かたつむりのように

のんびり、ゆっくり、ゆっくり、・・・歩いていこう
時には アンテナをたてて・・・

ちょっと自慢 包丁の柄を交換しました

2020年02月15日 11時04分20秒 | 日記

包丁の持ちてが腐食してゆるみ ガタついてきました。

夫は 「もう充分使っただろ 買い換えたら・・・」と

しきりに言うのです。

 

包丁は毎日握るもの 何十年も連れ添い 愛着があります。

包丁を眺めながら

この洋包丁は結婚した時 「足りないものはこれで買いなさい」

と 義母さんからいただいたお金で あの〇〇街道の金物屋さんで買ったんだっけ・・・

この柳葉包丁は 転勤先の長崎で買ったもの。

長崎は魚が新鮮。

魚屋さんの店先では 近海の魚がえら呼吸したり、尾をぴくぴくさせていました。

暮れには見事なブリやハマチがずらりと一本売りされます。

みなさん自分で魚をさばきお正月を迎えるのです。 

当時はまだ若く魚をさばくのが不得手だったdenkoは 柳葉包丁や出刃包丁を買い 

お刺身づくりに奮闘したものでした。

そしてパン切包丁は パン教室でワイワイとパンづくりを楽しんだ時買ったもの・・・

たいした包丁はないけれど それぞれ懐かしい思い出と繋がります。

簡単に処分なんてとてもできません。

 

柄を換えてくれるところはないものだろうか・・・

包丁研ぎをしてくれるシルバーさんに問い合わせましたが、

柄の交換はしていないとのこと。

ネットで検索してみました。

近くに修理してくれるところは見あたりません。

遠方まで送るのも面倒。その上

往復の送料と修理代では結構お高く 新品が買えるほどになってしまいます。

 

ふとYouTubeを見ると

和包丁の柄の交換 だれでもできます・・・と動画があるじゃありませんか

そうだ 自分でやってみよう

 

もともとdenkoは子供の頃 金槌 釘 板 で遊ぶのが好きな子でした。

そして建築中のところを見かけると、ランドセルを背負ったまま

大工さんがカンナでしゅるしゅると板を削ったり

トントンと板打ちしていくのを飽きずに眺めていたものでした。

そして板切れをもらってきては 本箱作り。

不細工な本箱を机に置き ウキウキしながら宿題した日がありました。

 

いつか自分の家を持ったら 流木で椅子などを作ってみたい。

そんな椅子を並べたガーデンテーブルでお茶したいなあ・・・

こんな空想していた日もありました。

 

自分にもきっとできる。

なにかに目覚めたように ホームセンターに行きました。

包丁の換えの柄が売っていました。

ホームセンターを見て歩くと、シンクに取り付ける包丁差しもあり

これも取り替えよう・・・むくむくとやる気に火がつきました。

 

先ず 木槌を使って包丁の柄を外します。これがなかなかたいへん。

抜き取ってみると、随分さびています。

先ずは柄の錆を落としました

柄の穴の大きさ 深さ を確認し、断面が栗型のものは 

出っ張っている方が利き手の手の側になることも動画で知りました。

 刃をタオルで巻いて 差し込む方をガス火で焼き

熱いままグイッと柄に差し込みます。

ググッと食い込んで中から煙がでてきます。

木槌で柄の下を叩き込んで はめ込みました。

これは金槌でやると 柄が割れてしまうことがあるようです。

柄を叩き込んだ隙間には 熱した熱々のロウをたらしこんで 

水がはいらないように埋めこみました。

 

ロウが乾いてから 隙間からはみ出したロウをけずりとり完成です

うまくできました

調子に乗って柳葉包丁にも挑戦しました

 

シンクの下の扉に 20年物の包丁差しをとりはずして

新しい包丁差しもつけ替えました。

 

半日がかりでやり終えたdenkoに 夫は手を叩いていました。

「いつ 助っ人しようかと 見ていたよ」

 

完成した包丁にちょっと自慢のdenkoです  

 

一番修理したかったのは 50年余連れ添った下の包丁です。

今のところ 合う柄がありません 

でも待っててね。必ずなおすね・・・

 残りの日々も君を使って料理したいなあ~

55歳にもなろうとする包丁君を そっとさすりました。