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青梅を喰らう

2008-06-10 12:32:26 | 雑文
グラフィックデザイナーで画家でもある横尾忠則氏の作品が
小学4年生の美術鑑賞会からはずされたという。

その理由とは…
『小学4年生が観賞するには内容がふさわしくないから』だと。
…ふう~ん…
確かに横尾氏の作品は、モチーフがちょっとコワイ。
邪悪な感じがする作品も多い。でも、有害とは思えない。
芸術作品とは、感情や想いを凝縮し吐露したものなんだから
おどろおどろしく禍々しい作風のものだってあるだろう。
アタシは、個人的には好みじゃないが、
横尾氏のことは尊敬してるし、作品も素晴らしいと思っている。
小学生でも充分に観賞出来ると思うが。
ボランティアが作品の解説もする予定もあったというし。
それでも、子供たちが『やっぱりわからん』と思ったとしても、
それはそれでいいじゃないか。
『頭で理解する』のではなく、
『心で感じる』ことが大切なのだから。

例えば、裸婦画。
どこまでが猥褻で何処からが芸術なのか?
あるいは、有害図書、とか。
これはダメでこれは良い、と線引きしちゃっていいのか?

子供が育って行く過程で、
浄化され清潔で綺麗なものばかりで生きていってもいいのかな。
大人の判断や価値観だけでものを与えても、
子どもの心に響かなかったりすることだって、ある。
あるいはまた、大人になって同じ作品に出会った時、
「あのころは幼くて、まったく理解出来なかったが、
今なら自分の心にシックリとなじむなあ。」
…な~んてことも、あるんだよ。

そもそも、何が良いものなのか悪いものなのか、
大人が、ああだこうだ言うことではないと思う。
多くのいろんな作品に触れ、味見して咀嚼して…
こどもたちがそれぞれで判断し、決めること。
これは良いな、好きだな、と。
感性とは、そうやって育っていくものではないだろうか。
蒔かれた感性の種は、年月を経て、いつか芽生えるのだ。

写真は、我が家の菜園で穫れた梅。
青い梅というのは、そのままでは食べられない。
でも、酢や焼酎に漬け込んでじっくり時を待つと…
『滋養ある美味なもの』に変わってしまうから不思議。



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5 コメント

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うんうん! (fuu)
2008-06-10 22:09:32
まったく そうだと思うよ!
いいもの わるいもの・・・どこでどうやって決めるんだろ?

生きていく中で、無駄なものなんてないと思っております。たくさんのものを見て、感じて・・・
自分にとって大事なものを見極める目と感性を養ってほしいと思います。

あれこれ大人の価値観や考えを押しつけるのはどうかなぁ~・・・
きっと こどもには届かないことと・・・
いいこにしたいばっかりに、近道を与えているような気がするけれど・・・こどもは遠回り、道草をしたいものなんだよね。その中で知らず知らずのうちに学んでいることのなんと多いことか・・・
昔 こどもだったことを忘れているんだよね。難しいことをいう大人はね・・・(^^;)
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こうやって… (cocoa)
2008-06-11 22:56:59
どれだけの芸術が、勝手な価値観や判断の中に消えて行っただろう…。
本人が他界した後に絶賛したって、意味がないのに。

実際ね、特に芸術なんてものは、その人の価値観だから、分からなくとも悪いものだと思っても、いいんだよね。
だけどそれを押し付けちゃいけないよね。

ましてや、価値判断の未熟な子どもに押し付ける行為は、教養の幅を狭くしちゃう。

ま、そうしたがる人たちは、価値判断が未熟だからこそ…とかって言うんだろうな~。

難しいね、はは。

ところで、青梅、おいしそう~♪
ライチ! さんちでは、青梅で何を作るのかな??
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そうだそうだ (河童)
2008-06-11 23:43:01
だから・・・勝手な価値観で私をアニオタと呼ばないで!(爆)俺は色々と興味をそそられる物が多いだけだ!アニメはその中の一つに過ぎない!

あれ?・・・ずれてますか?俺?←ずれてるよ!
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確かに。 (凛華)
2008-06-12 22:17:03
あれもダメ、これもダメなんて言ったら
子供の個性・感性を引き出せないまま大人になっちゃうよね。
自分がいいと思うものは他人がどうあれいいと思い続けたいな。

あ、ちなみにあたしは天野喜孝さんの絵が好きです。
ちょっと怖い感じの絵だけど、キレイなんだよね。
周りの友達は好きじゃないっていうけどね。。。
あれ?これはあたしの感性?(笑)
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じっくりと熟成 (ライチ!お返事)
2008-06-14 17:34:58
芸術も青梅も熟成させると味が出てきます。
人の想いや願いも同じかもしれません。
子供たちの感性が育つのを
じっくりと見守り続ける。
そういうことが大事なのだと思うのです。

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