久米宏の”TVってやつは”で、派遣切りの産みの親の竹中氏が
出演していて、相変わらず、調子のいい事言っていた。(この人が
反省する訳がない)
その番組の中で、紹介されていたのだが、完璧な日本型経営の会社で、
こんな会社が、残っていた! しかも 40年間 黒字経営。
未来工業株式会社だ(従業員800人)
http://www.gpc.pref.gifu.jp/infomag/asukei/98-4/rupo.htm
なんと、70歳で定年の会社で、しかも、終身雇用で年功序列賃金だから、
70歳が一番、給料が高いという会社。 休日は、年間140日。
お盆や正月休みも長い。残業なし。 社長は、従業員の自分の生活も
大切にすべきと言う方針。 終身雇用にするのは、”いつ クビが
切られるか分からなかったら、仕事に集中できないでしょ?と言う。
従業員は、家族だから、大切にすると言う。 細かい指示は、ない。
常に考えるという事を言っているだけ。会社は、皆のものだから、
考えよう という訳だ。 従業員は、会社に感謝していて、なんとか
会社の役に立とうと常に考えると言う。 素晴らしい日本型経営だ。
残業もなく、休日も多い、夢のような会社だ 人間は、社会的動物
なので、恩を感じると、感謝して働くものなのだよね。
松下幸之助も このような哲学だった。 ”松下”の名前がなくなった途端、
”パナソニック”は、その哲学を捨てたようだけどね。
私の勤める会社も含め、ここ何年か、実力主義、成果主義に 会社は、
変わってきた。 新自由主義の影響だろう。 しかし、弊害は、多いと思う。
”不機嫌な会社”という本を読んで、まさに 自分の会社もだ と思った。
http://book.asahi.com/bestseller/TKY200803260235.html
実力主義、成果主義で、自分の単独の成績で 評価される為、昔はあった
協力する雰囲気は、なくなってしまって、その事で 逆に生産性が
落ちているように思う。 リストラが長く続き、職場が
ゼロサムゲームのようになり、中には 足を引っ張るような事を
する人もいたり、精神を病む人も増えた。 皆が タコツボの中で
仕事をしているようになっていて、専門性は、深まったのかも
しれないが、連携が うまくいかなくなっていて、かつての
日本型経営の良さを 失ってしまっている 以前は、気持ちよく
皆で協力して、一つの仕事を仕上げる事が面白かったし、仕事の
喜びだったが、今は 皆、自分の事だけだ。 むしろ、協力すると
自分の仕事の効率が悪くなると考えたりする。 若い世代は、かつての
日本型経営さえも、感覚的に知らないと思う。 そして、日本の国際競争力が
最近、落ちているのは、そういう事も影響していると思う。 普通の国に
なってしまったという事か。 これも、新自由主義の負の遺産なのだろう。
このあたりは、経営者の意識が変わらないと、職場も変わらないだろうと思うが、
日本型経営が見直されてきて、未来工業㈱のような会社のような
会社の方が、うまくいくという事が広まれば、また、会社も変わるとは
思う。 日本人は、”情けは人のためならず”という、先人の素晴らしい
精神を忘れてきている。 情けをかければ、その良い報いは、めぐって、
自分のところに来るのだから、人には、親切にすべきという事で、
会社も社会も、人間を大切にすれば、それが、会社や社会全体に
良い報いが、めぐってくるという事だ。
北欧は、国として、人間を大切にして、教育に投資する事により、先端産業が、
発達し 今や、日本より経済成長している。 税金高いのに、
社会福祉が充実していて、安心して生きていける社会であるからだ。
未来工業の社長が言っていたように、安心できる社会は、効率がいいという事だ。
もう一度、日本は、日本の良さを思い出して、生かすべきだ!! しかも、
江戸時代から、協調や人や環境や自然を大切にしてきた社会で伝統がある。
そういう社会になる方が、日本人には、幸せなのだ。
だから、個人主義で弱肉強食の社会の人に(アングロサクソン)
何を言われようが、真似をするのではなく、日本の良さ、物づくり、
格差がなく、平等である事等、日本の強みを、もう一度 見直して、
社会も 政治も 会社も 修正していくべき所に きていると思う。
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