4月27日のことです
買い物から帰ってくると 庭にすずめの赤ちゃんが落ちていました。
「まだ 生きているぞ!」
夫の手の上で 拾い上げたすずめの赤ちゃんが こきざみに震えています。
まだ毛は生えそろわず、赤裸のところもあり、羽はストローのような
羽管がはえています。
【羽管(うかん)とは ヒナの背中や翼にたくさん生えているトゲのようなもののことで、 だんだん成長してくると、この一本一本の管が割れて、ふわふわの羽が広がって、くるのだそうです】
「お~い、ママ~ ママはどこだぁ~」
「お~い お前の子が落ちてるぞ~ ママ~ 連れにこい~」
夫の親鳥への呼びかけに大笑いしながら
あちこち、軒下など 巣をさがしまわりましたが見当たりません。
しかたなく 植木の鉢皿にそっとのせ 木陰に置き、
しばらくものかげから様子を見ていました。
しかし親らしきすずめは現れません。
「このままじゃ 死んじゃうよ~」
(内心 えらいものを拾ってしまった!)
当惑しながらも 小さな命を前に 見捨てることができず
やむなく 私たちは里親になることにしました