医療破壊・診療報酬制度・介護保険問題を考える

リハビリ診療報酬改定を考える会を中心とするメンバーのブログ。リハ打ち切り問題や医療破壊等に関する話題が中心。

金持ち医療vsビンボー医療 命の格差も金次第なのか!!」

2007-10-28 08:15:55 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
金持ち医療vsビンボー医療 命の格差も金次第なのか!!」
(週間プレイボーイ11月5日号 医療クライシス最前線第2回)

ゴージャス医療に金を惜しまぬセレブたち。
一方、病院から追いやられる難民たちが激増・・・
(取材:樫田秀樹)

5ページにわたる特集です。まだまだ続くようですが、11月5日号が店頭にあるのは今日まで?かもしれませんのでお早めに。

臨床医D
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リハビリ打ち切り問題とINSLA

2007-10-23 03:29:42 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
東寺の野外能を主催したのは多田富雄先生が代表をつとめる『自然科学とリベラルアーツを統合する会(Integration of Natural Sciences and Liberal Arts, INSLA)』です。

リハビリ打ち切り問題と、このような活動との関連について不思議に思われる方も多いかもしれません。しかし、根本では深くつながっていると思います。

以下は、INSLAのレポートからの引用です。
『科学のあり方は人間の本質的理解をめざしたリベラルアーツ的思考が基盤になっていたはずです。しかしながら、科学的進歩を重視するあまり、現代社会では何が基盤であるべきかが忘れ去られようとしています。実際、目に見える成果だけにとらわれ、実績重視主義で、科学の本質を見失った方向付けがなされているのではないか?』

上記の「科学」を「医療」に置き換えた時、リベラルアーツ的思考を、より根源的な発想ができる哲学的基盤を含めた思考と考えるとわかりやすいでしょう。つまり、リハビリ医療では「QOL」を中心に据えるべきであるのに、いつしか「効率優先」、「自立強制」、「諦め促進」になってしまったことを猛省すべきだと私は思います。経済でも、教育でも、同じ構造からさまざまの問題を生んでしまったことは、お気づきの通りです。

リハビリ医療の本質をもう一度考えてみて下さい。

臨床医D
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東寺で新作能「一石仙人」多田富雄作

2007-10-19 13:49:16 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
東寺で新作能「一石仙人」 多田富雄作

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071018-00000064-kyt-l26

感想等はまた投稿致します。素晴らしい野外能でした。「科学の知」と「人文の知」の統合。
それは、どんな医療を実現するか、という医学者への問いかけでもあります。

こちらの個人ブログに感想を書きました。

(写真は開場前の東寺)
投稿者:臨床医D
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講演会での反響から感じた光

2007-10-08 17:10:43 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
第25回 日本私立医科大学理学療法学会
◆教育講演 「CI療法から学ぶ脳卒中リハビリテーション医療のあり方」
兵庫医科大学病院 リハビリテーション医学教室 道免 和久
(テーマ「リハビリテーション再考 ~本来備わっている人間の能力を問い直す」 平成19年10月7日(日)日本大学医学部 記念講堂)

脳卒中医療を根本から再考するのにCI療法は最適。その理論や本質や研究課題について述べた上で・・・
【結論のスライドより抜粋】
思慮深くQOLを探求し、先端科学を患者さんに届けられるのはリハビリ医療提供者の特権。(最低限、脳卒中治療ガイドラインに準拠すべき。)
若い療法士達の「維持期」への強い先入観。ステレオタイプな回復モデル一辺倒の医療制度の中でしか、臨床的思考ができない傾向。  → 「維持期」には回復しない、「維持期」に治療すべき要素はない、介護保険だけで十分、などと言っていたら、療法士の専門性の否定につながる。

廃用症候群の克服は、脳卒中リハビリ医療の「スタートライン」だと認識していたが、実はそれを『ゴール』だと勘違いしている人が多くて困っている。自立しさえすれば良い、生活できれば良い、というだけの、脳卒中リハビリ医療で良いのか。リハビリ医療は『ADLの医療』ではなく『QOLの医療』である原点を忘れてはならない。自立するためのリハビリ医療は最低の必要条件。その上で、どれだけ回復をめざすのか。実用にならなくても、QOLの向上につながる治療はいくらでもある。エビデンスも増えているが、それを待つのではなく、自分たちでエビデンスを作るような原動力になろう。


終了後、質問者が列をなしていました。多くの病院でCI療法をはじめたと聞きました。また、ADL自立強制だけの医療に対して違和感を感じる心ある療法士達が大勢いることがわかりました。光をみた感じがします。

臨床医D
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成果主義は、絶対に治る見込みがある人だけの医療

2007-10-05 08:53:33 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題

舛添さん、本気ですか?

診療報酬に成果主義導入・厚労省方針、まずリハビリ病棟で

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20071004AT3S2803803102007.html

治らない病気は自由診療の時代が到来?
いつもリハビリテーションは最初のターゲット。
難治性のあらゆる慢性疾患、ターミナルケアなどが次のターゲット。
病気は急性疾患だけで、治癒するか死ぬか、どちらかにして欲しい。(厚労省?)
それ以外の医療は「介護保険??」


コメント (5)
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医療難民、リハビリ難民、介護難民・・・

2007-10-02 21:06:08 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
病気になったら死ねというのか―医療難民の時代

矢吹 紀人

大月書店

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メディアで取り上げられ、このような書籍が出版されるような状況になってもなお、この問題に無関心な医療関係者が少なくないようです。

将来が少しでも良い時代でありますように。医療関係者が、生と死の真実を真剣に考えることができますように。リハビリ打ち切り問題といのちの問題は等価です。以下に既にブログに書いた言葉を引用しておきます。

『愛の対極にあるのは憎しみではない。無関心である。美の対極にあるのは醜さではない。無関心である。知の対極にあるのは無知ではない。それもまた無関心てある。平和の対極にあるのは戦争ではない。無関心である。生の対極にあるのは死ではない。無関心、生と死に対する無関心である。(エリ・ヴィーゼル 文芸春秋2000年1月号p214-217)』
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