろう!