膀胱がん  勇気とともに

56歳で、膀胱を埋め尽くす10cmものガンが見つかった夫との日々

山道を一家4人で歩く

2012-09-09 22:21:22 | 普通の日々
2012年 9月9日(日)

いつもの山道を
一家4人で歩いた。
一家が揃って歩くのは
本当に久しぶりだ。
成人した息子と娘も参加しての
山歩きは、何年ぶりだろう!



山歩きの前日の8日
夫は極端に元気がなかった。
ほとんどしゃべらないし
一日中、寝たり起きたり。

いつもきちんと布団を上げて
仕事に出かけ
休みの日でも、写真の整理や
古新聞の整理など
何かと身体を動かしている夫。
ごろごろ寝ているような日は
ほとんどなかったから、気になり聞いてみた。

「昨夜は痛みでほとんど寝られなかった」

痛みもかなり激しくなっているんだね、、、




そんな日の翌日、山に出かけたのだった。
初め「ボクは歩かれへんよ~」
と言ってしぶっていたが
「ヒマラヤには絶対行く!」と言っていたから
行こうよ、ヒマラヤのトレーニングしないと
あかんでしょ、と言うとやっと行く気になる。


登り始めが、けっこう急な登りで
どうなるか、と思ったけれど
少し歩いては、しゃがんで休みながら
いつもの歩くコースの半分くらいは歩く。

途中、脈をとりながら「頻脈」の確認をしていた。
標高500弱の山道だけれど、貧血で
筋肉疲労も激しく、頻脈がヒドいという。
しかし下りは、快調に下りてきた。


友人には、自分の病気のことを少し伝えているようで


僕はリンパ腺転移で悩んでます。
腰痛がとれず、先月から毎日近くの病院に通って放射線治療中です。
効果が出ればいいですが。
先月1W間だけ頑張って北イタリアに行ってきました。
ドロミテの岩山がすばらしいでした。
眺めるだけですっかり体力ないので大変でしたが
列車でベローナ、ベネチア、フィレンツェ、ローマと
移動の駆け足旅行でした。
自分がこんな状態になって患者さんを治す体力、気力が薄れてしまったよ。
本当にこの病気だけはしかたがないです。

と書き送っていた。