RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

RC-NET STAFFによる、日常の些細な出来事から、お知らせまでいろいろなぶろぐ。

共に生きている、あなたはどこにいますか。

2014-02-11 23:22:50 | スタッフ日記

久しぶりに、お知らせではないブログを書いてみようと思います。

大阪から東京に拠点をうつしてから、3年くらいが立ちます。そして来年度からは青森。人生って何があるか分からないものだなぁって、日々感じてます。

いろんなシーンで、今のこと、そして過去のことしか考えられなくて辛いとき、その時はその時の感情でいっぱいいっぱいになってしまうけれどもやっぱり思います。

人生何が起こるかわからない。

まぁ、よくも悪くも、ですね。

 

最近、いつも思うことがあります。

それは、性暴力についてもそう、例えばセクマイや、HIV/AIDS+の人のことや、セックスワーカーについても。

 

私たちの名前は、「人権問題」ではありません。

私たちの名前は、「被害者」ではありません。

私たちの名前は、「相談者」ではありません。

私たちは、誰かのアクセサリーではありません。

私たちには、全て名前があります。

私たちは、それぞれの人生を生きてきました。

私たちは、いつだって1人で。

そして私たちは、いつだって誰かと共に。

 

あなたがその存在を考える時、

どうかあなたの隣にいる人を思い浮かべてください。

あなたがもし、私たちのことを思うことがあるならば、

どうかあなたの隣にいる人のことも思ってください。

 

会った事もない、話したこともない「可哀想な人」だけのために泣かないでください。

もしも泣くのなら、

あなたの隣にいる人のことも思い、泣いてください。

 

あなたの家に。

あなたの職場に。

あなたの通勤途中にいる人に。

あなたがいつも行くスーパーマーケットの店員に。

 

どうか、あなたと共に生きている社会の中で、

優しい場所を作ってください。

 

分からないのに分かったふりをしないでください。

分からないことは聞いてください。

分からないことを恥ずかしいと思わないでください。

分からないことを、当たり前だろうと怒らないでください。

 

様々なことがらが、

それぞれの思い込みから生まれます。

その中で沢山の人が傷ついています。

そして多くの人が、自分が傷ついたということも気付かず、そして、自分が傷つけたことにも気付かない。

気付かない、ふりをする。

 

あなたのことなんです。

 

私は大丈夫。

そんなこと思わないでください。

全てが全く大丈夫だなんて人はいません。

 

多くのサバイバーが、

今日も普通に日々の暮らしを営んでいます。

多くの陽性者が、

今日も普通に日々の暮らしを営んでいます。

多くのセクシュアル・マイノリティが、

今日も普通に日々の暮らしを営んでいます。

多くのセックスワーカーが、

今日も普通に日々の暮らしを営んでいます。

 

どうかその日々の暮らしを、

土足で踏みにじるようなことをしないでください。

 

心配してくれているのかもしれない。

でも、だったら、だからこそ、

困った時に困ったと言わせてください。

 

「助けて」と言わせてくれないのは、

いつだって私たちを「特別な存在」にしてしまう人たちなんです。

 

私たちは、

ちょっとした種火で爆発を起こすとうな危険物ではないし、

私たちは、

誰かに寄りかかり続けなければ生きていけないような存在ではありません。

 

どうか、

想像してください。

想像したら、きっと知りたくなるはずなんです。

 

今日もどこかで無くなっていく命に、

あなたが出来たはずだったことは何なのか。

 

私たちは、もう既に一緒に生きています。

 

私たちを殺すのは、

無知であり、

偏見であり、

思い込みという名の、

様々な狂気なんだと思うのです。

それはいつだって、

あなたのことであり、

私自身のことです。

 

 

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