かたつむりのように

のんびり、ゆっくり、ゆっくり、・・・歩いていこう
時には アンテナをたてて・・・

ミシュラン2ツ星創作和風料理店へ

2019年06月26日 16時22分01秒 | 日記

先日 息子たちの新居を訪問した夜 

   「ミシュラン2つ星の創作和風料理店へ 招待するね」

と、びっくりするお誘いがありました。 

 

引っ越しのお祝い 私たちのW喜寿 父の日 息子たちの結婚記念日と

すべてひっくるめてのお祝いです。

ミシュラン・・・なんて全くご縁のない私たち夫婦です。

人生はじめてのこと。

嬉しくて、それでいて無調法な私たちは 

ちょぴり緊張もしてしまいました。

息子たちに「有難う」を込めて、嬉しい思い出として記録してしておこうと思います。

 

    

 そのお店は 神戸三宮 情緒あふれる北野坂に面したところにありました。

階段を登ると

カウンターのみの 11席。小さなお店です。

 

大将を除く料理人さんたちは 皆 丸刈りで、きりりとしたいでたちです。

カウンター越しに 料理人さんたちのパフォーマンスが眺められます。

大将の丁寧なご挨拶があり、

「・・・それでは 始めさせていただきます」

の かけ声から

お料理が一品ずつカウンター越しに出されました。

 

先ず驚いたのが 冷酒をいただく時

桐の箱がど~んと出され、その中には、江戸切子のグラスが

きらきらと輝いていました。

「お好みのグラスを選んで下さい」と大将

選ぶのに迷うこと。 迷うこと。ずっと眺めていたくなります。

 

 

 

鏡のグラス敷きに 江戸切子のグラスが置かれると 

底のカットにも光が反射して まるで宝石のようです。

 何度もグラス選びを楽しみながら 

日頃いただいたことのない銘酒を 何度もお替りしてしまい 

それは五臓六腑にしみわたりました。

 

珍しい食材 すてきな器 どれもこれも感動的なお味でした。

汲み上げ湯葉とじゅんさいの穂紫蘇添え

ガラス容器の中で 湯葉 じゅんさいと穂紫蘇の色彩が美しい

 

 

万願寺の真薯 神馬草 このこのお椀

神馬草のシャキシャキとした食感とぬめりが心地よいお椀

お椀の蒔絵に見惚れてしまう

 

生子持ちシャコのすり葱添え

生のシャコは始めての体験。とろりとしたシャコにすり葱が香味を添えて

 

マグロの塩たたきと辛味大根

これってマグロ? 見た目は牛のたたきのよう。

辛味大根でさっぱりといただきました

 

ワタリガニの低温調理 ぬか漬けきゅうりと葱坊主添え

ワタリガニの卵がいっぱい

 

青森産白ウニご飯の茶葉添え

パリッとした茶葉の感触と香りで

 

トリュフうどん

大将の郷里 香川のうどんにふわふわのトリュフをかけて

 

モズク酢と水茄子の辛子漬け

水茄子に辛子がピりりと効いて

 

水槽の中で稚鮎が元気に泳いでいます。

それが 唐揚げに 

 

長野県天竜川稚鮎の揚げ物

水槽で泳いでいた鮎がお皿の上でも立っている・・・表情がなんともいえない

 

しゃぶしゃぶの花山椒添え

花山椒でピリリと薫り高く

 

トウモロコシご飯

目の前で 土鍋で炊かれた 旬の甘いとうもろこしご飯

 

デザートの温かいプリンのキャラメルソース添え

キャラメルソースで濃厚な味わい

 

 日本料理の基本を大切にして

新しい食材 新しい調理法を取り入れたというお料理。

更にお料理に欠かせない器を楽しみながら

感動の味に 至福の夜を過ごしました