医療破壊・診療報酬制度・介護保険問題を考える

リハビリ診療報酬改定を考える会を中心とするメンバーのブログ。リハ打ち切り問題や医療破壊等に関する話題が中心。

医師が国を訴える、「改定に異議あり」

2008-03-18 19:33:03 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
今改定のリハビリ算定要件を問題視、通知の差し止めを求める

http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080318_2.html?Mg=e2d44fe7bf2265955adfefda9e4abddc&Eml=1c42353708976a3220fa32bd2fd09a77&F=t&portalId=mailmag

訴状
http://homepage1.nifty.com/jsawa/medical/suits/sojo-080318.txt


医師澤田石順氏が3月18日、国を相手取り、行政訴訟を起した。この4月の診療報酬改定で、リハビリテーションの点数に算定制限が設けられたため、それを定めた通知の差し止めを求める内容だ。

「今回の提訴は、火を付けるのが狙い。医療関係者に、リハビリをはじめ医療問題に関心を持ってもらいたい」と語る。(M3.COMより)


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医師の敵は?

2008-03-18 02:05:19 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
心ある医師にとって、敵として対峙すべきものは(単純に言えば)病気でした。治らない病気が多いところにリハビリテーション医療が生まれました。その役割は、すこしでも病態を改善させ、機能を向上させ、QOLを高めること。

ところが、この2~3年、最大の対応事項として時間をかけ、意識を集中していることは、「除外規定探し」「日数計算」「国の肩代わりの制度説明」「書類書き」「症状詳記」「制度の解釈に対する問い合わせ」・・・・

医師に医師の仕事をさせないと、医療、医学が、どんどん空洞化、空論化していきます。

治療方針を保険審査員の合議で決めてもらいますか?
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現代の「姨捨」を憂える 多田富雄の落葉隻語(読売新聞3月11日夕刊)

2008-03-11 16:53:58 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
現代の「姨捨」を憂える
多田富雄の落葉隻語
(読売新聞3月11日夕刊)
http://osaka.yomiuri.co.jp/kokorop/kp80311a.htm?from=ichioshi

リハビリなんてと見過ごしてはならない。こんなところから、棄民が始まっているのだ。
 ・・・
診療の報酬を決めるのは厚労省の権限だが、診療の制限までする権限はないはずだ。治らないからやめろ、というのは、死ねということに他ならない。
 ・・・
治療を拒否された患者は、「リハビリ難民」と呼ばれた。しかし、度重なる請願にかかわらず、救いの手は差し伸べられなかった。「難民」は一転して「棄民」になってしまった。現代の「姨捨」に他ならない。
 ・・・
国が崩壊すると難民が出る。それが「棄民」まで作り出せば、逆に国を崩壊させるだろう。(抜粋)
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ニッポン 人■脈■記 多田富雄(朝日新聞3月10日夕刊)

2008-03-10 22:24:31 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
ニッポン 人■脈■記
(朝日新聞3月10日夕刊)

多田富雄
食事は命がけ 妻は命綱


「僕たち重度の障害者にとっては毎日が戦い。朝目が覚めると、さあ、今日も戦わねばと身構える。嚥下障害があって、食事も車いすで生活するのも危険が伴う。物を食うのは、命がけなんです。」
 ・・・・
そんな多田が激怒したのは、06年、小泉内閣で診療報酬が改定されたときだ。リハビリへの保険給付が180日で打ち切られる。「『死ね』といわんばかり。これが人間のための政治か!」
 ・・・・
倒れてから10冊近く本を出す。「寡黙なる巨人」、「わたしのリハビリ闘争」、詩集「歌占」。
 ・・・・
多田は「科学の知と人文の知の統合」を唱えて文化人の会をつくった。大岡信、山田洋次、養老孟司、野村万作らが加わる。作家で精神科医の加賀乙彦もそのひとり。加賀は、多田が怒りや苦しみをさらけ出し、書き続ける姿に胸を打たれる。「神が喜びという感情を人間に与えた。ふしぎなことに、何かしなくちゃ喜びがない。そして、苦しみのあとにある喜びほど大きい。多田さんはそのことをよく知っているんだと思う。」
(抜粋)
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医療制度における専門家の役割とは

2008-03-10 12:14:18 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題

診療報酬改定にともない、さまざまな「切り捨て」が見える専門家。しかし、どう行動するかは、全く異なります。発信する人、沈黙を通す人。もちろん、無関心な専門家も多いようです。経営にかかわる重大なことにだけ注目する人もいるでしょう。

昨年、日本リハビリテーション医学会は、最終局面で「算定日数制限反対」の表明をしたことで、国民からの批判を免れました。各専門医学会や医師会等は、今後も「真面目に国民の立場で医療を考えているか」という点で、制度改定毎に試金石を与えられることでしょう。いかなる理由で専門家が専門家として成り立っているかを考えるべきだと思います。専門家だから偉いわけでも、物事を意のままに動かせるわけでもないことに気づいた方がよろしいかと思います。

後期高齢者医療制度のように、あきらかな「うば捨て制度」であっても、国民の関心が高いとは言えません。国民がそれで良い、と考えているのか、よくわからない、ということか。

専門家が、制度の問題点を正しく指摘することで、国民はその弊害を知り、はじめて声を出すことができます。国民的な運動にクローズアップされたリハビリ打ち切り問題のときのように、声をあげる専門家が必要です。

以下に、問題点を的確にとらえた記事が掲載してありますので、ご覧下さい。

後期高齢者医療制度は「団塊うば捨て山」(JanJan記事より)

(1)なぜ75歳以上なのか
http://www.news.janjan.jp/living/0802/0802010949/1.php
(2)2030年には47万人の終末期難民が出現
http://www.news.janjan.jp/living/0802/0802010960/1.php
(3)ミスリードされた終末期医療の議論
http://www.news.janjan.jp/living/0802/0802030089/1.php
4)逆進性強い負担増で弱者切り捨て
http://www.news.janjan.jp/living/0802/0802040159/1.php
(5)医療が介護保険に吸収される
http://www.news.janjan.jp/living/0802/0802050246/1.php
(6・終)感謝と誇りを持って最期を迎えたい
http://www.news.janjan.jp/living/0802/0802050253/1.php



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4月からの診療報酬制度 目下解読中・・・

2008-03-06 19:00:57 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題

さまざまな意図を覆い隠しつつ、しかも熟慮せずに作られた制度を「解読」するのはかなりのストレスです。

でも、2年に一度のお役人様の楽しみですから、庶民はお付き合いしなければなりません(?)。
いつものように全貌が明らかになるのは、3月20日すぎでしょうか?
患者さんにそれを説明できるのは、制度スタート後の4月に入ってから・・・・。

診療報酬制度改定はいつもこうです。官庁に任せるのではなく、根本的から国会で議論し、そのかわりに、枠組みは5年とか10年は変えないようにできないものでしょうか?
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保険「第3分野」新法案を提出へ

2008-03-04 12:59:41 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題

小さなニュースですが、崩壊への大きな一歩だと思います。

政府は4日午前の閣議で、商法の保険の部分を独立させ、これまで規定がなかった医療保険やがん保険などの「第3分野」について新設することを柱とする保険法案を決定した。週内にも国会に提出する。

保険に関する法律の改正は1911年以来、約100年ぶり。
(2008年3月4日11時56分 読売新聞)
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