ニューズウィークに中国とのG2についての記事があり、その一部が下記
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中国が歩む日本と同じ道
アメリカのタカ派は、中国は、自国の経済手法でアメリカを打ち負かし、
支配しようとという中国の「100年計画」があると言うけれど、
結局、中国は 自分達が永久にこの世界経済システムに組み込まれて
いく事を おそらく予想できていなかったからだ。
この点は、日本と幾分似ている。 日本は、20世紀に2度の戦争を
引き起こした。1度目は、軍隊によって、2度目は、貿易によって、
だが、執拗な圧力を受けて、市場を開放した日本経済が成熟すると
日本の官僚や財界のエリートは欧米経済との「共生」という概念を
流布し始めた。 日本の多国籍企業は生産拠点を国外に設けだした。
輸出の貿易制裁を避けるためにアメリカに、安い労働力を求めて
アジアに、といった具合に。
その結果、日本は 「日本株式会社」という国益を失い始めた。
三菱、トヨタ、松下といった戦後の復興に貢献した国家の誇りとも
言うべき企業は、生産拠点を海外に移していった。 こうして日本製品が
グローバル化したお陰で、日本企業は、「彼ら」ではなく 「われわれ」
になったのだ。
もし、中国をうまく誘導する忍耐力があるのなら、この日本が歩んだ道
が中国に向かっているところでもある。 ゆくゆくは、(あと100年は
かかるかもしれないが)中国国民が豊かになるにつれて、彼らの
消費力が高まり、米中間の資本の流れにバランスをもたらすだろう。
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アメリカは、日本との軍事戦争にも、経済戦争にも勝ったと意識している
訳で、もう完全に、日本はグローバル化させて、脅威ではなくなったと
認識しているということだ 日本株式会社~日本的経営は
解体されたのだという事だろう 今は日本の大企業の利益は、
日本に還元される訳ではなく、 日本企業の強みと利益は、欧米の(資本家)
ものでもあるという事だ。
それが、さかんに グローバル化と言っていたアメリカや日本の自民党の
構造改革派の導きたい結果だったのだよね プラザ合意から始まった~
バブル~バブル崩壊~小泉構造内閣(竹中氏、日銀・福井氏らのアメリカの
エージェント)によって、日本型経済は、すっかり 解体したという事で、これは、
彼らのシナリオ通りなのだ
そして、私もグローバルの波に洗われている所
会社の給料が大幅ダウン。 そのことを社長が欧米の投資家に説明
していて、 これだけ固定費を下げたのだから、次に売り上げが伸びたら
どれだけ利益が出せるかと。 そして、欧米の投資家は満足と
もう、日本は かつての日本型の平等で従業員を大切にしたような
企業社会は すっかり失われてしまったのだろうか? それにより
日本企業の強みは 失われる面があるのでは? 従業員の忠誠心に
よる働き方とか。 (私は、すっかり意欲をなくしている)
日本型経営の素晴らしいところは、会社と自身を
一体化させる事で、急成長してきた所だと思うから、グローバル化した
企業は、以前ほど、欧米が期待した程の成長は見せないのでは?と
思うけどね。 (かつての日本企業が、ひどく懐かしいこの頃です)
いづれにしても、中国も日本と同じようにできると
欧米資本家は、思っている訳ですな