冬の初めのミステリー

旦那ちゃんの枕元に置かれた『般若心経』の本。
「ああ、また何かに憑かれたのかな？」とアタシは思った。
…そうなのである。
彼は以前、ある霊能力者に『霊感体質85％』と診断された男。

「今回はどんな症状なのかしら？」
「ウン。肩が凝って凝って。誰か乗ってるんだよ。」
「ふう～ん。で、誰なの？」
「どうやら…女子高校生らしい。」
「ほお～。ジョシコウコウセイか。笑」
…をいをい。
他人が訊いたら、退いちゃうような会話だよ～。（汗）

結婚当初、旦那ちゃんには１人の女性の霊が憑いていた。
もちろん、元カノとかいう関係ある人物では全く無い。
だが、霊を引き寄せやすい体質の為、
様々な不思議体験をしている。
その女性の霊も、時折、旦那ちゃんの元にやってくるそうなのだ。
彼は、その度に、般若心経を唱え、
おさめていたそうなのだが…。

あれは、結婚して3ヶ月程の頃。
白いワンピースを着た、髪の長～い女性が、
アタシの夢の中に出てきた事があった。
彼女は言った。「あの人は私のものなんです。」
アタシは、カチーーーーーン！ときて、
その女性に言ってやった。
「ハア？何言ってんの？あんた関係ないでしょうが？
もう、いいかげんにしなよ、ネ！？」
すると…「そうだ！そうだ！」とアタシの後ろで援護する声が。
…なんと、姑ちゃんだった。笑
女性は、アタシたちの剣幕にびびってしまったのか、
「はあ…そうですよね。」と納得したような顔をして、
すう～っと消えてしまったのでございます。
…アタシが、そんな夢を見たあと、
女性の霊はぴたりと来なくなったそうだ。

で、今回の女子高校生の霊はどうなったか…。
ハイ。旦那ちゃんが毎晩般若心経を唱えたので、
意外と簡単に退去してくれたようで。

…ふうん。般若心経って、効くんだなあ…。

※写真のこれ、な～ンだ？
答えは…
菜園の苺苗にかぶせた、冬越し用のドーム。
（奥の苺苗、紅葉しちゃってますね。）
この苺は『桃華ちゃん』という種類。
淡いピンク色に熟す、あまーーーい苺でございます。