SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

1701 京都国立近代美術館 茶碗の中の宇宙

今回は京都
005
平安神宮の近くに有るのは
009
京都国立近代美術館
002
茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術
期間:2016年12月17日(土)~2017年2月12日(日)
rakucya
千利休像 長谷川等伯筆
表千家不審菴蔵。文禄四年(1595)九月二十四日と記されており利休没後5年を経た遺像で、春屋宗園賛によれば(田中)宗慶の依頼で制作されたと分かる。
田中宗慶は樂家二代・常慶の父。利休も田中姓であり2人が近しい関係であった事が伺える。 
黒樂茶碗 銘 大黒 長次郎作
利休七種のひとつ。典型的な利休形の茶碗で、無駄を一切省いたその姿は利休の美意識を具現化したかの様だ。
利休所持の茶碗で、その後は少庵・宗旦・後藤少斎より江岑宗左へ伝わったと内箱蓋裏に表千家の江岑宗左が伝来を書き付けている。
赤樂茶碗 銘 一文字 長次郎作
非常に均整のとれた姿で長次郎の赤樂のなかでも特に薄く削られている。今はよく見えないが見込みに利休が漆書きで「一」の文字と花押を書き付けている。
伝来は利休・宗旦。近代には井上世外・益田鈍翁と伝わった。
黒樂茶碗 銘 太夫黒 長次郎作
北村美術館蔵。腰が低く横に広がった姿で「俊寛」に似る。作行きは胴部や口部が強く強調されており上記の「大黒」「一文字」とは明らかな違いが見られる。
蓋裏に宗旦が「伊勢落合より来」と書き付けているが詳細は不明。伊予・松平久松家旧蔵。
黒樂茶碗 銘 本覚坊  長次郎作
全体にやや厚作で胴部を締めた変化のある茶碗。非常に黒々とした黒釉は光沢がある。
銘の本覚坊とは三井寺の僧で利休と親交があり茶会にも参加している。蓋裏書は宗旦筆。 

初見の長次郎の茶碗は他に赤樂「二郎坊」、特集展示の黒樂「万代」が有りました。重文の長次郎茶碗はもう一碗あるので是非そちらも展示して欲しかったところ。
光悦、のんこう辺りはいつものラインナップって感じで別の茶碗が観たかった。それ以降の代は余り展示数も多くなかったのですが、最後に当代の作品がてんこ盛り・・・、おもわず長次郎に戻って口直ししてしまいました。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

最近の「探訪」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事