退職して国立大学医学部受験生になった

医学部へ行こうと会社を退職して頑張っていますが…

ラミー・サファリ万年筆のペン先(EFニブ)をより細くする

2013年09月06日 12時20分21秒 | Weblog
ラミー・サファリ万年筆のペン先(EFニブ)をより細くする とは・・・

以前から、サファリ万年筆のペン先(ニブという)を調整することを何度も試行錯誤して
やって来たが、ペン先を極細である“EF”よりも細くすることができた。

実際、欧米の“EF”ニブといっても、日本製万年筆の細字の“F”ぐらいにしかならない。
日本の形よりも、もう一つ太いと思っても良い。

欧米の文字は、字を続けて書くので、これはカリグラフィーみたいなものだから、
あまり細いニブは使われない。

日本や中国の漢字のように、小さな細い線などを書く時には、どうしても太いニブでは
文字がつぶれてしまい、太いニブを使っていると、必然と文字字体が大きくなってしまう。

一般の大学ノートで使われている、A罫の7mm、B罫の6mm、C罫の5mm、
U罫の8mm、UL罫の10mm 等があるが、よく使われているのは、A罫とB罫で
ある。

サファリ万年筆の“EF”ニブであれば、6mmのB罫ノートでギリギリ使う事ができる。
でも欲を言えば、もう少し字幅が狭い方が、漢字等は書きやすいのになぁ。と思ってしまう。

日本製のデスクペンを使ったり、習字ペン等を使うと、かなり細書きをすることができる
のであるが、やはり「サファリ万年筆」を使っての極細字を書きたいと思ってしまう。

サファリ万年筆を買った時についていた、錆びかかっているような色の悪いEFニブで
最初に文字を書いてみると、FどころかMに近いぐらいの太さで、段差があって、
書き心地が悪かった。1本1800円ぐらいだったので、やはりインターネットの安い店の
通販では、買わないほうが良いみたいだ。

そのニブを利用して、自分でペン先調整を始めたのが、きっかけであった。

ペン先が太すぎるので、先端に付いているイリジウム合金を細く削る事になるのだが、
これは、自分では出来ないと思っていたのであるが、ラッピング・ペーパーとなるものを
ホーム・センターで購入して、ニブを削って、書いて、磨いて、書いて…、ピカールで
磨いて…、水研ぎペーパーで磨く… といろいろやってみたのである。

そのおかげで、馬尻やニブの開き加減、球になる方法、ニブの段差を無くす方法…等を
体験・体感する事ができた。

1本のニブが犠牲になってしまったが、勉強するためには義戦も必要?かもしれない。

でも、その結果、シルバーではない、くすんでいた犠牲になったEFニブを、普通の
サファリEFニブよりも、極細にすることができた

日本の規格では“EF”なのだけれど、サファリの規格である“EF”よりも細い
UEF(ウルトラエクストラファイン)という細いペン先を仕上げた。

参考になった、パイロットの“ペン習字ペン”もかなり参考になった。
でも、このペン習字ペンのニブみたいに細くしてしまうと、針の先で書いているように
なるので、そこまで細くする事はしなかった。

ニブの形状はどういうものなのか?というと、
全体的に先を球のように削って、球の左右を万年筆の胴から頭方向に削ったといった方が
良いだろうか、例を挙げると、「どら焼き」を縦にして見た形状で、あんこが無い状態
といった方が判りやすいと思う。

ルーペで拡大してみると、よくわかる。
ちなみに、シャーペンの0.5mmの芯と比べてみると、そのシャー芯よりもサファリの
先端ニブ形状が細かった
ということは、言うまでもない。

【注意】御自分で改造される方は、全て自己責任となります。


【追記 9/6】
サファリのニブ形状先端をシャーペンの0.3mmの芯と比較すると、ほとんど同じ幅であったので、
かなり細い字が書けることになる。
でも、パイロットの“ペン習字ペン”がまだまだ細いので、日本の技術のすごさが判った。

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ラミー サファリについて (龍の尻尾)
2015-08-01 14:25:36
こんきちは。
サファリのEFは太いですね!
漢字仮名交じり文の筆記には適していません。
なのに、人気があるのは私には理解出来ません。例えば、パイロットのコクーンやプレラのF
ニブの方がはるかに日本語筆記には適していると思いますが、如何なものでしょう?
ただ豊富なカラーバリエーション目当てでコレクション目的なら話は別です。国産万年筆の品質がこれほど高く、価格もお手ごろなのに、何故チープなサファリを競って使うのか理解に苦しみます。
返信する
龍の尻尾さん、お返事が遅くなって、申し訳ありません。 (WebMaster)
2015-08-04 01:52:58
日本製と外国製とでは、書く字の大きさが全く違うことに最初は違和感を覚えます。
極細のEFと言っても、パイロットのペン習字ペンなどは、本当に細い字が書けますが、
特にサファリのEFといったら、日本製のFM中細字とかM中字くらいになるのは驚きですね。

画数の多い漢字と比べて、英字の筆記体等はさらさらと書く流して書いて行くので、
あまり細いと書きにくいからでしょうね。これが漢字と欧米文字の差かもしれません。
といっても、日本には毛筆もあるため、いろいろな文化が融合されています。

龍の尻尾さんのおっしゃる、パイロットのコクーンやプレラのFニブの方がサファリよりも
はるかに日本語筆記には適していると私も思いますよ。

「何故チープなサファリを競って使うのか?」
私も以前は、パイロットのプレラを色違いを購入して、インクをボディー毎に変えれば
使い分けに良いのでは?と思って購入しに行ってみると、プレラでは手の大きい私には
あまりにも小さ過ぎたため、残念にも購入を断念しました。

それ以外の万年筆では、数本購入すると値段がかなり高くなってしまうため、
サファリと言うカラーバリエーションの多いブランド万年筆を購入することに決めました。

舶来品が良いはずだと思っていましたが、サファリは思ったよりも、残念な点が多いですね。
サファリのニブは良くないことが多く、大きさもバラバラ。EF=F=Mですからね。

でもボロニブのおかげで、自分で万年筆調整をすることができたし、構造や仕組みも
勉強できたし、サファリのおかげだと今は思っています。

アニメのけいおんで出て来る律ちゃんの「黄色いサファリ・シャープペン」もサファリ
ブランドを有名にする、きっかけとなりました。

その他、国産ならば誰でも持っているため、みんながあまり持っていない
「これはドイツ製だぞ!!いいだろう!!」という自慢もあるのかもしれません。

悪口ばかりではダメなので、サファリをほめると…
床や地面に落としても強い。コンバーター使用でいろいろなインクを試せる。
インクの乾きが少ない。ボディーカラーでインクの色が判りやすい。
コップの水に付けて置くだけで、元どおり綺麗になる。
乱雑に使っても大丈夫。ニブの付け替えがしやすい。

ということで、私は黄色・黒クリップボディー(ニブはプラチナのプレピー02)で
黒色インク、ピンクボディーで赤色インク、マリン・ブルーボディーで青色インク、
グリーン・アップルボディーで緑色インクを使い分けしています。
パイロット・インクはシャバシャバなので、太文字になりやすいため、ラミー、
プラチナ、モンブラン等の瓶インクを使用しています。
返信する
サファリのニブを細くする調整法について (ラミー病)
2017-09-21 10:43:51
はじめまして。大変興味深く読ませてもらいました!

自分はラミーのサファリ、アルスター、ジョイ、ルクスなど7本程を太さや材質違いのニブをつけてスケッチ画を描くのに使用しています。

ラミーサファリのペン先をもっと細くしたいと自分も思い、ニブのみを購入したり、研磨フィルム(3Mの#4000番です)を使って自分も調整するトライをしているのですがなかなかうまくいきません。。
細くしようとしてもほぼ書けない状況になったり、紙にひっかかるようになってしまったりしている状態です。

もし可能であれば、もう少しニブを細くする調整法のコツやどんな研磨紙を使っているか等を教えていただけないでしょうか?
あと、ニブにプラチナのプレピー02を使用していると書かれていますが流用可能ということでしょうか?

自分の努力が足りないのだと思うのですが、、アドバイスを頂けると本当に助かります。よろしくお願いします。
返信する

コメントを投稿