母校の校長先生からの手紙

2006年10月11日 20時47分18秒 | 日記・エッセイ・コラム

2006_0522bunnji0081_2 昨日、実は母校の西村八知校長先生から、卒業生への手紙が届いた。原稿用紙3枚に書かれたもののコピーだと思うが、先生の個性的な字が先生の自由な精神が伝わってくるようで、とってもうれしい。

校舎は大正時代の貴重な建物であったため、建て替えする時は新聞や雑誌に大きく取り上げられていた。見ていただくとわかるようにつたが絡まって、小さいがそれはとても居心地のいい場所である。その風貌ゆえ、テレビドラマに良く登場した。戦争中は、占領軍に使用されていたらしい。先生たちは、戦争中であっても屈しない精神の持つ主たちばかり。そう、だって、与謝野晶子先生や鉄幹先生が先生だったんだもの!だから先輩たちも多種多様の方ばかり。最近、卒業してから随分たつのに、何故か先輩たちに出会ったり、助けられたり、人生の不思議を実感する。

八知先生の手紙では、このアーチが残るらしいとのこと。(母校では先生の名前を下の名前で呼んでいます。あや先生とかマヤ先生。母校では当たり前のことで)このアーチは創立者の伊作先生がデザインしたもの。伊作先生の精神とともに現代に残るならば、こんなに素敵なことはない。本当に卒業生としてうれしいニュース。そして、八知先生の手紙を読んで、うれしくて、泣けてきちゃった!

林真理子さんは、この学校をモデルに小説を書いています。「天鵞絨(びろうど)物語」がそうです。余談ですが、林真理子さんにお会いして、この本にサインをいただいた時、実は卒業生でしてといいますと、この本を書くときに学校に取材に行ったらしいのですが、有名な林さんがいけばそれなりに扱うのですが、私がいうのもなんですがこの学校はちょっと変わっているので、あの林真理子さんを・・・。でも、先生によろしく伝えてと言われました。余談です!

ところで、八知先生のお手紙とても素敵な内容なんです。不器用な学校なんです。でも、何か心の奥に残る大切なものを教えてくれます。以下、先生の手紙から抜粋。

「○○○○の教育は、自分でよく生きられる人間を創る教育で、職業に都合のよい学校ではない。これが社会の人達にとって、ピンとこないのである。コンビニでうまく出来た食物ばかり喰っていたら、自分で作る味を知らないで一生で終わる。だから即席ラーメンの人生が、あたり前の風潮となってるのである。素朴に、いつも原点を忘れずに、手作りで思想を深める、それがここの教育です。それはあなたたち、卒業生は充分、知っていることです。だから応援して下さいね」

卒業生ではない方も、来年12月新しい校舎が完成します。注目してください。それに、私じゃなくて、卒業生も一般に知られている方がたくさんいます。カールスモーキー石井さんを初めとする米米クラブも、私の良き先輩たちです。

それに落語好きな方なら知っていらしゃると思いますが、落語辞典や評論、たくさんの落語関係の著書を書かれている矢野誠一さんも、先輩にあたります。

「三遊亭圓朝の明治」という本を読んでいたら、最後に著者の紹介があって、びっくり!あら、この人学校の先輩だ!笑三師匠に話したら、矢野さんとはもちろんお知り合い。矢野さんは学生時代からよく寄席にきていたとのこと。結婚式の披露宴にも出席したとか。笑三師匠は、よく学校にも行ったとか。世間は狭いね~ということに。不思議です!

私はこの学校には、卒業生として何もしてあげられなくて、申し訳なくて・・・。もう一つ、卒業した大学の方は、何かとお手伝いしているんですが。これが小さな協力かな?

写真は、最後の入学式が終わったあとの校舎の入口。う~ん、青春がよみがえる~良くさぼって、よく怒られていました。

明日は小さん襲名披露興行に行く予定です!